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そろそろ年賀状。マナーのおさらいと「美文字」宛名書きのススメ

そろそろ年賀状。マナーのおさらいと「美文字」宛名書きのススメ

今年も早いもので、残り半月あまりとなりました。この時期になると、頭を悩ませるのが年賀状。今ではメールでの送付なども増えていますが、2013年用の年賀ハガキの発行予測枚数は約36億7000万枚。国民一人あたり約29枚書いている計算になります。(「国民」には年賀状を書けない小さい子も含まれていますので、実際には1人あたりの枚数はもっと多いことになります)

さて、そんな年賀状ですが、実はさまざまなマナーがあります。今回は今さら聞けないけれども、間違うと少し恥ずかしい年賀状のマナーのおさらいと、最近はテレビのバラエティー番組でも活躍中の書家、中塚翠涛(なかつかすいとう)先生に習う、宛名の美しい書き方について紹介します。■実はいろいろある、年賀状のマナー

年賀状とは、1年間お世話になった方への感謝を伝え、新しい年を迎えられたことを共に喜び、この1年も変わらぬご厚誼をお願いする挨拶状です。

実は、使ってはいけない言葉など、いくつかのマナーがあります。

1.「賀正」や「迎春」など漢字二文字の挨拶は目上の方には使わない。

賀正や迎春などの言葉は、省略言葉なので、目上の方に使うのは失礼とされています。「謹賀新年」と書くのが正しいそうです。もちろん、「あけましておめでとうございます」も 問題ありません。「賀正」や「迎春」も、友だちや後輩なら使っても大丈夫です。

2.「去年」という言い回しはNG

去年、つまり「去る」年というのは、失う、滅びるなどと同じように、新年の挨拶にはふさわしく ない「忌み言葉」であるため、年賀状では使いません。「昨年」あるいは「旧年」を使うのが正しい言い回しとなります。

3.「新年あけまして」は同じことを言っている

「新年」と「あけまして」は同じ意味のため、重複表現でNGです。「あけましておめでとう」「新年おめでとう」が正しい表記です。

4.出していない人から届いた場合、返事はすみやかに

一般に「年賀」と言われるのは1月7日までとされています。もし自分が出していない人から年賀状が届いた場合は、1月7日までに届くように出す必要があります。もし間に合わなかった場合、2月4日の立春までは「寒中見舞い」とするのが正しく、さらに立春より遅れる場合は、「余寒見舞い」として出します。

私ももう何年も年賀状を書き続けてきましたが、今回調べてみると、なんとなくわかってはいても、その意味までは正しく理解できていなかったマナーがたくさんありました。ぜひ参考にしてみてください。

■宛名を美しく書く方法

今や文字は「書く」ものではなく、「打ち込む」ものになりつつあります。年賀状の宛名も、プリンターで印刷する方が多いのではないでしょうか。しかし、すべてPCの文字というのも、なかなか味気ないものです。手書きの年賀状が減った今だからこそ、手書きをすることで相手にも気持ちが伝わる気がします。さらにそれが「美文字」で書かれていたら、ひときわ目立つこと間違いなし。書家の中塚翠涛先生流の美しい宛名の書き方をお伝えします。

<相手の住所>

・縦書きの場合は、数字は漢数字が美しい(一、二、三~)。

・住所が2行にわたる場合は、2行目の書き出しを半文字~1文字下げる。

<相手の名前>

・相手の名前は最も大きく書く。(他より小さく書くと、失礼にあたるとのこと)。

・郵便番号の一つ目と二つ目のボックスの真ん中あたりに書く。

・郵便番号のボックス下から、ボックス一つ分下げて書き始めると美しい。

・名前と様の間は半文字開ける

バランスが難しい場合は、住所ではなく名前から書き始めるのも一つの方法だそうです。

(※編集部で上記にならって書いてみました。美しいかはさておいて、見やすい宛名にになったと思いますが、いかがでしょうか)

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<自分の住所>

・自分の住所は最も小さく、消印の場所を意識して下げた場所から書き始める。


これらのバランスを良く書けば、全体的に整った美しい宛名になります。

しかし、中塚先生は、美文字とはただ単に整っていてお手本のようなきれいな字ではない、と言います。美文字とは"相手になにかを伝えたい"という想いがあってこそ生まれるものなのです。

「たとえば、差出人の名がなくてもひと目見てあの人からの手紙だとわかり、思わずほころんでしまう字、書き順もめちゃくちゃで、向きや形が違っていたとしても、子どもが自分のために一生懸命書いてくれた字、結婚して自分と同じ苗字になった妻の名前を、恥ずかしくもありうれしくもありながら初めて綴った字・・・・・・。ここには上手い下手などありません。」 『美文字のすすめ 4P』

年賀状もきっと同じだと思います。もう長い間会っていない学生時代の友だちから届いた、年に一度の年賀状の文字を見て「あの頃と変わってないなぁ」と何だか懐かしくあたたかい気持ちになったり、あるいは「随分立派な文字を書くようになったな。頑張ってるんだな」と思ったり。それが「文字のチカラ」。一人一人が書く文字は、世界にたった一つしかありません。

年末の慌ただしい中ではありますが、今年は自分らしい「美文字」で年賀状を書いてみてはいかがでしょうか?

(尾越まり恵)

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