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ライフハッカー編集部  - ,  11:00 PM

登りに試されるのは思考力! 〜人気クライマー・カオリンが教える「ボルダリング」の始め方

登りに試されるのは思考力! 〜人気クライマー・カオリンが教える「ボルダリング」の始め方

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今、注目のスポーツ・ボルダリング。ワールドカップ出場経験者で、フリーインストラクターとして大活躍中のカオリンこと細野かおりさんに、ボルダリングでパフォーマンス性の高い体づくりを教えてもらう連載企画第3弾。初回では、ボルダリングとはどんなスポーツなのか、またビジネスパーソンが挑戦しやすい理由を説明いただきました。そして、前回の記事では、ボルダリングを始めるにあたって必要な服装や道具、運動前のストレッチの重要性を再確認。そして今回は、いよいよ筆者である私がカオリンさんのご指導の元、クライミングの課題に挑戦していきます!


登る際の難易度(グレード)を知ろう


前回、カオリンさんのご指導によるストレッチにより、日頃のデスクワークでガチガチだった身体もほぐれた私。さて、これでボルダリング初挑戦の準備は万端! と思いきや、もうひとつ欠かせないものがありました。それは、滑り止めのためにチョークの粉を手につけること。もちろんジムで貸りることが可能ですが、最近では液体から粉に変わる、液体タイプのチョークもあるそうです。そして基本中の基本。手と使って登るスポーツなので爪は短く切っておきましょう。

さあ、準備は整いました。しかしまだ疑問はあります。ボルダリング初心者は、一体何を目安に、どの壁を登っていったらいいのでしょうか? そこでカオリンさんが連れて行ってくれたのは、ジム内に張られているボードの前でした。ボードには、1から8までの数字が、9つの色で表示されています。「ボルダリングでは、登る時の難易度をグレードと呼び、見てわかるように表示しています」


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ボルダリングジム『フィッシュアンドバード』のグレード表。数字が小さくなればなるほど難易度が上がる。


「例えばこのジムの場合は、一番上に表示されている白テープが8級。一番挑戦しやすい課題で、数字が下がっていくほど、登りにくくなっていきます。このグレードというのがまた、ボルダリング特有の面白さなんです。グレードは、ジム毎に取り付けているホールド(石)の位置や、設置している壁の傾斜によって違いがあり、例えば同じ"8級"でも、ジムによって難しさが違うんです。行った先々のジムで、異なる条件の課題に挑戦できるゆえ、どのジムに行っても真剣勝負になれるんですよ。またその人の体型や体力によっても難しいと感じる課題は違ったりします。傾斜のある5級を、筋力を使ってゴリゴリと登れる人でも、バランス力が問われる7級の課題がキツく感じられたりとか、その人の体次第で、グレードの感じ方も変わってくるんです」。

初心者の場合は、ひとまずジムの中で一番難易度の低い(=数字の大きい)グレードを選び、挑戦していくのが無難です。筋肉量の少ない私は、傾斜の少ない壁に張られている、白テープの11番(8級)から始めました。スタート地点のホールドと同じ形の白テープが表示されているホールドを辿って、下から上へと登っていきます。


最初と最後のホールドは両手で掴む


 これで「どこを登れば良いのか?」という謎は解けました。いよいよ壁の前に向かいます。なるほど。カラフルなホールドが打ち込まれた壁に近づいてみると、ホールドの脇には、さまざまな色の四角いテープが張られており、数が書かれています。
「白の11番のテープが表示されているホールドにつかまっていさえすれば、どんな登り方をしてもいいですし、全ての11番を辿らなくてもOKです。いけそうだ! と思ったら、上のほうにある11番まで飛びついてもいいですよ。ただしスタートとゴールの11番だけは、必ず両手でつかまってください。多いのが、"G(ゴール)"と書いてある最後の番号に、片手だけタッチして、嬉しさのあまりにそのまま降りてしまうパターン。公式の試合では失格になってしまうので、とっても残念なんです。もちろんジムで遊ぶ分には問題ありませんが、せっかくですので"最初と最後は両手でつかまる"ことは覚えておきましょう」。

日頃"指の力を意識的に使う"と言えば、パソコンのキーボード操作以外はできていない私にとって、約数メートルある壁の上まで、登っていけるのでしょうか? 恐る恐る両手をS(スタート)11番のホールドに乗せて、クライミングスタート!


