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印南敦史  - ,,,,,  06:30 AM

元リッツ・カールトン日本支社長が考える、「品格」の重要性とは?

元リッツ・カールトン日本支社長が考える、「品格」の重要性とは?

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品格を磨く』(高野登著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)は、ザ・リッツ・カールトン・ホテル日本支社長として数々の実績を残してきた人物であり、ベストセラー『リッツ・カールトンが大切にするサービスを超える瞬間』(かんき出版)を筆頭に多くの著作も残してきた著者による最新刊。

2009年からはホテルマンとしての経験を軸に、学びの場「寺子屋百年塾」をスタートしていますが、本書はそのテーマのひとつである「品格」について、講義録をもとにまとめたものなのだそうです。

さまざまな視点から品格の本質を考えたとき、どうやら言葉と行動がその大きな要素になるということに思い至りました。
組織の一体感は、その構成員がどんな言葉を習慣的に使っているかで決まります。善い言葉が使われている組織には「善の循環」が起きます。悪しき言葉を常習的に使っていると、その組織には「悪の循環」が生まれます。なぜか。
それは言葉が行動を決定づけるからです。(「はじめに」より)

いわば、言葉がすべての出発点だということ。ちなみに、品格とは「美しく格好よくあること」などではないそうです。むしろ不恰好ななかに、思わぬ品格を感じることが多々あるというのです。

しかし、そもそも「品格」とはなんなのでしょうか? そのことについて日常的に意識する機会は、あまりないかもしれません。そこで本質を見極めるべく、第一章「品格とは何か?」からいくつかの要点を引き出してみましょう。


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品格とはなにか?


著者は多くの企業で講演や研修を行ってきた結果、うまくいっている企業、結果を出している組織には共通して感じるものがあると実感したそうです。それは「一体感」。素晴らしい業績を挙げている組織には、必ず一体感があるというのです。リーダーがいて、サブリーダーがいて、現場の人たちがいる。そのすべての人たちが一体となって働いているということ。

では、その一体感をつくり出しているものはなんなのでしょうか? ここで登場するのが、品格についての定義です。

品格について、難しい言葉で語るのはいくらでも可能。しかし著者は、その一体感をつくり出しているものこそが、組織の、すなわち組織を構成するひとりひとりの「品格」だと思っているそうです。逆にいえば、「一体感を生み出す感性」こそが品格だということ。

だとすれば、「一体感」を生み出すためにもっとも重要なことは? この問いに対しては、それを妨げるものを考えてみればわかるといいます。すなわち、自分自身の「欲」を消し去ること。とはいえ、すべてを消し去ることは不可能なので、できる範囲で「欲」を捨て、「私」あるいは「我」を捨てていく。そうすることで、見えてくるものがあるというのです。(14ページより)


「品格」は「大人(たいじん)」に宿る


著者は、自身が家庭や学校で学んできた多くのことについて、「それらはすべて、『小学』と『大学』という概念を学ぶことでした」と記しています。もちろん、小学生とか大学生という意味ではありません。ちなみに「小学」については、昔の「尋常小学校」という名称にこそ、その意味が示されているといいます。

いうまでもなく尋常とは、「常を尋ねる」こと。そして「常」とは、「人としてあるべき当たり前の姿」という意味。では、「人としてあるべき当たり前の姿を尋ねる」とはどういうことか? これは、「自分自身のあり方に責任を持つ」ということだといいます。すなわち「小学」とは、「自分をつくる」こと。

こうした考え方を受け、尋常小学校には「修身」の時間があったそうです。これは文字どおり、「身を修める」ための時間。当時は尋常小学校を出てすぐ世の中に出ていく人が多かったため、世に出たときに恥ずかしくない、人としてあるべき当たり前のあり方、考え方を身につけていく必要があったわけです。つまり、世の中に出たとき、一人前の大人になっている、当たり前の常識を身につけ、堂々と仕事ができる、そういう人材を昔の小学校は育てていたということ。

では、対する「大学」はなにを指すのでしょうか? もちろん現在の大学のことではなく、「小学」に対する「大学」の概念です。

「小学」が「自分を修める」ものであったのに対し、「大学」の思想とは、自分を修めたそのうえで「人を修めること」。支配するということではなく、他者の思いを修める、すなわち、相手の心のなかに届くものを自分のなかに持つということ。

別のいいかたをするなら、自分のため自分自身に責任を持つのが「小学」の学び。相手に対して自分自身に責任を持つことが「大学」の学びであるというわけです。そして、これができている人が「大人(たいじん)」で、自分自身のことに責任を持つにとどまる人が「小人(しょうじん)」。

