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目標の公言は、必ずしも目標達成に役立つわけではないらしい

ダイエット、禁煙、マラソン完走など、誰しも固く誓った目標のひとつやふたつはあるもの。では皆さんは、これを「公言する」派ですか? それとも「胸に秘める」派ですか?

公言すると、自分が目指す目標を周りの人々にも知られることになるので、これが自分へのプレッシャーになって目標達成しやすくなるのでは? というイメージがありますが、実は、必ずしもそうではないらしい、というテーマを採りあげてみましょう。

以前、ライフハッカー記事でご紹介した「黙して語らず」法を推奨する、ミュージシャンのDerek Sivers氏は、世界の著名人が講演するカンファレンス「TED」でその持論を展開しました。

他人に自分の目標を公言するよりも、黙っているほうが目標達成につながりやすいというのは、すでに1920年代から、心理学者の研究によって明らかになっているとか。その理由として、他人に話してしまうとそれだけで「やった気」になってしまい、その満足感ゆえ、実際に目標を達成しようというモチベーションが上がりづらくなってしまう、という点が指摘されています。

このテーマに関して、『Symbolic Self-Completion』の著者であり、米ニューヨーク大学の心理学者、Peter Gollwitzer教授は2009年、以下のような実験を実施しました。

被験者163名に目標を書かせた上で、そのうちの半数だけにその内容を公表させ、その後、45分間与えて、目標に向けて取り組ませました。すると、目標を公表しなかった被験者たちは、45分間じっくり取り組んだ上で、これが終わったあとも「目標達成のためには、自分にはまだまだやることがある」と述べたのに対して、目標を公表した人々は平均33分で取り組みを止めてしまい、「目標にはほぼ近づいた」という感想を持ったとか。

Sivers氏曰く、自分の掲げる目標そのものを他人と共有するよりはむしろ、目標達成するために日々やるべきことを、共有するほうが望ましいとか。たとえば、「マラソン完走するんだ!」と言うよりも「週5でジョギングしなきゃいけないんだよね」と話すほうが、目標達成のためのモチベーション維持には効果的だそうです。

Sivers氏の「TED」でのスピーチは、記事冒頭の動画でご覧いただけます。3分強の短いスピーチですので、関心のある方は、ぜひご覧ください。

Derek Sivers: Keep Your Goals to Yourself [TED Talks via #tips]

Jason Fitzpatrick(原文/訳:松岡由希子)

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