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記憶に残るフードイベントを演出する方法を聞いてきました~EAT TOKYO、その他

記憶に残るフードイベントを演出する方法を聞いてきました~EAT TOKYO、その他

作成から参加者管理、チケット販売まで、イベントに関する一連の流れを簡単に行えるサービス「PeaTiX」。規模の大小にかかわらず手軽に使えるということで運営者にとって便利なサービスですが、このPeaTixがイベントのオーガナイザーを対象にしたセミナーを不定期に開催し、話題になっています。その第7回目が先日開催されたので行ってきました。

セミナーイベントのテーマは、「『食』を扱うフードイベント」。多彩なゲストによるトークあり、さらに充実の試食もありと盛りだくさんの内容でした。イベント運営に役立つ実践的なヒントをたくさん聞くことができたので、当日の様子とともに紹介します。当日のイベントでは脇役になりがちな食を主役にしつつ、低予算で効果的な演出をするためのアイデアやノウハウを、話題のプロに教えてもらおうというものです。しかも、トークの後には試食会も開催。というわけで参加者は女性が半分以上。普段のIT系イベントにはない(苦笑)、華やかな雰囲気が印象的でした。

食べるときのことまで考えた演出を~EAT TOKYOの場合

最初に登場したEAT TOKYOは、フードコーディネートからレシピ開発、ケータリングサービスなどに加え、食をエンターテインメントにする素晴らしいアイデア演出で大注目の会社です。

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登壇したのは、EAT TOKYOの代表、斉藤優さん。斉藤さんはこれまで、誕生石をテーマに見た目にも美しくエレガントな演出ができる「バースデイジュエルパーティー」や、色をテーマにしたカラーフードのケータリングを手掛けています。それらが話題になり、写真雑誌の表紙を飾るというクリエイターとしての一面も発揮したり(被写体は、日本が生んだ食の芸術(!?)である「ヒトニモリ」こと女体盛り!)。

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美しさだけかと思えばそうではなく、普段からよく食べる人達を満足させるための高カロリーメニューイベント「カロリズム」や、マンガに出てくるような4kgの骨付き巨大肉をみんなでまるかじりする「マンガ肉BBQ」など、思いつきをそのままイベントにして評判になったり。

そんな斉藤さんがフードイベントで大切にしているのは、食べ方や取り分け方もひとつの演出と考えること。例えば、自転車ファンのパーティーならば、運転しながら食べられるようなフードピックタイプにしたり、合コンであればわざと瓶ビールにして注ぎ合えるようにしたり、ちょっとアルコール度が高めのカクテルを用意したり。並べられているときのことだけでなく、食べているときのことも考えるのがポイントだそうです。

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実践編として、イベントの前にコンビニで買ってきた菓子類、つまみ類だけだけで、パーティーらしい演出をする方法も披露してくれました。試食会会場ではPeaTIXのキャラクターと支援活動を行っている東北の食材と組み合わせたメニューも紹介するなど、その発想力には驚かされるばかりでした。

大切なのは「キャスティング」と「スタッフのやる気」~うたう料理団の場合

本格的なフードイベントの演出を得意とする食のクリエイティブユニット・うたう料理団の団長・平井巧さんからは、4人のトップシェフの料理を一度に楽しめる「料理に恋するフルコース」などフードイベントの裏話が紹介されました。

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イベントを成功させるために大切なキーワードとして挙げられたのは全部で7つ。中でも大切なのが、「キャスティング」と「スタッフをやる気にさせること」という2つだと言い切ります。特に最高の人材を探すのが肝で、シェフはもちろん食材やサービスまで人を選び抜くのだといいいます。

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そしてスタッフには、とにかくイベントのコンセプトやテーマに賛同してもらうのだとか。そのためであれば、ときには怒鳴られながらもしつこく説得にあたるそうです。その結果、クリエイティビティが高まり、リピーターの獲得にもつながると言います。実際にそうした仕事を手掛ける「フードプロバイダー」というプロも登場していて、今後のフードイベントの要になっていくと話していました。

面白く、予算も抑えて実施するには「頑張り過ぎないこと」

パネルディスカッションでは、前述の斉藤さん、平井さんに加えて、以前にもLifehackerで紹介したことがある渋谷のコラボワークスペース「co-ba」を運営し、そこで「FANCLUB」や「co-bar」などの交流会などを主催するツクルバの中村真広さんが参加。それぞれにイベントをオーガナイズする立場から、成功の秘訣を紹介してくれました。

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まずひとつは、既存のスタイルを壊すこと。中村さんが主催するイベント「FANCLUB」は、予定されているプレゼンの前に、まず軽い飲み会を行ってアイスブレイク。その後、今まで雑談していた人が前に立ちプレゼンするという流れにしているとか。斉藤さんからは、イベントにはまず名前をつけると全体にブレがなくなるというアドバイスも。また、成功させたいならプレイベントをして、そこでスタッフを集めたり人を巻き込むというのもひとつのテクニックだということです。

イベントにおいて最も大切な要素のひとつである予算については、アイデア次第でいくらでも工夫できるというのが全員に共通した意見。面白く、そして安く実施するのに大事なのは頑張り過ぎないことだというのです。

そして、特にフードイベントにおいてどうしても黒字を目指すというならば、料理の点数を減らすのではなく増やすほうがいいといいます。その理由は、品数を減らすと、これを目立たそうという一品、「勝負メニュー」のコストが高くなってしまうからだそう。中華料理で例を挙げると、安い点心がたくさん並んでいるのと、フカヒレスープがメインであとはオードブルのみというのでは、明らかに後者の方が予算がかかって、しかも満足度も上がりにくいのだそう。また、期待させ過ぎない、料理を作り過ぎないことも、フードイベントには大事な要素だということです。

イベントの後半はいよいよ試食タイム。PeaTIXスタッフがオススメするフードイベンターによる素晴らしいメニューがふるまわれました。EAT Tokyoからは、斉藤さんのトークに登場した巨大肉まんや自分で握るおにぎりや、現在支援活動をしている東北の食材を使ったメニューが登場(PeaTIXのキャラクター「ピーちゃん」をモチーフにしたものも)。

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また、PeaTiXで人気の料理対決イベント「Foodist Stage」の主催者であり、ケータリングとイベントを手掛けるFoodistからはパスタが2種類提供され、Facebookページで投票できるという演出もついていました。

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他にも、カロリーは控えめながら鉄分などの成分が多く含まれていることで注目を集めているダチョウ肉のソーセージやハムを扱うQueen's Ostrichも参加。もちろん、スイーツもあって、ジェラテリアピッコからはピーちゃんをあしらったアイスデコレーションケーキが登場。とにかく、とても試食会とは思えないほど充実した内容で、これこそ記憶に残るフードイベントだといえるものでした。

「食」活用で、忘れられないイベントを演出する方法教えます:PeaTiX Live Vol.7|PeaTIX

(野々下裕子)

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