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クラウドリーディング:vol.17『頭がよくなる知的生産の技術』

大学の理工学部で「最適化」の研究をしている教授による知的生産の技術。

著者の専門である「最適化」の観点からの記述が多いのが特徴です。そして、目指すのは最適化ですが、意外なことにムダの効用を説いている部分が多いですね。

また、色々な問題の解決に際して、抽象度をワンランク上げて、「本当に必要なものはなにか?」を考える事の重要性も書かれています。

例えば、川の向こうに学校があるので、橋をかけるとすれば、本当に必要なのは「橋」ではなくて「安全に短時間で学校に行けること」です。ところが、現実には、まずは橋ありきで話が進んで本来の目的を忘れてしまう事もしばしば。

僕自身も、そのような本末転倒な事がよくあるので気をつけなければ!

続きます。

ネーミングや考え方で面白いのがp97で紹介されている「二重人格仕事術」。仕事をしていると「これ俺の仕事じゃないのになあー」とぼやくことがあると思いますが、これを自分にも適用する方法。

ついつい仕事中にネットサーフィンしたり他のことを考えてしまう事ってあると思いますが、そういうときには「それって僕がやる仕事ですか?キリッ!」と突然別人のように豹変してみるというライフハック

実際に声を出してやると、危ない人っぽいですから、心の中で言いましょう。仕事の進捗も大事ですが、職場の和も大事ですからね。

TODOの未消化が多い人におすすめなのが、「TODOはアポにする」という手法。

自分との約束は、誰に迷惑をかけることもない場合、ついつい破ってしまうこともあるわけですが、それが他の人との約束となるとやはり重みが違います。アイデア出しなどの場合は、他の人も交えてブレストする事で思わぬアイデアが出ることもありますし一石二鳥ですね。

本書でも「机の上の状態が、あなたの頭の中を表しています」と整理整頓の重要性について書かれています。しかし、「案件ごとにはさみだろうが、USBメモリーだろうが必要なものは一つの箱に突っ込んでおけば良し」と、結構おおざっぱ。

ボールペンやのり、はさみなどは重複することになりますが、その辺をムダと見るか冗長化と見るかで評価は分かれると思いますが、最適化のプロからすると、そこは必要な遊びのようです。

最初にも書きましたが、著者は「最適化」の専門家です。その最適化の専門家が、知的生産においてはムダ、遊び、トラブル、回り道は必要な要素と言い切っています。

そういう、ムダやトラブルから新しい発想や解決法が生まれることも多いんでしょうね。

(聖幸)

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