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ライフハッカー編集部  - ,,,,  11:00 PM

家族でオランダへ教育移住。日本の教育と比較して気づいた違い

家族でオランダへ教育移住。日本の教育と比較して気づいた違い

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近年、「教育移住」ということが日本でも盛んになってきています。グローバルで活躍する人材になるためには、英語を早くから習わせ、人口減少が進む日本の将来を見越すと、早くから多様性のある環境に置いて世界のスタンダードに慣れる必要がある。こんな声も良く聞かれるようになりました。実際、私がオランダに移住した一番大きな理由も、教育移住であり、今までにもかなりのお問い合わせや、質問をいただいています。

そこで今回は、オランダへの教育移住の実態をご紹介したいと思います。


親にとって「楽」な子育て環境


「あなたの笑顔は、みんなをとてもハッピーな気持ちにするわ。いいわね〜!」

移住して数日後、初めて行ったアップルパイが有名なカフェで、うちの長男(当時6歳)が、お店に居合わせたおばあちゃんに、かけられた言葉です。

観光気分で初めて訪れた、地元でも名の通ったカフェで、店内はたくさんの人で賑わっていました。

我々、親も含めてはしゃいでいるように見えたのかもしれません。子どもたちは大きなアイスの乗ったアップルパイに大興奮でした。

そんな我々に向かって、お店からの去り際にフラフラっと歩いてきたおばあちゃん。オランダ語で何か話しかけてきました。「これはうるさいから注意されているんだなあ......」と思っていると、わざわざ英語に切り替えて話しかけてきました。

それが、冒頭の言葉。長男のことを注意するどころか褒めてくれたのです。見れば、おばちゃんの顔もニコニコ。確かに、長男のはしゃぎっぷりは満天の笑顔で楽しい感じが伝わってはきますが、それは親だからこそ思うことであって、周りからしたら、ただのうるさい子ども、だろうと思っていたのですが......。

それ以外にも、学校の先生との面談でも堅苦しいことは一切なし。それどころか、日本から移住してきてオランダ語も全く喋れない立場をかなり慮ってくれたり、(後々、分かったのですが、彼らはこうした移住者への語学教育のプロフェッショナルで、効果的な指導方法も十分に確立されているのです)周りの保護者も非常に協力的。さらには、学校自体が非常に気楽でフレンドリー。持ち物はサンドイッチとフルーツ、以上ね、といった感じで、ランドセルとか、持ち物に名前を書くとか、決められたノートがあるとか教科書があるとか、一切なし。そうしたきちんとしたことだって、我々親はずっとやってきましたし、それが良いことも分かっているのですが、とにかく全てにおいて楽なのです。ユトレヒトの街中、どこへ行っても子どもに優しい、フレンドリーな環境です。

我々のオランダ移住はこんなことを実感することから始まったのです。


平日の公園は「パパデー」でパパと子どもでいっぱい


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こちらの学校では、通常学校の送り迎えを親がします。車で来ている子もいれば、バスで来ている子、歩いてきている子、バラバラです。うちは自転車で通っています。

そんな通学風景で、日本と大きく違うことが1つあります。それは、パパの送り迎え担当率が60%〜80%と異様に高いことです。

我が家も送り迎えは基本的には自分が担当していますので、子どもの学校でパパ友ができてきました。また子どもの誕生会を開くと家族ぐるみで参加しますから、グッと仲良くなります。

そしてさらに驚くのは、平日の公園のパパ率。印象的には半数くらいがパパと子どものペアです。我が家も長男を学校に送った後に、次男(2歳)を公園に連れ出すことがあります。

もっとも、自分はそういうことができるようにするために、会社を辞めて自営業となり、移住したので、ある意味当たり前なのですが、オランダではそんな家族が多いのです。

これも後でわかったのですが、これはオランダでの働き方によるものです。

オランダはワークシェアリングが世界的に見ても広く普及しており、週3勤務、週4勤務といった働き方が広がっています。特に子育て世代には広く浸透しており、夫婦共働きでそれぞれ休みをずらしたりして、平日にパパと子どもが2人で過ごす日があり、それを「Papadag」(=パパの日)というのだそうです。

ですから、パパが平日に子どもと公園で遊んでいても、「あの人、仕事してないのね」とか「あの人、仕事もしてないで何やってんだろう?奥さん大変だろうなあ...」という周りからの冷たい視線はありません。(この視線は、実際、かつて日本で育休を1年間取得した際、イヤというほど浴びていました(笑)

実はこんな環境も、子育てが楽、と感じる要因でもあります。


「考える力」を重視する教育


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それでは実際の学校ではどんな教育を行っているのでしょうか。

それを説明する前に、一言お伝えしておきたいことがあります。

オランダでは「100人いれば100通りの教育方法がある」と言われるくらい、多くの教育方法があります。ですから、ここで紹介する教育がオランダの全て、というわけではありません。この点はご了承ください。

とはいえ、できるだけ一般化してみましょう。というのは、現在、長男が通っているのは、主にオランダ語を習得することに重点を置いている小学校です。もともと行きたかった学校である現地の公立小学校のイエナプラン校に入る前に、オランダ語をある程度、喋れるようになる必要があるからです。

