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ジョブズをスターたらしめた3つの条件~『成毛眞のスティーブ・ジョブズ超解釈』

ジョブズをスターたらしめた3つの条件~『成毛眞のスティーブ・ジョブズ超解釈』

彼は分かりやすさには事欠かなかった。「美しいフォントのパソコン」「大手企業に立ち向かう勇敢で無謀な哲学者」「なめたくなるような美しいデザインのアイコン」「1万曲を、ポケットに」「ボタンのない携帯電話」どれもメディアが話題にしたがる。

そして、クパティーノと渋谷の少女の間を、自分が作ったiPhoneやiPadでつないでしまった。

(91~92ページ『成毛眞のスティーブ・ジョブズ超解釈』)

成毛眞のスティーブ・ジョブズ超解釈』(成毛眞著、KKベストセラーズ)。何もジョブズを礼賛するというわけではありません。本書の主旨は、ジョブズの真似をするのではなく、日本人だからこそ成しえるクリエイティビティを追求すべきだというメッセージにこそありますが、本記事ではあえてそれ以外、「カリスマ・ジョブズとはなんだったのか」という問いに対する著者の答えを紹介します。

その最大のポイントは、「分かりやすさ」にあるようです。

著者は、「情報という側面」から見たときのスターの条件を3つ挙げています。

  • 分かりやすさ......世界規模の多数の人に理解可能な表現なり存在であるということ。とくに言語圏に制約を受けないこと
  • 話題性......世界規模のメディアが一斉に騒ぎ立てていること
  • 流通......世界規模の多数の人にその表現なり存在が認知されるための流通を手に入れること

(89ページ『成毛眞のスティーブ・ジョブズ超解釈』)

誰もが情報を発信できる上に、ひとつひとつの情報が拡散される現代においては、ひとつの大きな話題をつくりだすのは非常に困難です。しかし、そうした時代性に関係なく皆が関心を抱き語りたがるコンテンツになりえたというのは、まさにジョブズのカリスマたるゆえんなのでしょう。あらゆる役割を演じ自らをスターにすることができた才能こそが、彼の天才性だったと著者はいいます。

そしてそれは、人物に限りません。

「分かりやすさ」「話題性」「流通」という3つの条件をすべて備えた「新しいiPhone」がいよいよ9月12日(米・現地時間)に発表されるといわれています。噂されるiPhone 5はスティーブ・ジョブズの"遺作"であるというような話もありますが、死後1年になろうとするいまも、彼の存在感は失われることはないようです。

Amazonでの本書に対するレビューは賛否両論ですが、本書を手に取った方は、どんな感想をもったでしょうか。Facebookページでも下記のコメント欄でも、ぜひ教えてください。また、新しいiPhoneに対する期待もお聞かせ下さい。

(年吉聡太)

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