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LH質問箱:ケータイ電話ってカラダに安全なのでしょうか?

LH質問箱:ケータイ電話ってカラダに安全なのでしょうか?

ライフハッカー編集部様

最近のニュースで、「ケータイ電話とがんには関連性がない」という研究結果を読みました。これが本当ならいいなと思うのですが、このテーマにまつわる研究は、頻繁に見かけます。実際、ケータイって安全になったのでしょうか? 教えてください。

ニュースで混乱中(Confused by the News)より

Photo by Ed Yourdon.

ニュースで混乱中さんへ

ご指摘のとおり、最近の研究結果では、ケータイ電話とガンとの間に明らかな関連性は見受けられなかったそうです。メディアでは「ガンとの関連なし」とか「ケータイ電話、ガンリスクを高めず」といった見出しが躍りました。

しかし、存在しないことを証明するのは実際には不可能なので、常に議論を呼びます。このテーマについては今のところ明確な答えはなく、さらなる研究が必要ですが、この研究結果にまつわる背景をもう少し詳しく見ていきながら、カラダの安全を確保するためにできるちょっとしたコツをご紹介しましょう。

医療専門誌「BMJ」で発表されたここ最近の研究(英文記事)は、オランダ国内35万人以上のケータイ電話ユーザを対象としています。この結果では、10年間ケータイ電話を保有した後も、ケータイ電話の保有と脳や中枢神経システムの腫瘍には、関連性が認められなかったそうです。

ただ、この研究結果で留意すべき点は、ガンとの関連が認められなかったのは、ケータイ電話の「所有」であって「使用」ではないということ。これが、この研究の限界のひとつです。また、複数の国の専門家グループは「法人ユーザを除外するなど、作為的に被験者を選んでいる」とか、「ガンの中でもレアケースな8つのリスクを調べている」など、研究そのものに欠陥があるとして、激しく批判しています(詳しくは、「Electromagnetic Health」の英文記事を参照のこと)。

一方、ガンとケータイ電話との関連の可能性を指摘するこれまでの研究も、同じように大きな議論を呼び、結論には至りませんでした。どの研究も決定的なものではありません。ゆえに、私たちにできる最善策は「今のところ、ガンとの関連性は認められていないが、ケータイ電話は高周波エネルギーを放っている」という事実を認識することです。

アメリカ国立ガン研究所(NCI)には、ケータイ電話のガンリスクについて、重要なポイントや最近の研究を説明したファクトシート(英文記事)があります。ハンズフリーイヤホンマイクを使うとか、頭の近くで長時間ケータイ電話を使わないといった、より安全にケータイ電話を使用するためのガイドラインも掲載されています。

研究は往々にして前進と後退を繰り返し、プロセスの途上では混乱させられることもありますが、より多くの研究によって、よりよい方向へと向かうことでしょう。

お役に立てれば幸いです。

ライフハッカーより、愛をこめて。

Melanie Pinola(原文/訳:松岡由希子)

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