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「クラウド戦略」が会社の未来を左右する、という話

「クラウド戦略」が会社の未来を左右する、という話

もはや現代社会は、「クラウドコンピューティング(略称クラウド)」なくして成り立たないといっても過言ではありません。いまさら説明するまでもないかもしれませんが、データやコンピュータ資源を、インターネット上のデータセンターに集約しておくという考え方です。

東日本大震災の際、機能を失った電話回線にかわってツイッターやフェイスブックなどのクラウドが大きな役割を果たしたのは記憶に新しいところ。つまりクラウドを利用すれば、ユーザーはパソコンやスマートフォン、タブレットPCなどを通じ、どこからでも自由にデータを利用できるというわけです。

生産性を向上させるクラウド徹底活用入門』(坂本恒之著、幻冬舎経営者新書)は、そんなクラウドのメリット、デメリットからコスト、セキュリティ、クラウド戦略の方法などを解説した書籍。著者は企業にとって活用効果の高いクラウドのあり方を研究し続けているだけあって、説得力があります。

本書より、企業がクラウドを導入・成功させるためのポイントを凝縮した「クラウド導入を成功させるための5原則」を紹介したいと思います。1.クラウドを使い倒せ!(104ページより)

クラウドはセキュリティも可用性(冗長性)も経済性も確保された"合理的なインフラ"。サーバの新規増設もリソース(CPU・メモリ・ディスク容量など)の増減も短時間で行なえ、アプリケーションのカスタマイズも可能。となれば、企業もこれらを使い倒すべきだという考え方です。

2.システムは所有せず利用せよ!(105ページより)

独自開発したシステムは別としても、いまや汎用的な業務システムなどを自社で所有するメリットは皆無。一昔前と違い、現代においては「できる限り資産として所有せず、アウトソーシングを上手に活用していくこと」が重要だといいます。

3.全体最適化を実現せよ!(106ページより)

これまではPCやインターネットが個人の生産性を向上させてきましたが、クラウドの出現によって組織や企業、また企業間の最適化、生産性向上を実現する土俵が整ってきました。そこでクラウドを十二分に生かし、会社全体の業務プロセスを見直してみるべきだと著者は言います。そしてこのチャンスは、組織がコンパクトで社内の利害調整が比較的少ない中小企業にこそ優位に働くとか。

4.コストのかけ方を変えろ!(107ページより)

クラウドに移行するとイニシャルコスト(初期費用)は安くなり、ランニングコスト(運用費用)も大幅に下がります。しかし「コストが下がるから」チャンスなのではなく、システム導入にかかるコストが下がった分を、システムや活用するためのコストや体制づくりに回すことができる"チャンス"ができたと考えるべきだといいます。導入コストだけで精一杯だった中小企業においては、特に大きなメリットとなるはずです。

5.IT戦略を統括する人材・組織の育成を!(109ページより)

クラウドの時代には、会社全体の業務の最適化を実現し、情報戦略を立案・推進して成果を上げられる人材と組織が重要です。全社的な情報戦略を統括できるCIO(情報か戦略の責任者)とそのチームが、重要な成功要因となるわけです。

他にもクラウドを活用するための手段が、本書ではわかりやすく解説されています。クラウドを介した会社のあり方を考えてみるためにも、手にとってみてはいかがでしょうか。

本書を手に取った方は、どんな感想をもったでしょうか。Facebookページでも下記のコメント欄でも、ぜひ教えてください。

(印南敦史)

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