さて、実際の教育でもっとも日本と違うなあと思う点は、「考える力」を重視しているところです。とにかく、何につけても自分の意見や考えが求められます。なぜそう思うのか? なぜそう考えるのか?、根拠や理由を分かりやすく説明して、みんなが理解できるように伝えることが大切だと、教わり、訓練します。その上で、他者の意見や考えを聞くこと、理解することも同じように求められます。

仮にわからないことがあれば、自分で徹底的に調べることもありますし、場合によってはプロジェクト学習的にみんなで調べることもあります。

特にイエナプランでは、異なる他者との協働ということも非常に重視されます。

このように、オランダの教育では「考える力」を身につけること、つまり「生きるうえで必要なスキル」を身につけるということが重視されているように感じます。

もしかしたら、現在の日本の教育は変わってきているのかもしれませんが、日本での教育、少なくとも自分が受けてきた教育は、暗記を重視し、正しい答えを導くということが最重視されていたという意味で大きな違いだと思います。

ですから、語学が身につく、多様性への対応ができるようになる、といったことも、もちろんありますが、それらはどちらかというと副産物的なことかな、と感じます

長男が通う主に語学習得に目的を置いた学校の様子を見ていると、おもしろいことに気づきました。学校の特徴上、多種多様な人種、国籍の子どもたちが通っています。さらに両親の国籍が違うミックスの子どももいますので、正直、どこの国籍の子どもなのかわからない子も多いのです。

親としては、我が子が遊んでいる友達や、仲の良い子がどこの国の子どもなのか、つい気になって「あの子はどこの国の子?」と尋ねるのですが、当の子どもたちにとっては、そんなことは全くお構いなしのようなのです。というか、知らないのです。そもそも相手の国自体を知らないので、相手の国籍なんてわかっていないのです。それよりも、「すぐ泣く子」「サッカーがうまい子」「逃げ足が速い子」「怒るとぶってくる子」「髪の毛がチリチリの子」といったキャラ付けの方が重要なようです。


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確かに、子どもにとっては国籍や人種などあまり関係ないですよね。仲良くなれるかどうか? 一緒に遊んで楽しいかどうか? 友達同士、お互いにこれしか見ていません。こうした関係の中で育つ経験は、多様性のある社会のなかでやっていく鍵になりそうな気もしています。少なくとも、ずっと日本で育ってきて大人になった自分とは、人種や国籍などの捉え方が全く違うのだろうな、と感じます。

例えば、大人である自分は「ブルガリア人」と聞いて、まず「ヨーグルト」、次に「琴欧洲」......以上なんですが、うちの子どもにとっては、「ブルガリア人」であるメルド(という名前の友達)は「太ってて、足が遅い、おっさんみたいなやつで、けっこう乱暴なんだよ」です。ここにはヨーグルトは出てきません。

多様性への対応力を身につける、というのは相手の国を理解するということでなく、結局、個人対個人の関係構築をどう作っていくのか? ということなんだな、と感じました。


大人も苦手な「考える力」


オランダでの教育で一番重視される「考える力」。これは日本で言う、学力とは少し違うかもしれません。大きな流れとしては、日本ではテストで正解を答えること=学力が高い、とされ、この学力を伸ばすことを重視していると思います。しかし、オランダで求められるのは、正解ではなく、「自分の意見」や「考え」です。

例えば、我が家の子どもたちが通うことになるイエナプランの小学校では、何かクラスで問題が起こった場合、まずは3人のクラスメイトに相談することがルールになっています。ほとんどの場合は、そこで問題が解決するらしく、先生の出る幕はないようです。ちなみに、そのイエナプラン校では2学年が一緒の異学年学級となっています。

こうした経験も、「考える力」を身につける方法だと思います。自分の考え方と異なる考えを持つ人と、折り合いをつけていく、ということを学んでいくのです。これは何でも、話し合いで解決しようとするオランダ人社会を反映していると感じているのですが、今後、異文化同士の交流が盛んになる社会では、ますます必要な能力だと思っています。

手本をキャッチアップすれば良い、という時代が終わってしまった今、求められるのは、手本なき時代の生き方、考え方です。自分が、オランダが重視している「考える力」が必要だと思ったのはこうした理由があるのです。もしかしたら、子ども以上に我々、大人のほうが学ぶことが多いかもしれません。


著者プロフィール

吉田和充(よしだ・かずみつ)Facebook

2016年3月、CMプランナー/ディレクターとして19年間勤めた博報堂を退社。在職中に1年間の育児休暇を取得し、その間に家族でアジア放浪旅へ。そうした経験から、子どもの教育環境を重視してオランダへ移住。オランダと福岡で、クリエイティブ・コンサルタント/クリエイティブ・ディレクター/ライターとして、広報広告全般からマーケティング、企業の成長戦略策定、ブランディング、新規事業立ち上げ、新商品開発、海外進出などを行う会社『SODACHI』@オランダと、『スタイラ東京』@福岡を起業。食や教育など人間の真ん中に携わる分野が得意。元サラリーマンクリエイターの海外子育てブログ『おとなになったらよんでほしい|おとよん』連載中。移住やオランダでの起業、あるいはオランダと日本をつないで、何かビジネスをご一緒できる方、ご興味ある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。連絡はこちら:kyoshida52@gmail.com

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    庄司真美

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