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S11番から右手、左手を離し、さらに右足、左足と、同じ11番を辿って、上方向へ登っていきます。初心者ゆえに一気に登り切ってしまいたいところですが、ゆっくりしたペースでしか動けません。しかしカオリンさんのアドバイス通り、傾斜の少なさが幸いして、指や腕の筋肉に負担を感じることもなく、地味~に、このまま登っていけそうです。ただし、「次のホールドがどこなのか?」ということを考えながら、自分にとってベストな体勢を保ちつつ登るのは、正直言って、なかなか難しい。

「左手をもう少し伸ばせますか? がんばって!」。次の一手を出しかねて、動いては止まってしまう私に、カオリンさんからの的確なアドバイスが。インストラクターの存在の、有り難みを感じる瞬間です。そしてボルダリングの醍醐味のひとつは、この「迷った時に、周りで見ている人がアドバイスをくれたり、応援してくれるカルチャー」にもあります。アドバイスに従い、左手を伸ばして少し上の11番につかまると、壁の真ん中当たりまでは、次、その次の11番と、するすると登っていくことができました。まるでパズルが解けた時のような気分で、動かす手足も、心の中も爽快になってきます。カオリンさんが「ボルダリングは体力だけではなく、思考力を使うスポーツ」と言っていた意味がよくわかりました。


中盤以降に襲ってくる筋肉疲労にストレッチの重要性を知る!


「自分は思っていたよりも上手なのではないか!?」。ボルダリングの楽しさを味わいつつあった頃に、ピンチが襲ってきました。お約束の体力切れです。しつこいようですが、日頃から筋肉量の少なさを実感しているので、壁の中盤辺りまでたどり着いた時には、四肢に重だるさを感じてきました。性格的にはかなりの負けず嫌いゆえに、心は上へ登る気満々なのものの、何しろ、肝心の肉体がついていかない。ボルダリング初心者ならば、誰でも陥りがちなフェイズに、私もまた直面したのかもしれません。

四肢はもちろんですが、背中にも疲労を感じてきました。前回の取材でカオリンさんが「ボルダリングは背中の筋肉もたっぷり使う」とおっしゃっていたのに納得です。ゴール手前で動きがピタリと止まってしまい、しかも止まっている状態を維持しているだけでも、体が汗ばんできました。ここまで来て、落ちてなるものか......。壁だけが、私の鬼のような形相を知っています。かなり苦しい局面でも、人から表情が見えづらいスポーツというのは、初心者としてはありがたいところ。カオリンさんのお話では「ボルダリング合コンも流行っている」とのことですが、確かに、生々しい表情を見せ合わずに応援し合えるボルダリングは、出会いの場に相応しい気がします!


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動きが完全に止まった私は、どうやらここから先は、筋力に頼って登るのは無理そうだという判断を下しました。課題をクリアしてゴールに到着するためには、筋力メインの登り方から別の登り方に、戦略を変えなくてはいけません。まさに仕事と同じ。難問にぶちあたった時の、思考と行動の切り替えです。下にいる編集部スタッフからの「がんばれ~~」という声も、栄養ドリンク的に心へ染み渡ってきます。さらに私がここで効いたのが、カオリンさんと共に行った、ボルダリング前のストレッチでした。腕も腿も、背中を支える筋肉もぷるぷるしていましたが、ストレッチのおかげで、いつもより身体の可動域は広がっていることに気がついたのです。そしてカオリンさんからの「もうすぐゴールですよ。呼吸を止めず、身体をゆっくり伸ばせばいけるはずです」というアドバイスで、もう一段階、心身が冷静になるのを感じました。

