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印南敦史  - ,,,,  06:30 AM

「コスパ」って言うな! 男が30代ですべきではないこととは?

「コスパ」って言うな! 男が30代ですべきではないこととは?

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男が30代でやめるべき習慣 ~賢者たちの一流の教え』(適菜収著、大和書房)の著者は哲学者ですが、その表現はなかなか辛辣です。

30代のうちに、あれをやれ、これをやれと書いてある本がたくさんあります。(中略)どれも同じような内容です。「三〇代は人生計画を見つめ直す時期」とか「キャリアアップのために計画的に勉強しろ」とか「老後に備えて運動しろ」だとか。
そういう本は売れている。
逆に言えば、30代にもなって、やるべきこともわからず、自己啓発書に手を出すような連中が多いということです。(「はじめに」より)

ところが決して「上から目線」だというわけではなく、自分もまた30歳までは夢のなかにいたようなものだというのです。そして、そんな経験があるからこそ、目標を追うと「空っぽの人生」で終わるのだと断言しています。それではまずいのだろうけれど、本当のところ「なにをやるべきか」など誰にもわからないのだとも。では、どうすればいいのでしょうか?

理想と行動を一致させることです。
やるべきことだけをやることです。
そのためには、やらなくていいこと、やめるべきことを見極めるのが大切です。(「はじめに」より)

そこで本書では、そういったことを記しているわけです。第2章「言ってはいけない『口ぐせ』」から、いくつかを引き出してみましょう。



「オリジナリティ」といわない


「〇〇の音楽は××のパクリだ」というような意見を見ることがよくあります。しかし、ものを知らないからそういうことを口にするのだと著者は指摘します。

ポップスは構造的にすべてパクリです。
ジャズも含めてポップスは、一定のルールに従っている。そのルールから外れると、そもそもポップスとして成立しない。
ポップスの眼目は、演奏者の個性や技術を見せることであり、オリジナリティを求めることではありません。(50ページより)

特に若い世代は、すぐに個性とかオリジナリティなどといいたがるもの。しかし、「オリジン」が現代人の手のなかにあるわけがないというのです。それどころか、手のなかにそれがあるとすれば、子どもが世紀の大発見をするのと同じだとすら主張します。

しかし過去の本を読んだりすれば、ありとあらゆることがすでに紀元前に指摘されていたりすることがわかるはず。つまり文化は基本的にパクリであり、まねごとだということ。その「まね」を完全にやった人だけが、そこから離れることができるという考え方です。そのことを証明する材料として、著者はここで世阿弥の言葉を引用しています。

物まねに似せぬ位あるべし。物まねを極めて、そのものに真に成り入りぬれば、似せんと思ふ心なし。(『風姿花伝』)(51ページより)

型を学ばなければ、型を破ることはできないということ。デタラメをやるだけなら、それは「型破り」ではなく「型なし」だということ。だから、まねごとができない人間はダメなのだとか。オリジナリティ幻想や個性幻想に囚われていると、思考は閉じてしまうというのです。

先人が積み重ねてきた偉大なものがあるのだから、そのまま利用すればよいという発想。その姿勢こそが、文化を成り立たせているということです。(50ページより)


「コスパ」といわない


「コスパ」という言葉を使うのはみっともないのでやめましょう。
ネットのグルメサイトを見ても、コスパという言葉が溢れている。
「原価はいくらくらいだろうから、得しちゃった」と。
「いいよ、もうわかったよ」という感じです。
(59ページより)

著者がここまでいい切るのは、店側が原価を考えるのは当然のことだから。コストとパフォーマンスを計算したうえで、食材を選び、価格設定しているということです。でも、客側が「原価率」がどうこうというのは、浅ましく、さもしいというのです。

重要なのは、そもそもコスパは価値を表すものではないということ。自動販売機で120円のコーラを10円で買えたならコスパがいいし、200円だったらコスパが悪いということになるでしょう。でも、コーラの価値についてはなにも語られていないわけです。

重要なのは、世の中には数値化できないものがたくさんあるという事実。それを認めるのが教養なのだと著者はいいます。そして、価値判断を下すときには、常に判断する側も測られているもの。きちんとした居酒屋に行って「コスパが悪い」といいだしたりするのと同じで、判断は正体を明らかにしてしまうというわけです。

しかし、価値判断ができるようになるためには、一流のものにあたるしかないのだと著者。そのことを訴えるために、ゲーテが弟子のヨハン・ペーター・エッカーマンに対していった言葉が引用されています。

趣味というものは、中級品ではなく、最も優秀なものに接することによってのみつくられるからなのだ。だから、最高の作品しか君には見せない。君が、自分の趣味をちゃんと確立すれば、他のものを判定する尺度を持ったことになり、ほかのものを過大でなく、正当に評価するようになるだろう。(『ゲーテとの対話』)(62ページより)

値段が高くても三流のものはあるし、安くても一流のものはある。大事なのは、ひたすら一流のものに接することだと著者は主張します。それは、食事でも本でも映画でも同じ。

ちなみに一流とは、「一流の人間が一流であると認めたもの」のことなのだといいます。一流の人間とは、「一流の人間が一流の人間であると認めた人間」のこと。つまりは価値判断の連鎖であり、その網のなかで生活するという考え方です。(59ページより)


「がんばれ」といわない


おせっかいな人は、他人のことばかり気になってしまうもの。でも30代になったら他人のことを気にしている場合ではないと著者。それどころか、基本的におせっかいを焼く人はダメだとすらいうのです。それは、人のやることが気になって仕方がない。そして、おせっかいを焼く自分が少しだけ好きだったりするということだからだというのです。

芸能人が不倫したと騒ぐ奴がいます。あれがまったくわからない。人のことなんてどうでもいいじゃないですか。余計なお世話です。(中略)要するに、騒ぐやつは自分の人生を生きていない。それで結局、誰からも相手にされなくなります。(75ページより)

辛口ではありますが、これは的を射た言葉ではないでしょうか?(73ページより)




ここでは表現を和らげていますが、著者の実際の表現はかなり過激です。また個人的には、特に政治的な考えについて、共感できなかった部分も少なからずありました。しかし、「それもまた、ひとつの考え方」だと考えることも、ときには大切かもしれません。


(印南敦史)

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