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印南敦史  - ,,,,  06:30 AM

大富豪たちの伝記から、読み解く「お金の哲学」

大富豪たちの伝記から、読み解く「お金の哲学」

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タイトルから想像がつくとおり、『大富豪の伝記で見つけた 1億稼ぐ50の教え』(高田晋一著、サンクチュアリ出版)のコンセプトはユニークです。ビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェット、柳井正、孫正義諸氏ら、世界的な成功を収めた大富豪たちの「伝記」から、お金の哲学を読み解こうというのですから。

もともと私は、成功哲学などに関する文献やデータなどを調べて、成功を収めるための要因などを抽出し、分析することをライフワークにしています。(中略)そこで今回も、世界中で「大富豪」と呼ばれるクラスの人たちが、どうやってお金持ちになったのかを調べてみたくなったのです。(「はじめに」より)

その結果としてわかったのは、「彼らは決して生まれつき特別な才能を持っていたわけでもなければ、或る日突然才能が開花したわけでもない」ということだったのだとか。そうではなく、みな常人では真似できないくらい強いこだわりを持っており、それらを愚直に体現してきたからこそお金持ちになれたのだというのです。

お金の使い方や、人間関係、目標達成などにおいて、長年こだわり守ってきた行動や考え方こそが、彼らと私たちを分ける分岐点だったのです。(「はじめに」より)

Chapter 5「大富豪の『メンタル』の教え」から、いくつかを引き出してみましょう。



人生の「残り時間」を意識しようーースティーブ・ジョブズ


アップルの創始者であり、マッキントッシュ、iMac、iPod、iPad、iPhoneなど、さまざまな革命的製品を成功させて、2011年10月5日に世を去ったスティーブ・ジョブズ。文字どおり世界を変えた彼の人生が、まるでドラマのように波乱に満ちていたことは有名な話です。

1955年、アメリカ・サンフランシスコ生まれ。高校時代の友人であるスティーブ・ウォズニアック氏とともにコンピュータ(のちのアップルI)を開発し、アップルコンピュータ(のちのアップル)を設立。やがて株式公開を果たし、莫大な資産を手にするも、経営陣と不和になったことから、突如アップル社を解任されることに。

しかしその後、業績不振に陥っていた同社に呼び戻され、ふたたび経営の実権を握った結果、先述した革命的製品を立て続けに生み出して成功を収めたわけです。

そんなジョブズ氏が2005年にスタンフォード大学の卒業式で行った伝説的なスピーチは、あまりに有名。彼の人生観を理解するうえで重要だということから、著者はこれを引用しています。

「人生を左右する分かれ道を選ぶとき、一番頼りになるのは、いつか死ぬ身だと知っていることだと私は思います。ほとんどのことが、(中略)死に直面するとどこかに行ってしまい、本当に大事なものだけが残るからです。自分はいつか死ぬという意識があれば、なにかを失うと心配する落とし穴にはまらずにすむのです。人とは脆弱なものです。自分の心に従わない理由などありません」(『スティーブ・ジョブズ』(ウォルター・アイザックソン著)より。(165ページより)

ジョブズ氏はアップル復帰後すぐ、本当に重要な製品だけを徹底的に絞り込み、70%の製品をカットしました。ホワイトボードに4セルのマトリクスを描き、横軸に「消費者」「プロ」、縦軸に「デスクトップ」「ポータブル」と書き込んで、このセルに当てはまる計4種のすごい製品をつくれと指示したという話が残っています。

それがのちのPower MacG3、パワーブックG3、iMac、iBookなどの製品となり、1998年に同社は2年ぶりの黒字に。こうしてジョブズ氏は会社の危機を救ったわけです。

ここに見られる高い判断力の裏には、常にどこかで死を意識し、その視点から「本当に大切なものはなにか」を判断するという思考法があったと著者は分析します。だからこそ私たちも、いつもどこかで「死」を意識することが大切だとも。人生の残り時間を考えたとき、優先すべきものはなにか、残りの人生で成し遂げたいことはなんなのか? そうした視点で考えると、自分にとって本当に大切なものがクリアになるという考え方です。(164ページより)


