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建設的なフィードバックは素直に聞こう。明日につながる6つのプロセス

建設的なフィードバックは素直に聞こう。明日につながる6つのプロセス
Nicole Lindsayさんは、キャリア開発の専門家であり、現在は女性とビジネススクールに関する最初の著書を執筆中です。コネチカット州でご夫婦で暮らしています。今回はそんなLindsayさんから、建設的な批判やフィードバックをうまく受け取って生かす方法を学んでいきましょう。
私は、自分に対する建設的な批判を寛大な気持ちで受け入れられる人を、常々うらやましいと思っていました。私はそういうタイプではないのだろうと思っていましたが、仕事でフィードバックを受けると、その指摘が正しかったとしても、葛藤していました。批判的な言葉を耳にすると、鼓動がドキドキと速くなり、気持ちが焦り始めます。まず最初に、個人的な批判に対する説明を探し始め、問題となっている行動がどんなものであれ、合理的な言い分を見つけて言い返すのです。

残念ながら、その場の勢いで批判を受け入れないような態度をとったり、怒りをあらわにしたり、最悪の場合はフィードバックをくれた人に突っかかったりしました。しかし、本来ならばそれを乗り越えなければなりません。

ほとんどの人は、建設的な批判は価値あるもので受け入れるべきだと分かっていると思います。自分の弱点や改善した方がいいところを見つける方法は、他にありませんよね? 社会人として、建設的な批判を落ち着いて受け入れられれば、人間関係もうまく保つことができ、すべてのことがもっとうまく運ぶようになります。

批判に対して過剰に自己防衛しないようにするには、どうすればいいのでしょうか? 今度、上司や同僚から建設的な批判をされた時に、大人の対応をして自分に生かしていくために、以下の6つのプロセスをやってみてください。

1. 瞬間的なリアクションをしない

批判をされそうになった時に、いきなり何かリアクションをするのはやめましょう。とにかく瞬間的なリアクションは禁止です! リアクションする前に少なくとも1秒、もしくは1呼吸だけでも待ってください。1秒なんて現実世界では大した時間ではないように思えますが、頭の中でその状況について思いをめぐらせるには十分な時間です。その一瞬の間に、嫌な顔や嫌味な返答をするのを止めることができ、自分に落ち着けと言い聞かせましょう。

2. フィードバックが得られるメリットを思い出す

瞬間的なリアクションを止めたら、その後の数秒で、建設的な批判を受け取ることのメリットを、すぐに思い出すことができます。フィードバックは、スキルを伸ばしたり、仕事の生産性をあげたり、人間関係を良くしたり、上司や周囲の人たちの期待に応えるのに役に立ちます。

フィードバックをしてくれている人に対するリアクションは、極力抑えるようにした方がいいです。同僚や仕事仲間、まったく尊敬していないような人から、建設的な批判をされたら、それを受け入れるのはかなり大変だろうと思います。しかし、正しい指摘や建設的なフィードバックというのは、されるべき理由があるからこそ生まれるものだということを、忘れないでください。

3. 批判に耳を傾ける

今までやってきた、いわゆる典型的なリアクションをしないようにし、頭を働かせ、フィードバックを得られるメリットも思い出すことができました。次は、有能で思慮深い人間として(本当は喧嘩っ早くて意地悪な人間だとしても)、建設的な会話をする準備をしましょう。

誰かがフィードバックをしてくれている時は、ただ聞くのではなく、耳を傾けるようにしましょう。その人が言いたいことや思っていることを、余すところなく言ってもらえるように、途中で口を挟んではいけません。すべてを聞き終えたら、聞いたことを繰り返して口に出してみます。例えば「私はもっと詳細な報告を作成したほうがいいということですよね?」という感じです。批判やフィードバックを分析したり、質問をしたりしないようにするのが大事なポイントです。相手の視点・言ったことを、積極的に理解しようとするだけです。

誰かに建設的な批判をしたり、フィードバックをするのはとても難しいことです。自分にフィードバックをしてくれている人も、かなり気を遣っていたり、本当に思っていることをすべて言っていないかもしれない、ということをお忘れなく。

4. お礼を言う

これが一番難しいことだとは思いますが、批判やフィードバックをしてくれた人には、目を見てきちんとお礼をいいましょう。適当に言葉を濁したりしてはいけません。しっかりと批判を受け止めた上で、「言いにくいことをきちんと伝えてくれて、本当にありがとうございました」と言いましょう。感謝の気持ちを伝えることは、その批判に対して同意するという意味ではありません。しかし、意を決して批評や思いを伝えてくれたことに対して、感謝の気持ちを表しましょう。

5. 批判を分析するために質問をする

ここでやっとフィードバックの内容について考えます。大事なポイントや視点を、もっと明確にしたいと思うかもしれません。議論するのではなく、問題の原因やできることなら解決方法をつかむために、質問をします。例えば、同僚に会議で少し気持ちが高ぶりすぎたことを指摘された場合、その批判を分析するための方法をいくつか以下にあげてみます。

問題が理解しやすくなるように具体例をあげて聞く

「確かにあの時は少し苛立っていたと思うけど、今度会議で私がそういう風に熱くなり過ぎてると思ったら教えてくれますか?」

批判のお礼を言う

「あなたの言っていることはその通りだと思います。私は彼が話している時に遮ってしまったから、後でそのことを謝りました」

その問題はその時だけの問題なのかを確かめる

「他の会議でも私が熱くなり過ぎていると思ったことはありますか?」

批判された問題を解決する方法はあるか聞く

「これからそんなことをしないようにするには、どうすればいいと思いますか?何か意見やアドバイスがあれば聞かせてください」


6. 引き続き問題を解決するための場を設ける

うまくいけば、批判を受けた会話の中で、自分でも問題を認識して納得することができます。今後は改善するように心がけるとはっきり言って、もう一度フィードバックをくれたお礼を言えば、あとは会話を終わらせて次の行動に移ることができます。

万が一問題がさらに大きくなったり、上司に何か言われるようなことがあれば、さらに質問を重ね、次のステップに進むために、引き続き話し合いの場を持ちたくなるかもしれません。それでもいいのです。批判を分析したり、他の人からアドバイスをもらったり、問題を解決する方法について考えたりする時間は必要です。

自分の弱点や欠点を知るには、建設的な批判をしてもらうしかありません。それを知らなければ、さらに成長することはできません。批判やフィードバックに耳を塞いでしまうのではなく、寛大な気持ちで受け入れられれば、大事な意見を聞き逃すことはなくなるでしょう。批判というのは、言うのも言われるのも大変なものですが、長い目で見れば悪いものではないということを、忘れないようにしましょう。

Taking Constructive Criticism Like a Champ | The Daily Muse

Nicole Lindsay(原文/訳:的野裕子)

Image by Lorelyn Medina (Shutterstock).
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