LH質問箱:Photoshopで写真修正をやりすぎないために押さえておきたい基本知識
ライフハッカー編集部様
Photoshopで画像加工をよく行なうのですが、やりすぎて家族写真がエアブラシのイラストみたいになったり、風景写真なのにユニコーンが虹の上を飛んでいるような、不自然で非現実的な写真になってしまいます。これを直すにはどうすればいいですか?
PN:意図しないフェイク(Unintentionally Fake)
意図しないフェイクさんへ
元の写真をどれくらい加工するかを決めるのは、かなり難しいです。例えば、エフェクトをかけるとすると、最初はとてもいい感じに思えますが、あとで見るとやりすぎてしまった...と気付くこともあると思います。そこで今回は、「やりすぎになっていないか」を確認する方法と、やりすぎてしまった場合に戻す方法をお教えしましょう。
■加工し直せる画像を常に残しておく

Photoshopで画像を加工する場合は、加工されていないレイヤーを含むPhotoshopデータ(PSD)を常に残しておきましょう。ほかの画像編集ソフトを使っていても、未編集のレイヤーを残した状態で保存しておいた方がいいです。そうしておかないと、加工をやりすぎてしまった時に後戻りできなくなってしまいます。加工できるレイヤーが残った状態の画像があれば、あとで戻ったり加工し直すことが可能です。加工の程度がわかるまで、必要に応じて加工し直すことのできるレイヤーを持っていた方がいいでしょう。
■焦って加工しない

大量の写真を加工する場合、急いで加工しがちですが、やりすぎを避けるためにはできるだけ焦って加工しない方がいいです。焦って加工すると、失敗したりやりすぎたりすることが多々あります。
特に、「焼き込み」や「覆い焼き」ツールを使うような基本的なブラシ補正の場合、焦りは禁物です。Photoshopのすべてのブラシは、きつめの設定になっているので、最大値の設定で使わないようにしましょう。焼き込みや覆い焼きブラシは、いわゆる露出系ツールです。一般的にブラシは「不透明度」や「流量」で表示されます。設定が100%になっている場合はその数値を下げて複数のブラシを使い、何度もかけて仕上げた方がいいでしょう。加工するのに時間はかかりますが、よりリアルに効果をかけることが可能です。
■あとで調節できるように加工をする
単純に写真を加工してそれを保存すると、前の状態に戻れないようなミスも犯しやすいです。加工のしすぎで陥りやすい2つのパターンと、それをやりすぎないようにする方法をご紹介しましょう。
1. レイヤーを複製して加工する

レイヤーを使った画像編集アプリなら、どんなものにも言えますが、加工する時はレイヤーを複製してからにしましょう。レイヤーを使った画像編集アプリでは、加工作業に必要なレイヤーの不透明度を調整できます。加工していない画像を開いて新規レイヤーにコピーをし、その新しいレイヤーですべての修正作業を行なってください。作業が終わったらそのレイヤーの不透明度を下げてみて、元の画像と比べて加工しすぎていないか確認しましょう。この方法なら、やりすぎたとしても単純に修正部分を減らせば画像が不自然になるのを防げます。
2. 調整レイヤーを使う

Photoshopには、あとで修正具合を調整したり設定を変えることのできる「調整レイヤー」があります。調整レイヤーは画像に直接効果を出すものではないので、調整レイヤーのオン・オフを切り替えたり不透明度を変えるだけで、1. と同様に効果をかけたりかけなかったりすることが可能です。Photoshopの画像補正は、ほとんどがトーンカーブ、カラーバランス、レベル補正など、どれも調整レイヤーで変更できるので、やりすぎて不自然になった時にあとで簡単に削除できるよう、調整レイヤーを使った方がいいでしょう。
Photoshopでレイヤーの目のアイコンをクリックすれば、レイヤーを隠す(使わないようにする)ことができるので、効果を出さないようにできます。これを薄めたい場合は、レイヤーの不透明度を下げてもいいでしょう。これは不透明度のスライドを好きなようにズラすだけなので簡単です。また、調整レイヤーをダブルクリックすれば、やりすぎた設定を再度編集したり、変更したりすることもできます。1. のようにレイヤーを複製するだけでも十分ですが、調整レイヤーを使えば、最初に編集する時や作業後に調整する自由度がかなり上がります。
なお、記事冒頭のデモビデオは英語版のみですが、ツールやレイヤーの使い方など、加工作業全体の流れを確認できますので、参考までにチェックしてみてください。
Adam Dachis(原文/訳:的野裕子)
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