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上司は教えてくれない、昇進につながる2つの鉄則

上司は教えてくれない、昇進につながる2つの鉄則

終身雇用や年功序列といった日本企業特有のキャリア人生も今は昔。限られたポストを激しく争い、出世競争を生き抜かねばならない時代になっています。では、昇進するためには、日ごろ、どのようなことを心がけるべきなのでしょうか。米サンフランシスコを拠点とする技術系スタートアップ企業PaperGの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のヴィクター・ウォン(Victor Wong)氏は、このテーマについて次のように綴っています。

人生はゲームのようなもの。ゲームには必ずルールがあるように、成功するためにはそのためのルールを理解しなければなりません。学生時代ならばいつ試験を受けるのか、評価基準はどのようなものかなど、成功のためのルールが明確に示されていました。しかし、ひとたび実社会に出ると、そのルールも理解しづらいものになります。若手の頃は、自分がやるべき仕事はすべて割り当てられています。仕事を納期通りにきちんとこなせば昇給できるし、昇進も期待できるでしょう。しかし、次第に割り当てられた仕事をやるだけでは充分ではなくなり、多くのサラリーマンは「自分の仕事は正しいのだろうか」と悩みを抱え始めます。

ゲームは変わり、新しいルールを誰も教えてくれません。ただし、あらゆる昇進においてみられ共通する鉄則がふたつあります(そしてその重要度は、ランクが上がるほど高まります)。

まず、上司が自分を心配していないのは、自分の価値を認めている証であるということ。そして、与えられた仕事を超えて会社に多くの価値をもたらせば、次のステージに移りやすくなるということです。

管理職とは、優秀な生徒もそうでない生徒もいる学校の先生のようなもの。組織を管理する上では「落ちこぼれ」が出ないよう、下のレベルに合わせて指導せざるをえません。一方、自習できたり理解が早い「優等生」の部下には手間もかからず、教える楽しみすら生まれます。つまり、管理する必要のない部下は、管理職が高く評価する人材なのです。

実際のところ、管理する側の人間は、部下の仕事のサポートになかなか時間がとれないばかりか、部下が思うほど時間もなく、日常業務を超える新しいアイデアや新しい仕事を思いつくこともできません。それゆえ、指示を与えずともプロジェクトを思いついたり実行してくれたりする人材は、単に与えられた任務をこなすだけにとどまらず、会社のために価値を創造しているのです。

  1. いかに上司に「手間をかけない」部下でいられるか
  2. 与えられた仕事以上の実践でどれだけ価値を生み出せるか

業界ごとに、企業が評価するものは異なります。たとえば、ベンチャーキャピタルでは、デューディリジェンスが実施されればよいのではなく、最終的にはディールフロー(投資案件の引き合い数)を求めます。投資銀行では、ピッチデッキ(投資家に見せるための企業資料)やエクセルのワークシートではなく、新しい売買のアイデアやM&Aの取引が求められます。また、法律事務所は、既存クライアントに良質なサービスを提供するだけではなく新しいクライアントが必要。大手の多国籍企業は、1億ドル規模の新しい商品や提携関係を求める一方、ヒト・カネ・モノすべてが必要なスタートアップ企業では、創業者がすべての問題を解決することは期待できません。

マネジャーやディレクターといった地位になっても、しばらくは、割り当てられた仕事をやりとげることで切り抜けられることもあるでしょうが、ヴァイスプレジデント以上のランクになると、上司から明確な指示は与えられず、成果だけが期待されるようになります。

上記でふれた業界においては、じっくり時間をとって「昇進するために日常業務以外に何に着手すべきか」を説明するようなことはしてくれません。「自分の時間を使って、有望な新規事業を見つけたり、業界動向についていくように」と指導することもなければ、「自分に与えられた仕事を当初の見込みよりもうまくやるよう、計画しておけ」と伝えることもないでしょう。「これがこの仕事のやり方です」といった型通りの方法で説明することすらありません。なぜなら、彼らには物事をよりよくすることを考える暇がないからです。せいぜい初心者として、常に勉強する姿勢を忘れないようにするのが関の山でしょう。

日常業務をスムーズにこなすことで「いっぱいいっぱい」の管理職も少なくありません。昇進を望むなら、これらのことを肝に銘じ、自分のキャリアは自分でつくっていくこと。今日の仕事をきちんとこなしながら明日の仕事を見通していくと、次第に未来が開けてくることでしょう。

What they don't tell you about promotions | I Am Victorious

Victor Wong(原文/訳: 松岡由希子)

Illustration by Tina Mailhot-Roberge.
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