初心者だったころの自分を忘れずに ――ジャック・マー


ジャック・マー氏は、アップル、マイクロソフト、グーグルなどと肩を並べる中国の一大IT企業であるアリババ社の創業者であり、現在も会長を務めている人物。中国で1位、世界でも有数の資産家としても知られています。

1964年、中国・浙江省生まれ。1988年に杭州師範学院(現杭州師範大学)を卒業後は、大学講師として英語などを教えていましたが、1995年にアメリカで出会ったインターネットにヒントを得て、中国初のビジネス情報発信サイト「中国黄頁」を開設。1999年にはアリババグループを創業し、企業間取引サイト「アリババ・コム」を立ち上げ、急成長を遂げました。

いかにもIT時代のブライテストホープといった印象ですが、実際には極度のIT音痴。インターネットに関することで自分ができるのは、サイトを見ることとメールを送ることくらいだと発言しているほどです。

驚くべき話ではありますが、注目すべきは彼が「ネット初心者」としてのレベルをあえてキープしているという事実。初心者の自分でも使えるかどうかを必ず試してから、リリースしているわけです。そうしているからこそ、誰にでも使いやすい機能やサービスを提供できているということ。

アリババグループは2016年3月には傘下のサイトで売買された流通総額で、ウォルマートやカルフールを抜き、世界最大の流通企業となりましたが、その背景にはこのような仕組みづくりがあるというわけです。

彼のそのような実績を踏まえ、著者は「私たちもいつまでも『初心の目線』を持ち続けることが大切だと主張しています。入社直後に疑問に思ったことはなんだったか、いまやっている業務に初めて触れたとき、いちばん困ったことはなんだったか。そのような視点は、カスタマーサイドに立ったものづくりにつながり、更新の社員を育てる際にも参考になるということです。(168ページより)


落ち込んだら「プチ引きこもり」してみよう――安田隆夫


安田隆夫氏は、ディスカウントストアチェーン「ドン.キホーテ」の創業者であり、元代表取締役CEO。『フォーブス』誌の2016年の日本の長者番付では、26位にランキングされているそうです。

1949年岐阜県生まれ。慶應大学卒業後、不動産会社勤務を経て東京都杉並区に雑貨店「泥棒市場」をオープンし、当時はまだ珍しかった夜間営業が受けて成功を収めました。そののちは1980年に株式会社ジャスト(現・株式会社ドン.キホーテ)を設立し、1989年に第1号店となるドン.キホーテ府中店を開店したといいます。

ここで紹介されているのは、自著『安売り王一代 私の『ドン.キホーテ』人生』で紹介されている、落ち込んだときの「ネガティブ脱出法」。落ち込むと1人で家に引きこもり、カーテンを閉め切って外界の情報はすべてシャットアウトするのだそうです。そして「できれば布団をかぶって、陰々滅々とした環境の中、仕事のこと、人生のこと、将来のことを徹底的に考えぬくのだそうです。

その結果、落ち込むだけ落ち込むと、突然、鬱々とした気分が劇的に晴れるときが訪れ、その瞬間に抑えきれないパワーが内からみなぎり、ネガティブから脱出できるというのです。

事実、ドン.キホーテ社の歴史をひもとくと、何度ピンチに陥っても不死鳥のように蘇る、ということの繰り返しであることに気づかされるといいます。そして、何度ピンチ担っても果敢に立ち向かい、危機を脱していく同社の強さの裏には、落ち込んだら外部の情報を遮断して「プチ引きこもり」をする安田氏ならではの「ネガティブ脱出法」があるのかもしれないと著者は分析しています。(172ページより)




装丁だけを見ると難しそうな本のように見えるかもしれませんが、ページをめくってみればとても親しみやすい内容。「この人まで?」と戸惑いを隠せない人も登場しますが、いずれにしても大富豪たちの実績を、楽しみながら学ぶ頃ができるわけです。


(印南敦史)

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