化学的な根拠を元にした完ぺきなブラッディーマリーの作り方
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サンデーモーニングドリンクなるものをご存知でしょうか? 日曜の朝に二日酔いの迎え酒として飲む、日曜の礼拝後に飲む、など諸説ありますが、ともかく日曜の朝に飲むアルコールのことです。中でもブラッディーマリーは、サンデーモーニングドリンクの定番とのこと。ブラッディーマリーは色々なものを混ぜる複雑なカクテルで、作る過程は化学の配合に似ています。そのブラッディーマリーをアメリカの化学者が分析し、「完ぺきなレシピ」なるものをプレゼンテーションしました。Photo by flydime.
■材料
- トマトジュース
- ウスターソース
- タバスコ
- レモン・ライム
- ホースラディッシュ(西洋わさび)
- ブラックペッパー
- セロリソルト(セロリなどの種子を粉末にして食塩を加えた調味料)
材料については、こちらも参考にしてみてください。
風味を化学分析している専門家のNeil博士によると「これらの材料を100回混ぜるとなじんで良い味になる」そうです。さらに、「ブラッディーマリーは人間の味覚のうち、甘味、塩味、酸味、うま味、香りと、苦味以外のすべての味覚を網羅している」とか。
このように材料の構成を分析し、特質を考慮した上で導き出された、完ぺきなブラッディーマリーを作るためのコツは、以下になります。
■作り方のコツフレッシュなうちに作る
科学的にブラッディーマリーは「かなり不安定な」混合物なので、素早く作って味が落ちないようにします。
氷で冷やす
ブラッディーマリーに氷を入れると、トマトジュースの酸化や、他の材料の味の劣化などの化学反応を遅らせられます。
一生懸命混ぜる
シェーカーを使って混ぜると、生鮮系の材料の香りや風味がより引き出されます。
トマトジュースは惜しみなく
ブラッディーマリーの中身はほとんどがトマトジュースです。ですから、良いトマトジュースを惜しまず使いましょう。
ウォッカは安いものでもよい
ブラッディーマリーの香りは強力でスパイシーなので、ウォッカはそこまで良いものを使わなくても良いです。
ただの美味しいブラッディーマリーの作り方というだけでなく、そこに化学的な根拠があるのがいいですよね。味覚は人によって異なりますが、根拠ある作り方は一定の信頼感を与えてくれます。
別に日曜の朝以外の時間に飲んでもいいと思いますので、ぜひ化学的に裏付けされたブラッディーマリーを作ってみてください。秘伝のマイレシピや隠し味がある人は、コメント欄で教えてくださいね。
Creating the perfect Bloody Mary: Good chemistry of fresh ingredients | ACS [via The Kitchn]
Melanie Pinola(原文/訳:的野裕子)
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