よく、心を修めるために、自分自身と向き合いなさい、ということが言われますが、重要なのは、何のために向き合うのか、です。自分自身が楽になるため、というのは「小人」の域です。「大人」は、人の役に立つために自分と向き合います。(20ページより)

すなわち「人の人としての成長」とは、人の役に立つために、自分の心を修めていくこと。そして、それができている人、少なくとも、そこに向かって努めている人に、著者は「品格」を感じるのだといいます。(17ページより)


自分の心を修めるたったひとつの方法


自分の心を修めるとは、喜怒哀楽の感情を自分できちんとコントロールできるようになること。人間社会で起きるトラブル、人との間に起こるトラブルとは、自分の喜怒哀楽の感情を収められていないことにあると著者は主張します。

なかでも難しいのが、私利私欲への誘惑、そして嫉妬。著者がかつて出会った京都の住職も、「死ぬまで自分のなかに度しがたい思いが二つある。欲と嫉妬の念である」とおっしゃっていたそうです。たとえば「隣の寺の坊主が最近よくテレビに出ていて評判がいい。『なんであいつが』と胸がざわざわする」のだと、長い修行を積んできた80歳過ぎのお坊さんがおっしゃるというのです。

だとすれば、凡人である私たちには、それらを完全にコントロールすることなど到底無理なのかもしれない。けれど、たとえ生涯無理であったとしても、それを修めていこうと意識していくことが、心を修めていく唯一の道だと考えているそうです。

「私」という字の成り立ちを調べると、もともとは「五穀豊穣(ごこくほうじょう)の五穀、すなわち食べ物を自分のほうに引き寄せる状態を示しているわけです。そして、これをいまの時代に当てはめると、たとえば社長が売り上げの何割かを自動的に持っていくような行為、政治家が公金を自分の個人的用途に使うような行為がそれにあたります。

でも、そんな会社に一体感は生まれないでしょうし、そんな政治家をリーダーとして信頼する人もいないでしょう。そんなことからも、「私」を捨てない限り、組織内に一体感をつくり出していくことは難しいということがわかるわけです。(21ページより)


リーダーが消し去るべき「私」とは?


多くの場合、優れた腕(知識やスキルなどのリソース)を持つことが、リーダーとなる人の最初の関門。しかし、本当の意味で優れたリーダーとなっていくのは、その腕を消し去ることができる人ではないかと著者は記しています。

現場の第一線で一流プレイヤーとして発揮する力と、リーダーとなるときに発揮すべき力は異なるということ。そしてリーダーが自身の現場力を上手に消している組織には、一体感と品格があるというのです。つまり、もしもリーダーを目指すのであれば、いずれ自分の気配の消し方を考えるべきときがやってくる。そして、そのことを自覚していることが大切だということです。

ホテル業界でもときどき、スーパープレイヤーともいうべきホテルマンが現れるそうです。しかし、そういう人が組織をつくっていくケースは非常に少ないのだとか。同じように、世界ランキングに入るようなソムリエが、自分の会社をつくって発展させているという話もあまり聞かないそうです。

それは、できないからではなく、やらないから。ずっとソムリエやホテルマンの世界で、現場で第一線に立ち続けることを選択しているから。その一方、数名の人たちは、組織をつくり、自分の下に世界ランキングのソムリエやホテルマンを育てている。つまり、役割が違うだけだということ。

自分がずっと一流プレイヤーとして第一線で活躍することを選択するのか、自分の気配を消しながら、自分のあとに続く人を育てることを選択するのか。
どちらが優れているとか、そういうことではまったくなく、どのような人生を自分が全うしたいと思っているか、ということです。(26ページより)

だから、もし、どうしても「私」を消し去ることができないのであれば、自分がもともとリーダーとなることを望んでいるわけではないと自覚すべき。それより障害第一線で活躍し続けられるように努力すべきだということ。それもまた、見事な一生となるはずだといいます。

一方、リーダーを目指す人は、自分w超える一流プレイヤーを育てるために、プレイヤーとしての自分の気配を消すべく努めるべき。「私」、すなわち自分の優れた腕への賞賛、評価への欲を消し去ることに成功した人が、優れたリーダーになるという考え方です。(24ページより)




真摯な姿勢が貫かれているだけに、本書における著者のアプローチは地味な部類に入るかもしれません。しかし、だからこそ静かな説得力が感じられるのです。本当の意味での品格を身につけたいなら、読んでみる価値はありそうです。


(印南敦史)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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  • 品格を磨く
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