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itou  - ,,,  12:00 PM

2016年にイーロン・マスクが掲げたマスタープランの方向性

2016年にイーロン・マスクが掲げたマスタープランの方向性

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Inc.:トニー・スターク(アイアンマンの主人公)のモデルになったり、人びとを熱狂させるプレゼン手腕がスティーブ・ジョブズに並び称されたりしていますが、イーロン・マスクを一言で言えばこうなります。多くのプランを持つ男。そう、壮大なプランを。

それは2016年も続行中です。マスク氏は今年、米国のエネルギーの未来を大きくシフトさせるビジョンを発表し、続いて、人類を火星に移住させる詳細なプランを公表して、批評家たちを大いに驚かせました。しかし、特筆すべきなのはアイデアの壮大さではありません。マスク氏が世界を納得させるその力量です。


今年、マスク氏のビジョンは重大な局面を迎えました。まずはテスラ(Tesla)を見てみましょう。同氏は(最初のマスタープランを発表してから10年後となる)この6月、テスラの「マスタープラン・パート2」を発表しました。パート1に引き続きパート2でも、マスク氏が単なる電気自動車メーカーを超えたビジョンを描いていることが示されています。同氏は、電気自動車と、家庭用のソーラーエネルギー貯蔵技術を組み合わせて、持続可能エネルギーで動く未来へと世界を押し出そうとしています。

「私たちが目指してきたことは、それは今も変わりませんが、持続可能エネルギーの到来を加速し、遠い未来を思い描いたときに、希望を感じられるようにすることです。それが『持続可能』が意味するものです。これは、ヒッピーのお遊びではありません。すべての人に関わる重大な問題です」とマスク氏は語っています。マスク氏が思い描くのは、自宅にソーラーパネルを設置し、家庭で使う電気をすべてまかないながら、なおかつ、ガレージのテスラ自動車に自給的にエネルギーを補給する未来です。

マスク氏は、この目的を達成するために、テスラ(電気自動車メーカーであり、家庭用の巨大ソーラーバッテリー『パワーウォール』の開発メーカーでもある)が、ソーラーエネルギー企業のソーラーシティ(SolarCity)を買収する必要があるのだと語っています。この提案に対して多くの株主、アナリストから、これは利益の出ていないソーラーシティ社の救済策にすぎないとする抗議の声があがりました。マスク氏は両社の筆頭株主であり、ソーラーシティ社はマスク氏の親戚であるLyndon Rive氏が経営する会社でもあります。

しかし、11月17日、マスク氏は完全な勝利をおさめます。テスラとソーラーシティの株主たちは、この26億ドル規模の合併に、圧倒的な票差で賛同の意を示したのです。マスク氏は、この合併の正当性を粘り強く訴えてきたのに加え、懐疑主義者たちに向かっていくつかの説得材料を投じました。10月、同氏はテスラとソーラーシティの最初の共同開発製品となる「ソーラールーフ」を発表しました。これは、普通の屋根のような外観で、従来のパネルと同等の発電性能を持つソーラーパネルです。また、テスラは、株主の承認を条件に、ニューヨーク州バッファローにあるパナソニックの工場でソーラーエネルギー設備の生産を開始すると発表しました。

また、マスク氏は、テスラとソーラシティによるソーラーな未来を構想する一方で、スペースX(SpaceX)社の壮大な計画を発表します。同氏は10月の国際宇宙会議で、スペースXが、世界で最もパワフルで再利用可能なロケットを開発中であり、2023年までに人類を火星に連れていくことを目指していると語りました。

「人類の未来には2つの道があります。1つは、永久に地球にとどまり、災害で絶滅する道です」とマスク氏。「もう1つは、宇宙空間をまたぐ文明を築き、多惑星種となる道です」

マスク氏の計画は過激なほど壮大であり、同氏はこれまでにもとうてい叶えられない期限目標を示してきた歴史があります(ある宇宙飛行士は、このミッションを叶えられる宇宙船が経済的、技術的に建造可能だとしても、今後25年の間は火星移住が実現することはないだろうと予測しています)。とはいえ、スペースXはすでにこの目標に向かって大きな一歩を踏み出しています。同社は、これまでにないほど巨大な燃料タンクの試作品を製造し、11月に実験を成功させました。

とはいえ、マスク氏のマスタープランと火星移住の計画が、今年、数々の難題に直面したのは誰の目にも明らかです。マスク氏がいくら壮大なプランを公表しても、その内容の曖昧さを批判している批評家たち(ウォールストリートのアナリスト)を納得させるには至っていません。

この10月、2015年に出版されたマスク氏の伝記本の著者、Ashlee Vance氏は、テスラ、スペースX、ソーラシティが、どう見ても暗礁に乗り上げつつあるように見えると話しました。

5月には、自動運転の試験中にテスラのドライバーが死亡し、同社のソフトウェアの安全性に疑問をなげかけました。また、9月にはスペースXのロケットが爆発し、マーク・ザッカーバーグ氏が率いるNPO「Internet.org」の人工衛星を巻き添えにしています。そして、ソーラーシティは今だに赤字続きです。

「マスク氏は、何が障害にぶつかるたびに、新たな大事業を発表しているように見える。新しい交通手段、衛星インターネット、火星移住といったようにね。まるでスリルと混乱を狙っているみたいだ」とVance氏は書いています。

それでも、マスク氏は窮地に追い詰められたときに、帽子からウサギを取り出す方法を知っているようです。同氏の今年最大の勝利は、10月末に、テスラで2度目となる四半期黒字を発表、損失を予測していたアナリストたちを大いに驚かせたことです。

マスク氏はこのことを「テスラにとって今までで最高の瞬間の1つ」と話しています。この発表の1週間後、アドバイザリー企業のInstitutional Shareholder Services社は、テスラとソーラーシティの合併について、「統合的な持続可能エネルギー企業というテスラのゴールに向かうためには、必要不可欠なステップ」であると支持を表明し、テスラは「株主を安心させるに足る措置を講じている」と擁護しました。

とはいえ、根強い批判者たちの声を鎮めることは難しそうです。マスク氏はこれから、テスラとソーラシティの合併に反対する株主たちが起こした訴訟に対応しなければなりません。

後から振り返れば、2016年はマスク氏の大胆な冒険が転換点を迎えた年とみなされるかもしれません。あるいは、結果が出ない壮大なアイデアをあまりに多くの人が信仰していた年として記憶されるのかもしれません。なにがどうであれ、マスク氏は懐疑主義者たちに屈することはないでしょう。彼には実現すべきプランがあるのですから。


The Year Elon Musk Kicked His Master Plan Into High Gear|Inc.

Anna Hensel(訳:伊藤貴之)
Photo by Flickr

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