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いまの仕事を否定せず納得するための8つの"コンサル的"戦略

いまの仕事を否定せず納得するための8つの"コンサル的"戦略

職場を皮肉たっぷりに揶揄することは簡単だ。私たち自身も、仕事上の人間関係を否定的に語りがちになる。私たちは名の知れた企業のコンサルティングをしてきた経験から、社内政治や愚かさ、人間の本質の醜い部分が、職場環境の大半を占めていることを知っている。しかしながら、仕事のポジティブな部分を理解すると、やりがいのある新しい機会が見つかる。そして、それよりはるかに重要なのは、自分という人間と自分のやるべきことを結びつけ、大きな機会を手にできることだ。

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今の職場で理想の働き方をする8つの戦略』(マイロ・シンデル&トゥイ・シンデル著、雨海弘美&矢羽野薫訳、阪急コミュニケーションズ)には、序文の時点でこんな力強いメッセージが登場します。そして個人的には、この考え方に強く共感しました。たしかに、相手や状況を否定すれば一時的に気持ちは楽になります。けれど、それは解決にも結びつかない。否定するのではなく、納得できる働き方をするための戦略を立てればいいのだというわけです。

著者はそれを伝えたうえで、仕事の概念を変えることが必要で、そのためには8つのストラテジー(戦略)が大切だと主張します。1.専門性を売りこむ(21ページより)

会社が自分自身のクライアントであると認識し、「専門家」としてクライアント(会社)にスキルと知恵を提供すべきだという考え方。会社と自分の双方に最大限の結果がもたらされるように、エネルギーをコントロールすることが重要だといいます。

2.みずから変化を起こす(42ページより)

不満を言うのはやめにして、改善する機会を見つけたなら自分で変化を起こそうという提案です。変化とはなにかを見きわめ、改善の可能性を信じ、好奇心をもって、自分がどんな変化を主導できるかを見極めることが重要だそうです。

3.自主性を手に入れる(60ページより)

自分の成功を他人任せにせず、要求と目的を明確にして、反抗の狼煙(のろし)をあげようと著者は言います。過激な表現ですが、自分のキャリアは自分で築かなければならないということですね。仕事を遂行する能力と、自分にコントロールできる範囲の見きわめが大切だそうです。

4.仕事に意味を見出す(77ページより)

ぼんやりこなしていたルーチンワークから自分を解放し仕事に明解な意味を見出すべき。ポイントは、自分にとって最も大切なことであるか、そして自分の価値観と仕事との関係だそうです。以下、さらに続きます。

5.創造性を発揮する(94ページより)

仕事の場を、創造と探究と革新のステージに変えようという考え方。自分にクリエイティブな発想を許し、発想の源として使えるものはすべて使う、そしてすべてが受け入れられるわけではないと認識し、リスクをも受け入れる。これが重要だといいます。

6.正統な評価を勝ち取る(114ページより)

仕事という舞台で自分が達成したいことを明確にし、ふさわしい評価を勝ち取ることの重要性。自分がどう見られているのかという認識、周囲のイメージと自分のり創造を埋めるための行動がキーポイントだそうです。

7.オン・オフのバランスを保つ(131ページより)

休日出勤やメール依存症、過剰な時間外労働と縁を切り、やらなければいけないことを厳選して自分をいたわる。自分にとって本当に大切なものを見極める能力と、取り組むと決めたものにどれだけの時間を割くのかという境界線の引き方が大切だといいます。

8.職業人としての資産を築く(152ページより)

会社にポジティブなインパクトを与え、独自の貢献とそれに見合った評価を軸として、キャリアを築いていこうという提案。いまの仕事に求めるもの、会社を辞める際に携えていきたい経験や知識はどういうものなのかを見極める。そして、会社にどんな貢献ができるのかを考えることを忘れるべきではないということ。

ときに真面目で、ときにコミカル。語弊があるかもしれませんが、本書にはそんな印象を持ちました。肩の力を抜いて気軽に読み進めてみれば、きのうまで否定的に見えていた仕事を前向きに捉えられるかもしれません。

本書を手に取った方は、どんな感想をもったでしょうか。Facebookページでも下記のコメント欄でも、ぜひ教えてください。

(印南敦史)

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