絵がうまくなくても大丈夫! マインドマップを使って脳内整理しよう(後編)
前回に引き続き、マインドマップユーザーのやまもとさをん氏にインタビューしてみます。
ライフハッカーでもこれまでマインドマップに関する記事を採り上げてきましたが、初心者向けの記事はありませんでした。そこでマインドマップ初心者である私が、マインドマップの素朴な疑問をぶつけてみました。
安齋(以下「あ」):マインドマップを描くメリットについて教えて頂きましたが、そもそも実際に描こうとしてもなかなか踏み出せない人も多いと思います。真っ白な紙を前にして「まず何から描き始めたらいいのかわからない...」と戸惑ってしまう人もいるのではないでしょうか?
やまもとさをん(以下「や」):そういった悩みをいろいろな方から質問されることもあるのですが、「まず何から描き始めたらいいかわからない、正しい描き方がわからない...」という方は本当に多いです。しかしマインドマップは発想の助けとなるツールですので、「こう描くのが正解」という答えはありません。
まず真ん中にテーマを描いたら、とにかく思いついたことをどんどん描いていけばOK。同じ言葉が何度出てきても、言葉の順序が逆転していても問題ありません。私はよく「マインドマップは『中間成果物』だ」と言いますが、マインドマップは書類やプレゼン、行動プランなど、次の成果物に落とし込む時の補助的なツールという側面も大きいツールです。大事なのは次の成果に繋げることなので、そこまで描き方自体にこだわらなくても大丈夫ですよ。
あ:さをんさんのマインドマップにはイラストがたくさん描かれていてとても見やすいのですが、やはり絵はあったほうがいいんでしょうか? 私は絵にあまり自信がなくて...。
や:実際に「マインドマップに興味があるんですが、でも絵が描けないんです...」と心配されている方は多いですね。確かに絵を描くほうが見やすい、記憶に残りやすい、というのはありますが、別に絵を描かなければならないというものでもありません。マインドマップの描き方を「はじめに真ん中に絵を描きましょう。次に枝を描きましょう...」という風にハウツー的な書き方をしているものも多いですが、必ずしも絵がある必要はなく、単純な記号だけで描いたり、ひとつも絵がなくても一向に構わないのです。「絵が描けないから...」でマインドマップを避けてしまうのは、非常にもったいないと思います。

あ:マインドマップを見てみると、中心から枝状に広がっていく形で描いていきますよね。このような形式で描くメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
や:わかりやすいメリットとしては「枝の間に情報を追記できる」ということがありますね。例えば会議などのメモをしている時に箇条書きで議事録をとっていると、話が前後した際に書き加えるのが大変ですよね。対してマインドマップは追記ができます。ですから、議事録などを書く際にもマインドマップは威力を発揮します。
あ:全体俯瞰できるというのも良いですね。
や:そうですね。描いていく途中や描き終わって全体を俯瞰した時に、グループや語句単位を線でつなぐことができ、それが新しい発想のトリガーになることもあります。
全体俯瞰したときに初めて、「ああ、ここの話はここと繋がっていたのか」と気がついたりと、全体俯瞰の楽しさもマインドマップの魅力のひとつです。
あ:マインドマップは気軽に描けるツールだということはわかりました。今度は、実際にマインドマップを描く際の参考になる書籍などを教えてください。
や:『本当に頭が良くなるマインドマップ(R)かき方超入門』が良いです。この本は、まず何から描き始めれば良いか、実際にどんなシーンでマインドマップを使えるのかというヒントがたくさん書かれていて、初心者にオススメの書籍です。これを読んで頂ければ、絵が苦手...という方でもマインドマップに親しんで頂けると思います。また、こちらのサイト(実践!マインドマップ入門)では、PDFファイルの入門テキストを無料でダウンロードできますよ。ダウンロードしておけば、移動中にタブレットなどで見ることができて便利だと思います。
あ:ところでマインドマップは仕事で使うというイメージがありますが、仕事以外の用途で面白い使い方はありますか?
や:マインドマップは発想法に限ったことではなく、様々な用途に使えます。例えばダイエットや目標管理とか。
あ:『マインドマップダイエット』って面白そうですね。それはどのようなものなのですか?
や:理想的な状態を描き出すことで、それを見ながら自分を理想の体重に近づけていくというものです。マインドマップダイエットは元々女性誌からスタートしている書籍なので、女性に向いている使い方だと思いますよ。
あ:マインドマップは自分の目標設定や脳内整理などにも使えるんですね。
や:そうですね。例えばマラソンをする方であれば、「〇〇マラソン出場までの道」という形でマインドマップを描けば自己管理ツールにもなります。マインドマップは「目標洗い出し」という機能も持っているのです。
あ:最後にお聞きします。マインドマップを描いてみようと思っているけれどまだ描いたことがない...という方に伝えたいことはありますか?
や:マインドマップは難しいものだ、という認識を持っている方も多いようですが、実際は小学生にも描くことができるくらい、気軽に始めることができるやさしいツールです。ですから、まずは描いてみるということが重要だと思います。キレイに描く必要はありません。目の前の白紙をキャンバスだと思って自由に描いてみてください。描き方に正解も失敗もありません。自由に楽しみながら描いていけば、アイデア発想自体が楽しくなっていきますよ。
今回はマインドマップとはどのようなものなのかという点に絞ってインタビューしてみました。より実践的な内容については、さをん氏の推薦図書などを参考にしてみてください。今回の記事によってマインドマップに少しでも興味を持って頂けたら幸いです。
ライフハッカーでは、マインドマップに関する疑問点・質問点などを気軽に受け付けています。質問などのある方は、コメント欄にぜひご記入ください。
(安齋慎平)
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