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印南敦史  - ,,,  06:30 AM

国内企業の255万社中、97%が同族会社。だからこそ知っておきたい、「親子経営」の注意点

国内企業の255万社中、97%が同族会社。だからこそ知っておきたい、「親子経営」の注意点

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昨今の企業不祥事の原因のひとつが「お家騒動」で、その原因は親子間、兄弟間の関係性にあると指摘するのは、『親子経営 ダメでしょ モメてちゃ 親子だから経営力が高まる本当のこと』(大石吉成著、セルバ出版)の著者。大学卒業と同時に実家の建設資材商社に入社して30歳で代表取締役となり、順調に事業拡大していったという人物です。

日本の法人企業255万社のうち97%が同族会社です。同族会社では、親子のみならず身内、親族が少なからず携わっています。そうしたすべての身内、親族の人間関係の関係性が、「お家騒動」が起こる原因だといえます。(「はじめに」より)

そして数ある同族経営のなか、本書が焦点を当てているのは「親子経営」だということ。当然ながら、親子経営においては経営の規模に関係なく、経営者である父親と子どもとの関係がうまくいかないと業績に悪影響を与えてしまいます。反面、両者の関係性がよければ、親子の強い絆と信頼に裏打ちされ、堅実に歩んでいけるということ。また、親子経営を含む同族経営企業が、非同族企業にくらべ総じて企業成績が高いことは、多くの経済学者のデータによって明らかにされているのだとか。

親子経営の企業でどんなことが起きているのか、基本的な問題を解き明かすべく、序章「モメてる親子経営を読み解く」に目を向けてみましょう。



親子という厄介な関係


後継者がいないため廃業せざるを得ない企業が少なくないなか、親子で経営できる企業もたくさん存在します。しかし大塚家具の騒動を引き合いに出すまでもなく、本来なら幸運であるはずの親子経営が、実はとても難しいことが広く知られるようになっています。では、親子経営が難しい原因はなんなのでしょうか? それはいうまでもなく、それは「親子だから」ということに尽きます。

なぜなら、親子の関係性がとても複雑なものだから。事実、歴史を振り返ってみても、多くの著名な先人たちが、親子の関係性の難しさゆえに、多くの悲喜劇を残していると著者は指摘しています。

親にとって子どもとは、とても摩訶不思議なもの。自分の分身であると同時に、決して自分ではないわけです。また、親にとっては何者にも代えがたい大切な存在でありながら、厄介この上ないものでもあるでしょう。もっとも愛するべき対象であるのに、ややもすると執着の対象になりやすいのです。

だから、本当ならもっとも素晴らしい相手であるはずなのに、なにかひとつ流れが悪くなると、誰よりも自分に抗い、そして苦しめることになるのです。そればかりか、もっとも自分の足を引っぱることになる可能性も。また、もっとも幸せを与えてくれる一方、もっとも不幸をもたらすことにもなりかねないということ。

それが、親にとっての子どもなのだと著者はいいます。だからこそ、これまでも、これからも、多くの親子が延々と悲喜劇を演じ続けることになるというのです。(12ページより)


「お家騒動」の本質


昨今、「お家騒動」が世間を賑わすことがよくあります。主役は親と子であり、その親子を取り巻く身内、親族、古参社員たちが脇役を務めているという構造になっています。たとえば、そのひとつの例として本書で取り上げられているのが「ロッテ」。

2015年にロッテグループのひとつ、ロッテ商事の社長である長男が、臨時株主総会において、突然すべての役職から外された一件。社長本人にとっては、まさに青天の霹靂というしかない解任劇だったわけです。その後、次男を交えて親子、兄弟間での争いに発展したのもよく知られるところ。

そしてもうひとつが、先にも触れた大塚家具です。大きく報道された、父親と長女の不和がもたらした騒動。当然のことながらこのケースも、問題の本質は親子の関係性にあるわけです。

この直近の2つのお家騒動からもわかるとおり、ともに問題の本質は「親子の関係性」にあります。逆にいえば、親子の関係性がうまく維持されてさえいれば、こうした事態を招くことはなかったということです。また、親子の強い信頼関係と固い絆が力になることも当然あります。それがオーナー企業、ファミリー企業としての強みをさらに強化し、企業の発展と成長により寄与することもありうるわけです。

