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臆病であれ! 『ゴルゴ13』から学ぶ、プロフェッショナルの仕事の流儀

臆病であれ! 『ゴルゴ13』から学ぶ、プロフェッショナルの仕事の流儀

麻生太郎元首相などの著名人に支持されていることでも有名なさいとう・たかを氏の連載マンガ『ゴルゴ13』シリーズは、今年で連載42年目のロング・ヒット。コミックスは2012年9月5日現在で166巻におよび、国内コミック累計発行部数は『ONE PIECE』に次いで2位(2億部)。また『サラリーマン金太郎』、『美味しんぼ』、『こちら亀有公園前派出所』、『名探偵コナン』を抜いて「理容店に置かれているマンガ」第1位の実積も持つ驚異的な作品です。

「狙撃失敗率0.27%、仕事達成率99%」という数字はいかにもマンガの世界なのですが、にもかかわらずこの作品が圧倒的な支持を獲得しているひとつの理由は、「ゴルゴ流の仕事術」に強い説得力があるから。超一流と呼ぶにふさわしいゴルゴの仕事術には、実際のビジネス・シーンで応用できる多くのヒントが隠されているのです。そこに焦点を当てた興味深い書籍が、今回紹介する『99%失敗しない「ゴルゴ13」流 プロフェッショナルの流儀』(鏑矢光和著、アスコム)です。

いくつか、ポイントをピックアップしてみましょう。1.時間ぴったりに到着せよ(14ページより)

ゴルゴのように1分1秒たりとも狂わずに「秒針までぴったり」「歩数まで測ってきたかのように」時間を守ることは不可能だとしても、時間厳守はビジネスマンの常識。相手に大きな貸しを作ることになる遅刻はもってのほかです。ちなみに時間ぴったりに現れるゴルゴですが、実は待ち合わせ時間のかなり前に到着し、周囲の状況を徹底的に調べています。この部分も応用できそうですね。

2.自分のルールは貫き通せ(96ページ)

ゴルゴはどんなものよりも優先的に、仕事のルールを自分に課します。そこには、一時の感情や一時の欲望などの隙が入り込む予知は一切ありません。一時の情が仕事に関わる人々の状況を危うくするのであれば、非常な決断を下すことが最適な判断であるケースも存在するというわけです。「ベッドで一夜をともにした女性を射殺」というようなゴルゴの判断は非現実的ですが、ルールを貫き通すというマインドはたしかに重要です。ちなみにゴルゴには、「受けた恩は返す」というルールもあります。これも見習いたいところ。

3.完璧に仕事をこなし誰にも文句を言わせるな(103ページより)

ゴルゴは、相手がどんな人間であっても自分の流儀を押し通すのですが、それは仕事を完璧にこなす自信があるからこそ。やることさえやっていれば誰にも文句は言えないわけで、むしろ「文句を言わせない」ことが一流のビジネスマンの条件であるということを教えてくれているのです。

4.過剰に臆病なうさぎを目指せ(118ページより)

ものごとがうまくいくと、つい慢心してしまうのが人間というもの。しかしそれは緊張感を失わせ、失敗を招くことになります。ゴルゴが自分を「うさぎのように臆病」だと称しているのは、そうなることを恐れているから。臆病になって警戒することが、リスクを回避する有効な手段であることを理解しているのです。「うさぎのように」はともかく、常に緊張感を持ち続けることはそんな仕事にも大切なのではないでしょうか。

5.ダブルブッキングはプロ失格(188ページ)

ゴルゴが同時に複数の依頼を受けないのは、リスクが倍増することを理解しているから。たとえばそのひとつは機密保持上のリスク。関わる人間が増えれば、機密保持がしづらくなるのは当然ですね。そしてもうひとつは、多くの関係者の思惑が重なれば裏切りが発生することもあるというリスク。これらも、一般企業などの組織にあてはまる問題だといえます。

本書を手に取った方は、どんな感想をもったでしょうか。Facebookページでも下記のコメント欄でも、ぜひ教えてください。

(印南敦史)

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