特集
カテゴリー
タグ
メディア

マーケティングを知り尽くしていた60年代のロック・バンドに学ぶ4つの「成功の理由」

リーダーのジェリー・ガルシアを中心として1965年にサンフランシスコで結成され、ガルシアの死に伴って1995年に活動を停止したバンド(残ったメンバーは現在も「ザ・デッド」名義で活動中)、グレイトフル・デッドをご存知でしょうか?

彼らは不思議なバンドです。アメリカを代表するロック・バンドであるにもかかわらず、ヒット曲は1987年のシングル一曲のみ。なのにライヴをすれば大きなスタジアムが満杯になり、「デッド・ヘッズ」と呼ばれる信者たちが全世界から集まるのです。

普通に考えればあり得ない話ですよね。しかし、これは事実。では彼らは、なぜそんなことができたのか? ヒット曲もなしに、なぜビートルズやローリング・ストーンズよりも成功できたのか? その謎を解き明かしたのが、『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(デイヴィッド・ミーアマン・スコット+ブライアン・ハリガン 日経BP社)です。

デッドの成功の理由は、実に明快です。

1.従来の業界の思い込みを見直す。(38ページ)

これは、レコードの売上によってではなくライブを収入源にするということです。

2.消費者をエヴァンジェリストにする。(39ページ)

すべてのライヴの録音を許可。隠してテープを交換し合うファンのネットワークが確立されました。

3.消費者に直接販売する。(40ページ)

ツアー情報を満載した会報を配布。いまでいうメルマガですね。

4.たくさんの熱心なファンを作る。

ファンのコミュニティをつくる、それもパソコンのない時代に、フェイスブックやツイッターで行われているよう「場所づくり」を実現したのです。

グレイトフル・デッドが実践していたことは、現在SNS上で行なわれていることの先がけだったというわけです。読めば読むほど現代に活用できるビジネス・アイデアを発見できることは間違いなし。自信を持ってオススメできる一冊です。

本書を読んだ方は、どのような感想を持ったでしょうか。facebookページや下のコメントなどで、ぜひ教えてください。

(印南敦史)

swiper-button-prev
swiper-button-next