特集
カテゴリー
タグ
メディア

「良く見えるもの=良いもの」と思ってませんか?

人も会社も本も、何もかも見た目で判断してしまうというのは、人間の悲しき性なのかもしれません。しかし、「良いもの」と「良く見えるもの」は同じようであって、実は全く別のものです。この偏見に打ち勝ち、より良い判断を下すために役立つ考え方を、今回はいくつか紹介してみたいと思います。

「Psychology Today」のアレックス・リッカーマン先生によると、人は多くの場合、「本物」かどうかは見極めようとせず、見映えや幻想の部分で物事を判断してしまう傾向にある、と話しています。リッカーマン先生によると、企業は我々の偏見を逆手に取り、本当に良いものを見せるよりも、実際よりも良く見せるための努力をしている、のだそうです。しかも、その理由は「その方が簡単だから」。また、企業は他の大企業を同じ理由で仕事のパートナーとして選ぶ傾向があります。これはフェアでなく馬鹿げた選択だと、リッカーマン先生は説明しています。

大企業だから仕事の質が高いということはなく、むしろ、大企業はその大きさのために苦しむことが実は多いのです。日々のミスや、不十分なコミュニケーションによる問題も頻繁に起こります。また、会社が大きくなればなるほど、仕事に対する個々の責任感は薄れていきます。一つのプロジェクトの責任を一人が負う、ということもほとんどありません。

小さな会社は、大規模な事業を手がけるには経験不足である、と多くの人は思いがちです。しかし、小さな会社の多くは、かつて大企業で働いていた人たちで構成されています。なので、大企業に勤めている人と同等、もしくはそれ以上の経験をしている人がいても、珍しくはありません。

こういう選択手法は、個人レベルで考えた場合も例外ではありません。この偏見を乗り切るにはどうしたら良いのでしょうか? リッカーマン先生は、偏見に打ち勝つための4つの方法を提案しています。

1. プロフェッショナルに見えるように努力することが、プロフェッショナルとしてのレベルを正確に反映しているわけではない。

2. 大きいことは必ずしも良いことではない。

3. 必要な場合は別途情報収集を行なうべし。

4. 「自分は偏見を持っている」という事実を認識し、偏見に基づいて判断を下そうとしている場合、もう一度考え直してみるべし。

「良く見える=良い」という方程式は、基本的には成立しません。ですが、「良く見えるもの=良いもの」とついつい評価してしまいがちです。大切な決断を下す前に、これらの偏見が自分の中にも存在することをふまえて、今一度考え直してみると良いかもしれません。

The Illusion of Expertise [Psychology Today]

Adam Dachis (原文/訳:まいるす・ゑびす)

swiper-button-prev
swiper-button-next