先延ばしグセを克服! タイマーを使った10分間ダッシュ法のススメ
先延ばしをやめる唯一の方法は、今すぐそのタスクに取りかかることです。あの有名なアドバイス「Just Do It!」を知らない人はいないでしょう。しかし実際は、ToDoリストに入れたはいいものの、とても取り掛かる気になれないタスクもあるものです。こうしたタスクは、あまりにも規模が大きく、いかにも大変そうであり、終わりが全く想像できないばかりか、そこまで行く過程がまるで拷問にさえ思えるわけで、なかなか取りかかれません。
問題は「いかにスタートを切るか」に尽きます。ここでは、スタートを容易にする方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
以下の文章は、米Lifehackerが編集した『「The Guide to Working Smarter, Faster and Better』からの抜粋です。
Photo remixed from Kyle Hickman.
ここでご紹介するテクニックは、自分自身に対して「後で必ず休憩をとらせてあげるから、今からほんの少しだけこのタスクに取り組もう」と言い聞かせて、自分をその気にさせるというものです。例えば、10分間だけタスクに取り組むことを約束します。たったの10分です。どんな仕事だって10分だけなら取り組んでみようと思うでしょう。もちろん、ずっと先延ばしにしてきたあのタスクも例外ではありません。
誰もが一度は小説を書きたいと思うものです。しかし、小説を書くことは大変なタスクであり、ほとんどの人は人生の最後の瞬間までそれを先延ばしにします。しかし、10分間だけ書いてみるということは難しいことでしょうか? いいえ違います。この文章の掲載されている本こそが、原文筆者がキッチンタイマーのビープ音に管理されながら、短時間の集中作業を繰り返すことで書き上げたものです。ここからは、時間を計測しながら集中作業を行う方法をご説明します。
最初のダッシュをキメる
まず初めにタイマーを入手します。エッグタイマー、デジタルウォッチ、携帯電話のタイマー、ソフトウェアタイマー、キッチンタイマー、何でもかまいません。そして、あなたがずっと先延ばしにしてきた、最も大規模で最も困難なタスクを選びます。次に、タイマーを10分間にセットしてスタートさせ、作業を開始します。
10分間が過ぎてタイマーが鳴ったら作業を中断します。席を立って少し歩いたり、飲み物を取りにいったり、もしくは、よくやったと自分の頭をなでてあげましょう。なぜなら、あなたはついに先延ばしをやめ、ずっと懸案だったタスクに取りかかることができたのです。
休憩が終わったら、次のダッシュに行きましょう。
ダッシュ時間を調節する
10分間という時間は、時間を測ってダッシュするという方法を始めるのにちょうどいい長さです。何回かのダッシュを実行したあとで、あなたは不思議な体験をするかもしれません。タイマーが鳴っても、作業を続けたくなってきます。
この方法に慣れてきたら、タスクに取り組む時間を自由に調節しましょう。今のあなたのエネルギーレベルや、作業に使える時間、タスクの難易度などに合わせて、時間を短くしたり長くしたりしてみてください。目指すゴールは30分間、または60分間の間ダッシュすることですが、人によって仕事環境は異なりますし、集中力が続く時間もそれぞれでしょう。あなたのコンフォートゾーンを見つけて、適切な時間にタイマーをセットし、タスクを実行してください。きっと、こんな短い時間でもこれだけ多くの仕事がこなせるのか! と驚くことでしょう。
1992年にFrancesco Cirillo氏が、これと似た方法の「ポモドーロ・テクニック」(英文)を開発しています。ポモドーロ・テクニックでは、25分間ダッシュし、5分間休憩します。この25分間のダッシュ時間を「ポモドーロ」と呼び、4つのポモドーロごとに15分から20分間の長い休憩をとるようにします。
なぜ時間の制約が有効なのか
あなたが今タイマーを使ってやったことは、自ら課した締め切り、すなわち制約にコミットするということ。制限するということは、通常、ゴールを達成する妨げになると考えられがちです。しかし実際には、制約は障害ではなく助けになります。多くの人がプレッシャーの下で働くほうがよい結果を出すわけです。制約を受けることで脳にオーバードライブがかかり、短時間でタスクをやり遂げるためのベストな方法を、高速かつ創造的に思考できます。
ゲーム開発者で作家でもあるKathy Sierra氏は「高速に行うことで創造力を引き上げることができる」と言っています。
創造的になる一番いい方法は、速く行うように強制すること。本当に本当に速く。脳の観点から言えば、極端な速度が創造性のロックを解除すると解釈できます。極端な速度で行うことを強制されると、我々はより直観に頼るようになり、潜在意識を活用しはじめるのです。また、時間のプレッシャーは、脳の論理的、合理的、批判的な部分を抑えこむ作用があり、これは潜在意識の創造性(右脳)を引き上げ、表層意識の思考(左脳)の働きを抑えます。
タイマーアプリを使うなら
できれば、ダッシュ時間の計測にはソフトウェアではない本物のタイマーを使いましょう(キッチンタイマーやストップウォッチなど)。タイマーがタスクバーに埋もれてしまったり、別のウィンドウで隠れてしまうとよくありません。
また、本物のタイマーを使うと、タイマーをリセットするためにマウスやキーボードから手を離すことになります。これで、あなたを作業への没頭状態から引き戻し、PC画面から目を離すことを促すのです。そして、席を立ってストレッチをしたり、少し歩きまわったりすることを促進します。せっかくの休憩時間に、ブラウザでニュースサイトにアクセスして今夜の野球の試合状況をチェックするようなことはしないでください。もし、あなたがPC作業に激しく集中していたなら、休憩時間にそのモードを切り替えるのはとても重要なことです。
しかし、どうしてもソフトウェアのタイマーを使いたい場合は、たくさんのタイマーアプリがあります。なかでもピカイチなのは、Windows、Mac、Linuxで動くフリーソフト『Focus Booster』です(WEB版はこちら)。
Focus Boosterは、ダッシュ時間と休憩時間を繰り返しセットできるインターバルタイマーです。このアプリはポモドーロ・テクニックの考えに基づいていて、初期設定ではダッシュ時間は25分間に、休憩時間は5分間に設定されていますが、あなたの好きなように調節することも可能です。例えば、10分間ダッシュして2分間休憩(トータルで12分)、それを1時間に5回繰り返すといった設定もできます。
タスクに集中し、Focus Boosterがカウントダウンしている間は、その存在を忘れるようにしましょう。そして休憩を知らせるアラームが鳴ったら作業を中断し、休憩をとります。また、休憩時間の終わりもアラームで知らせてくれます。
今すぐやろう
あまりに単純すぎる...と思うかもしれませんが、ぜひ一度試してみてください。もしかすると、ずっと先延ばしにしてきた手強いタスクを、今日こそタスクリストから消すことができるかもしれませんよ。応援しています!
GINA TRAPANI AND ADAM PASH(原文/訳:伊藤貴之)
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