つまり、成功と失敗は表裏一体。だからこそ、親子で企業経営をすることの難しさの原因は、皮肉なことに「親子だから」ということに尽きるのだと著者。親と子の厄介な関係が、企業においての経営者と後継者という立場では、なおさら複雑怪奇な様相を呈してしまうということです。そこに、親子経営の難しさがあるのでしょう。(13ページより)


親子の関係性を改善


だとすれば、どうしたらよいのでしょうか? この点について著者は、親子の問題の解決は、「親子の関係がこれまでどのようであったか」「いま現在どのような関係であるのか」を問うことからはじまると主張しています。なぜなら親子の問題の本質は、親子の関係性にあるものだから。よって企業における親子経営をうまく機能させるためには、親子の関係性をよくする以外にはないわけです。

そして、そのためには2つの方法があるのだそうです。ひとつは、これまでの親子の関係を、動画を巻き戻すように、少しずつ時間をさかのぼって再確認してみること。あるいは、一気に子どもが生まれたときのころまで戻ってみるのも悪くないといいます。そして、子どもが3歳になったころ、幼稚園、小学校に通いはじめたころと順番に、現在に至るまでのプロセスをじっくりたどってみるべきだというのです。

もちろん理想的なのは、その作業を親子ふたりで行うこと。しかし現実的にそれは難しいことが多いでしょうから、別々であってもかまわないといいます。いずれにしても、ふたりの関係に絞って記憶をたどっていく。そうすることによって、少しずつ親子の関係を解きほぐしていくというわけです。そうしていけば、どこかでほころびが見つかるものなのだそうです。

運よく、過去におけるふたりのターニングポイントが見つかったなら、次にすべきは「その出来事がなぜ起こったのか」「その出来事の背景にはなにがあったのか」などをじっくり考察してみること。そうすることによって、お互いに気づかなかったことを、意外と多く発見できるかもしれないというわけです。

当時の互いの感情や想いまで見つめ直してください。少なくとも、互いに、父親には父親の当時の事情があり、子供には子供なりの感情、事情があったのだと認めて欲しいと思います。(15ページより)

親子が互いに、過去の自分と相手に出会う経験をする。それが、現在の親子関係に小さな変化をもたらし、その関係性を著しく変えることになるのです。時間と手間がかかるのも事実ですが、いま現在、親子の関係で悩んでいる経営者と後継者に対しては、ひとつの方法として著者はこれをすすめるそうです。(14ページより)


誰にでもできる親子の関係性改善


次に、もうひとつの方法。こちらは面倒な手間が必要なく、とても簡単なことだといいます。それは、親子の関係性を改善するために、お互いの言動を少し意識して変えること。意外なほどシンプルですが、たったそれだけのことで、驚くほどの変化が相手に起こるのだと著者は記しています。

親子の関係性は、それまでのふたりの関係性の連続によって成り立っているもの。企業の決算書のバランスシートが日々の試算表の積み重ねであるのと同じように、両者の関係性が、過去の日々の関係性の積み重ねであるということです。また、ふたりの関係性は、企業のバランスシートが財務内容の良し悪しにかかわりなくバランスがとれているのと同じように、親子の仲の良し悪しにこだわらず、その状態でバランスがとれているといえるそうです。

そして、その関係性に少し変化を与えることで、ふたりの関係性の質を変えるわけです。バランスを取ろうとする働きを利用して変化を起こし、関係性の質を変えていくということ。その少しの変化こそ、互いの言動を少しずつ意識して変えるということなのだといいます。

人間関係は、基本、総体の2人の関係です。凹凸関係とでも言いましょうか、こちらの言動に対して必ず反応します。(16ページより)

たとえば、こちらがいいすぎれば相手は気分を害しますし、こちらが感謝すれば相手はうれしく感じるもの。互いに、相手の言動に対してある程度、予想された反応をするわけです。つまり、まずは自分の言動を少し変えることからはじめればいいということです(これは、親子関係以外のコミュニケーションにとっても大切なことだといえそうです。(15ページより)




以後の章では「親父」「息子」「オーナー一族」「社員」など、それぞれの立場からみた「なかなか知ることのできないトピックス」を明かしています。具体的な事例も豊富に盛り込まれているため、親子経営に携わっている人はもちろんのこと、親子経営企業で働く人にとっても役立つことでしょう。


(印南敦史)

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