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「将来に備えた勉強」と「必要に迫られた勉強」はいずれも大切なものらしい

日々多忙なビジネスパーソン。「将来に備えていろいろ勉強しておきたいな~」と知的好奇心は旺盛ながらも、仕事の必要に迫られたスキルや、知識の習得をつい優先しがちですね。数学者のJohn Cook教授は、「将来に備えた勉強」と「いま必要に迫られた勉強」は、いずれも大切なものだと説いています。

学校では、将来に備えて、様々な分野を学習しますね。たとえば、高校で学ぶ代数幾何。John Cook教授のように、これを専門分野として生計を立てていく人もいますが、その後の人生、一度もこれを使わずに生きていく人も多いです。「必要かどうかはわからないけれど、念のため学んでおく」ようなものがこれに該当します。

一方仕事では、必要に迫られて身につける知識や、スキルが多くなります。たとえば、営業部門から生産管理部門に異動になってはじめて、原価計算の基本や、生産計画の作り方を学ぶといった具合。この場合、必要に迫られている分、モチベーションが高くなり、学習効率は一般的に高くなるそう。それならば、「何事も必要に迫られてから勉強すればいいじゃない?」と言いたいところですが、学びとはそれほど単純なものでもないようです。

John Cook教授によると、「将来に備えた勉強」と「必要に迫られた勉強」との違いは、「トレーニング」と「実践」のようなものだそう。全てのことを詳しく勉強することは不可能ですから、必要に迫られたものに絞って、重点的に身につけるというのは、理にかなったことといえますが、一方で、将来に備えて様々なことを知っておく「トレーニング」こそが、各「実践」をつなぎ合わせる基礎になるとのこと。「アレとコレはこういう関係になっているのか!」とか「アレの発展版が、コレだな」などと、一見別個のものに見えるものを連関させ、体系だてて理解するためには、日ごろの「トレーニング」が重要な土台になるそうです。

学びは将来の自分への投資。「将来に備えた勉強」は「必要に迫られた勉強」に比べて不確実要素も多いですが、その分、「あのとき、勉強しておいてよかった!」と思えることも意外に多いかも!?勉強のスタイルも、いずれかに偏るのではなく、できるだけ「ポートフォリオバランス」をうまく保つことがポイントのようですね。

John Cook (原文/訳: 松岡由希子)

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