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「曖昧さを残しておいたほうが目的達成につながりやすい」という見解

データ技術が日常生活に組み込まれ、正確さの中で生きる現代人。様々なデジタルツールに囲まれ、どんなことも詳細にいたるまでくまなく計画することこそ、是とされる傾向もあります。しかし、ヒトは曖昧さを許容しなければ、自分が100%理解できると思える場所だけにとどまりがちになり、この「タコツボ化」が、物事を成し遂げる上で妨げになることもあるそうです。

米テクノロジー誌『Wired』では、このテーマについて次のように述べています。

曖昧さには価値があります。一方、正確さはときに危険。新しい可能性を想像する扉を閉じてしまうからです。曖昧さは扉を広く開くものであり、自分は常に答えを知っているわけではないこと、自分はまだ成長できることを気づかせてくれます

この記事では、減量を例に挙げて、具体的に説明しています。

自分で体重を測り、その進捗度合いを具体的に認識すると、減量しようという意欲がそがれることがあるとか。もちろん、自分の期待どおりに前進していれば問題ないのですが、事前に立てた目標に達していない場合、正確なデータが目の前にあるがゆえに、「期待どおりに物事が進んでいないだけだ...」という、もう一つの事実を認めづらくなってしまいます。このケースでいえば、実際に体重計に乗って、思ったより体重が減っていないことがわかってしまうと、減量に取り組む意欲が萎えてしまうかもしれません。

一方、正確な進捗度合いがわからなければ、自分の信じたいものだけを信じる「確証バイアス」が働き、目標に向かって取り組み続けやすくなるとか。たとえば、食事に気をつけて運動しているという事実だけで、自分の進歩を感じられ、自分を信じることができるのです。

もちろん、正確な情報を知ることは有効ですが、これに囚われすぎると、せっかくのやる気を損なう結果に...。モチベーションの維持のためには、あえて「知らないことを残しておく」というのも一法かもしれませんね。

In Praise of Vagueness | Wired

Adam Dachis(原文/訳:松岡由希子)

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