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悲観主義もたまにはよい?

端的に答えるのは難しい質問ですね。

人生の成功に関する心理的要素を追究するため、アメリカでは「Grant Study」と呼ばれる研究が続けられています。ハーバード大学のOB268名を対象に、1940年代から現在まで約70年にわたって毎年健康診断と心理テストを実施し、戦争、仕事、結婚や離婚、育児、老後といった彼らの人生をずっと追跡調査しているのですが、このたび、米雑誌「The Atlantic」がその研究結果をまとめています。

現在この研究のリーダーであるGeorge Vaillant博士によると、金銭は生活に必要なだけ確保されていれば、それ以上は必ずしも幸せにつながるとは限らないそう。むしろ、愛・思いやり・感謝・希望・信頼・寛容さなどポジティブな感情が人の幸福に効果アリ。人々に幸福感をもたらし、健康や長生きにつながるとのこと。一方、怒り・悲しみ・裏切りなどのネガティブな感情も、短期的には、ポジティブな感情よりも意義があるのだとか。この点について、Vaillant博士は以下のように述べています。

ポジティブな感情はネガティブなものよりも人間をより傷つきやすくする。もちろん、感謝や喜びといったポジティブな感情は、長期的にみればより健康的なものだけれど、短期的にはリスクがある。恐れや悲しみなどのネガティブな感情は、ストレスを感じるとすぐ、その原因から自分を防御することができるが、ポジティブな感情は拒絶や傷心に直接さらされるおそれがあるからだ。

確かに、期待でワクワクしすぎた挙句、それが裏切られるととても傷ついたりしますね。もちろん何事も前向きに捉えることが理想ですが、現実はそうもいかないもの。ときには、ポジティブ・ネガティブにかかわらず湧き上がってくる感情をそのまま見つめることも大事のようです。

Grant Study」は、研究対象が男性のみに限定されている点や、タバコメーカ-「フィリップモリス」がスポンサーになっていることから喫煙に関して何らかの偏りがあるのではないかなど、その研究結果においていくつかの問題点が指摘されていますが、一定の示唆はあります。少し量が多めで学術的な記述もありますが、ご興味のある方は、こちらのページで原文をどうぞ。

What Makes Us Happy? [The Atlantic via Smarterware]

Gina Trapani(原文/松岡由希子)

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