大量の文書ファイルを定型編集する『guiSed』(SimpleStyle第141回)
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SimpleStyleは、ライフハックできるツールを実際につくり、使い、役立てるライフスタイルを紹介します。
Windows用: 『guiSed』はフォルダ内のテキストファイルを一括して定型編集するソフトです。いわゆる差し込み印刷のように、複数の文字列を、それぞれに対応した別の文字列に入れ替えることができます。これで大量の文書を一括して楽に扱うことができ、編集の効率が大幅にアップします。■開発のアイデアとコンセプト
かつてUNIXの時代に、『sed』(stream editor)という便利なエディタがありました。複数の文字列を別の複数の文字列に一括して変換できるエディタです。
たとえば、
s/A/a/
s/B/b/
なんてふうに書いておくと、入力ファイル中のAをaに、Bをbに置き換えることができました。sedは、それなりの規模で文書群を扱うには大変都合がよいのです。
筆者はかつては編集者だったので、こういう編集者向けのツールを愛用していました。その後、著述業や研究者、現在はソフト開発などをしていて、このような定型文の編集というのは、メインの興味ではなくなっているのですが、いつかsedのGUI版を作ってみたい、という興味はずっと持ち続けていました。
そこでこのguiSed。本格版のGUI-sedのためのプロトタイプです。
■使い方- 起動します
- 対象となるテキストの入ったフォルダをドラッグします。テキストは、sjis形式限定です
- 置換したい文字列と置換語の文字列を組にして書きます。現在は、2組を設定可能です
- 実行します。outputフォルダに結果のファイルを出力します
ご意見は、コメントやFacebook、Twitter、はてなをご利用ください。アイコンは『iconfinder.com』のVariousさんによるAccessories Editor Text iconを使用しました。
(美崎薫)
Photo by Thinkstock/Getty Images.ランキング
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