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利き手によって、脳の認知プロセスが異なるらしい

ライフハッカー過去記事「利き手とは逆の手で歯磨きすると、意志力がアップするという研究結果」では、利き手と逆の手を使うことでヒトの意志が刺激されるという情報をお届けしましたが、今回はこのテーマを少し掘り下げ、利き手と脳の働きについて取り上げてみたいと思います。

米誌「Newsweek」では、蘭「Max Planck Institute for Psycholinguistics」のDaniel Casasanto氏による利き手と脳の認知に関する研究結果を紹介しています。

これによると、219人の米学生にあるアニメを見せ、シマウマがヒーローでパンダが悪役と説明したところ、左利きの74%は左側に、右利きの67%は右側に、ヒーローであるシマウマを描いたそうです。このデータをさらに分析したところ、右利きの人は左利きに比べて6倍も、右側に「良い」もの、左側に「悪い」ものを描く傾向があったそう。

また、別の実験では、2つの履歴書を置き、「これ、コピーして」と被験者に依頼したところ、右利きの人の多くは右側の履歴書を手に取る一方、左利きの人は左側の履歴書を選んだそうです。

この記事によると、言葉が思考の全てをつかさどっているわけではなく、普段外界からの刺激に対する認知をつかさどる脳の領域と、善悪・賢愚など抽象的な概念を操る領域とは、全く別個のものだということがいえるそう。また、言語や文化の習慣よりも空間的な経験にヒトは無意識に左右されるようです。

確かに、「右」や「左」という語には、単に場所を意味するだけでなく、「保守的」とか「革新的」など、思想や概念などに関連づけられる意味も持っています。「右」「左」が無意識に私たちのモラルや知性に何らかの影響を及ぼしているのかもしれません。こんなことからも、たまには利き手でない手を使って、右左のバランスを保つことを心がけるのは効果的なのかもしれませんね。

How Being Right or Left-Handed Shapes Judgment [Newsweek]

Azadeh Ensha(原文/松岡由希子)

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