ドアノブについた病原菌はナント2日間も生き続ける
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あなたの隣に座っている風邪気味の人が、くしゃみをしました。彼は、ちゃんと手で口を覆っていたので、あなたに唾が飛んでくることはありません。しばらくして彼は、トイレに行くために部屋を出て行きました。それから数時間して、あなたはランチに行くために部屋を出て行きます。その日の夜から、あなたはなんとなく体がだるくなります。一体、どこで風邪菌をもらってしまったのでしょうか。
もしかしたらその場所は、「ドアノブ」かもしれませんよ。あなたの隣の人のくしゃみから飛び出した病原菌が、彼の手を通してドアノブに付着し、あなたもその後にドアノブを触ったからです。
彼がトイレに行ってから何時間も経っているのに、と思いますよね。でも、バージニア大学のウイルス学のチームが、ドアノブなどについた風邪の病原菌は、2日以上生き続ける、ということを発見したのだそうですよ。2年前には耳鼻科のスペシャリストのブライト・ウィンサー医師が、風邪をひいた人が泊まったホテルの部屋を調べたところ、その人がチェックアウトした翌日にも、まだ病原菌が部屋に残っていた、と発表しています。
ドアノブに限らず、複数の人が触るものには、菌が付着していることが多いようです。例に挙がっているのが、冷蔵庫の取っ手、リモコン、電話機、電気のスイッチ、水道の蛇口など。
じゃあどうやって、共有部分からあなたに病原菌がついてしまうのを防げばいいのでしょうか。バージニア大学の研究のスポンサーは、「Lysol」という除菌ティッシュを作っている会社なのですが、この研究の中で、その除菌ティッシュの効果は調べられていないのだそうです。
なので、除菌除菌!とお勧めすることはできませんが、しないよりはいいかもしれませんね。それと、風邪気味の人には、くしゃみや咳をする時にはティッシュで口を覆ってもらいましょう。ティッシュがないときには、手ではなくて袖口に口をあてて、とCDC, Central Disease Control and Preventionは言っているのですが、袖で受けるのは違う意味で汚いような気もします。手を洗ったあとにズボンで濡れた手を拭くのと同じような感じがするのですが。本当は、風邪をひいたら周りにうつす前に休暇を取りたいですよね。
[Mercury News, Doorknobs and TV remotes are germ hotbeds]
(山内純子)
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