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すべての働き手が応用すべき「人脈を構築するためのポイント」〜『「食えるノマド」の仕事術』より

すべての働き手が応用すべき「人脈を構築するためのポイント」〜『「食えるノマド」の仕事術』より

「新しく魅力的なワークスタイル」としてノマドが注目されてからずいぶんたちますが、そんななか、『自由な働き方をつくる 「食えるノマド」の仕事術』(常見陽平著、日本実業出版社)のスタンスにはとても納得できるものがあります。理由は、地に足がついているから。「ノマドが理想的な働き方であるような幻想に惑わされている人は少なくないが、現実はそう甘いものではない」という、明確な立場を貫いているのです。

それは、「ノマドがメディアで話題になった際に強烈な違和感を感じたため批判派の先頭に立ったものの、やがて自分自身がノマドだという矛盾に直面した」という著者自身の体験によって培われたものかもしれません。そしてそのような視点に基づいて書かれた本書には、ノマドであるか否か以前に、「働く」ということの本質が記されているようにも思えました。その一例として、第4章「自由な働き方のヒント[基本スキル編]」から、「人脈を構築するための5つのポイント」を引き出してみます。

(1)話しかける勇気を持つ(162ページより)

シャイではダメだと著者はいいます。たとえばセミナーなどをきっかけに講師と知り合いたい場合、異業種交流会やパーティーで「どうしても知り合いたい人」がいた場合などに、なんとしてでも話しかける勇気を持つことが大切。そしてそれは、ソーシャルメディアでもまったく同じだそうです。

(2)自分を知ってもらう工夫をする(163ページより)

自分がどんな人なのかを簡潔に、その人から興味を持ってもらえるように、相手に合わせて伝える。つまり、自己紹介上手になることが大切。たとえば著者は、経営者と挨拶する際は人材の採用に詳しい点を伝え、大学関係者と話す場合は、自分が携わってきたキャリア教育プログラムのことなどを伝えるのだとか。相手のニーズに則して自分を見せるというわけです。

(3)ちゃんと連絡する(163ページより)

名刺交換をしたら、必ず次の日にご挨拶のメールをする。また相手が承諾してくれるならフェイスブックの友達申請をしてみるなど、具体的なアクションを起こすことも大切。

(4)継続的にフォローする(164ページより)

一度接点を持った人には定期的に近況報告する、共通の接点がありそうなイベントにお誘いする、年賀状や暑中見舞いなど季節のご挨拶をするなど、継続的に連絡をとることも欠かせません。これは、法人営業で新規開拓をしている人の「勝ちパターン」なのだとか。当初は深い関係が結べなかったり契約できなかったとしても、継続的にアプローチしていれば、なにかのタイミングで一気に近づけることもあるというわけです。

(5)発信し続ける(164ページより)

ブログやソーシャルメディア、その他のメディア、イベントなどを通じ、(4)とは違う切り口で発信し続けるという手も。自分のオピニオンなどを送り続けることで、声をかけてくれる人やファンを増やすわけです。ただしなんでも発信すればいいのではなく、自分の得意分野から始めるべき。また、目立つことを目的化すべきではないといいます。

いかがでしょうか? この部分を引き出しただけでも、「ノマドワーカーに大切なこと」が「すべてのビジネスパーソンにとって大切なこと」でもあるということがわかるのではないでしょうか? そういう意味でも本書は、ノマドワーカーを目指す人でなく、さまざまな人にとっての指南書であるといえます。

本書を手に取った方は、どんな感想をもったでしょうか。Facebookページでも下記のコメント欄でも、ぜひ教えてください。

(印南敦史)

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