がんばれば、足のつけ根や肩のつけ根を、もう少しだけ遠くまで伸ばせそうです。そして、レギンス+短パンという下半身のコーディネートも、身体の動きを妨げることがなく、正解でした。クライミング前に教わった「どんな登り方をしても良い」というアドバイスが再び脳内に蘇り、左足を踏ん張り、さらに右足を思い切り上げてみると......。股関節の気持よい伸びを感じることができました。そのまま全身を持ち上げて、両手で「G(ゴール)11」にタッチ! ストレッチのおかげで取り戻せた身体の柔軟性を使い、無事に頂点までたどり着くことができました!


嬉しさを噛み締めつつ、冷静に降りることがケガ防止に


体力にあった課題選びが功を奏し、ゴールに到達しましたが、問題は「約数メートルの高さからどうやって降りるか」です。ボルダリングは自分で登って自分で降りるのが大前提のスポーツ。そしてゴール達成後は、ある種の興奮状態にあり、一気に下まで飛び降りたい衝動に駆られました。ここでもカオリンさんからのアドバイスが。「ホールドを使って、少し下まで降りて来てください」。そうですよね。いくらマットが敷いてあるとは言え、初心者が頂上から一気に飛び降りるのは考えもの。思わぬケガをしかねません。実際、ボルダリング時に多いケガは、着地での捻挫や、飛び降りた時に膝へかかる負担からくるもの、とのこと。登りと違い、番号にこだわる必要はないので、足元にあるホールドをひとつずつ確認しながら下がり、安全と感じる高さまで来たら、マットへ飛び降りました。カオリンさん、そして編集部スタッフから「お疲れ様でした~」と声がかかり、楽しみながら終えることができました。

短いクライミングでしたが、達成感と、筋肉のコリがほぐれた心地よさは格別で、指も、思っていたほど痛くありませんでした。これならば休憩をしながら他の人を応援し、さらに自分も登ってと、時間をかけてゆったりと遊べそうです。「いい傾向ですね」とカオリンさん。「実はストレスは筋肉にも溜まると言われていて、緊張が続いている人は筋肉もガチガチ。固まった筋肉から血行不良や、気分が沈みがちになる人も多いんです。ボルダリングは筋肉のコリがかなり解消されるので、スッキリした感覚があったのは素晴らしいと思います。もちろん自分のペースで構いませんが、とにかく最初のうちは、がむしゃらに登って登って、登りまくってください! これが私のクライミング指導法です」。

もちろんボルダリングにも、"ムーブ"と言われる、効率の良い動き方のパターンが何種類かあるのだそうです。しかし最初のうちはムーブは気にせず、頂上を目指すこと。その結果、筋力や柔軟性などの身体能力は上がっていくのだとか。そして......。ビジネスパーソンには何よりうれしい言葉も。「ボルダリングが趣味の人で、だらだらと仕事をしている人は、多分いないんじゃないでしょうか。スッキリした心身作りには、オススメのスポーツです」。


(取材・文/Eri Ishii、写真/松島徹)


細野かおり(カオリン)|オフィシャルサイト

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1987年生まれ。栃木県出身。どんなスポーツも挑戦させてサポートしてくれる両親の元、幼い頃からさまざまなスポーツを経験する。20代始め頃にボルダリングと出会い、インストラクターの道へ。『クライミングジムOZ』の店長を経て、2014年からフリーのボルダリングインストラクターとして全国で活動中。「楽しむ」クライミングをモットーに、ケガをしない指導にも定評あり。競技者としてはボルダリングのワールドカップ始め、数々のクライミング大会への出場経験がある。その成績と明るいキャラクターから、ボルダリング界では知らぬ人はいない存在。愛称は「カオリン」。

  • ,,,,, - By

    香川博人

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