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印南敦史  - ,  06:30 AM

「知らない」状態から抜け出せば、センスは思いどおりに磨くことができる

「知らない」状態から抜け出せば、センスは思いどおりに磨くことができる

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高橋宣行の発想筋トレ クリエイティブ・エンジンの鍛え方』(高橋宣行著、日本実業出版社)の著者は、これまでさまざまな広告制作に携わってきた実績を持つ元・博報堂制作部長。現在はフリープランナーとして企業のブランディング、アドバイザー、研修講師、執筆活動など多方面で活躍しています。

ところで、そんなバックグラウンドに基づいて書かれた本書の扉を開けると、まずは次のような手書き文字が登場します。

「センス」がない
それはモノゴトを「知らない」から
「創造性」がない
それもモノゴトを「知らない」から

「知らない」から
微妙な違いがわからない
判断、分別ができない
想像が広がらない
細部にこだわれない

それは完全に
「知ること」と「体験すること」の
トレーニング不足です。

だからこそ、発想センスを磨くことが大切。そしてそれは、クリエイティブ・エンジンを鍛えるということでもあるといいます。つまりは、センスは鍛えることができるということ。この点についての要点を、PART II「『センス』は天性のものじゃない」から引き出してみたいと思います。



センスは特別な人のものではない


アイデアは、自分のなかからしか生まれないもの。自分が見たこと、聞いたこと、読んだこと、体験したことなど、そうしたなかで考えることによってしか生まれないということです。そして、センスも同じだと著者はいいます。ベースになるのは、いままで生きてきたなかで得た知識や体験。そこから感受性が磨かれ、センスとなって表れてくるというわけです。

つまりセンスを問われるのは、ファッションやアートだけではないということ。私たちのすべての生き方に、仕事の仕方に、考え方にセンスが問われるのです。そして、その総体が自分の価値であり、自分らしさ。

アートディレクターの水野学氏は、「センスがある人はいるが、センスがない人はいない。ないのは知識です」と。まさに言い得て妙。あえて「ない」としたら、その原因はモノゴトを知らない、経験が乏しい、につきます。これって教わって身につくものではなく、知識と体験を積み重ねることでしか得られません。(30ページより)

一流のシェフほど、新しい素材を求めて足繁く現地に向かい、また好奇心を持ってジャンルの異なる料理店に向かうもの。それは、新たに得た知識と体験のなかから新しい組み合わせが生まれ、独創性に満ちた一皿となることを知っているからだといいます。センスがあるから一流になるのではなく、知識と体験に投資するからこそ、結果的にセンスが磨かれ、一流と評価されるようになるということです。(30ページより)


センスは自分で育てるしかない


当然のことながら、センスが身につくようなスタンダードな手法は存在しません。それはあくまでも、自らの知識と体験の集大成から生まれるもの。だから社内・社外を問わず、誰もセンスについて教えてくれないし、教える人もいないわけです。ちなみにこの項で、著者はいくつかの「センス」の要素を羅列しています。

・モノゴトの理解力がある
・分別や判断が的確
・微妙を感じとる心の働きがある
・感受性が鋭い
・観察・洞察が深い
・変化を感知する
・直感的に気づく
・目のつけどころが違う
(33ページより)

会話の、言葉の、文書の書き方の、提案書の、説明の、服装の、発想の..そうしたすべてのセンスが合わさり、それが自分自身の価値となっているということ。たとえば言葉の語彙が増えれば、さらに気の利いた受け答えができるでしょうし、文章にも表現力となって表れてくるもの。

それは決して天性のものではなく、いままで得た知識や体験がベースになるのだという考え方。トレーニングと同様に、積み重ねた分だけ「センス」は高まっていくものだということです。(32ページより)


センスを磨く、3つの切り口


センスを磨くためには、ただひたすら、時間をかけ、汗をかき、量を出し続けることのみ。「知ること×体験する」ことでしか、センスという感覚は育たないということです。だから大切なのは、発想の筋トレを続けること。その結果、自分らしい見方、気づき、予測、創造につながる感覚が身につくといいます。そして、そのために必要なのが、以下の3ステップ。

1. まず自分の「好き」を磨く

「好き」を磨くことによって、「素敵」といわれる。その結果、「素敵」が個性となり、やがて自分の「センス」となる。まずは、これを目指すべきだと著者は主張します。しかも大切なのは、自分の得意分野、好きな分野に特化して磨くこと。好きなものなら当然モチベーションも上がり、それはひとつのコアができるということなので、自信もつくわけです。だからこそ「好き」でモノゴトを語り、人をうなずかせるだけの知識量を身につけ、体験することが必要なのだといいます。

さらにはこの「好き」を核にして、センスの幅を広げていくことも大切。そのとき、自分の主観が、客観性をもって受け入れられるレベルまで高める必要があるといいます。いい方を変えれば、いつまでも「好き」のレベルに止まってはいられないということ。なぜならビジネスが、その先のレベルを求めているから。

2. 自分を壊し、センスの磨きなおし

仕事は課題解決であり、すべてが創造。だから、すぐに自分の「好き」のレベルでは通用しなくなるといいます。幅広い情報、知識、体験の有無が重要な意味を持ってくるということです。そこで、自らの意識改革、体質改善のために著者が勧めているのが「発想筋トレ」。答えは見えないながらも、発想センスを高めるトレーニングのこと。

時間がかかり、具体的に育っていく段階が見えにくいせいもあってか、企業はなかなか発想のトレーニングを実践しようとしないもの。また個人レベルにおいても、汗をかくこと、一生懸命やることが格好悪く見えるからか、なかなか自ら取り組まないものなのだといいます。

しかしこれからは、全体からモノゴトを感じ、嗅ぎ分けるセンスがものをいう時代。そこで、自らの総合力を底上げし、感覚を鍛える発想筋トレが欠かせないのだと著者はいいます。そのためにはまず、自分の仕事(かだい)をきっかけにして、専門領域外を徹底して広げていくことが重要。

異質な知識を広範囲にまとめることで、新しい組み合わせが誕生するもの。だからこそ自らを壊し、時間と汗と量でクリエイティブ・センスを磨きなおす挑戦を惜しまないことが大切だというわけです。

3. 「人間中心」の発想センスを磨く

「センス」は、自分の生き方、働き方、考え方そのもの。そこに「人間らしさ」「自分らしさ」が表れるのです。そしてビジネスにおいては、人間への気くばり、心配りがより求められる時代になっていると著者。そこでは、考え、創り、行動するなかで、人間を思いやる感覚の差が競争力の違いになっているといいます。

重要なポイントは、相手のなかにどこまで熱い想いを入れることができるかということ。また同時に、自分の夢を加え、参加させていくことも大きな意味を持つそうです。

ちなみに、このことに関連して引き合いに出されているのは、ショッピングセンターを活用し、育児支援のインフラづくりを進めている「イオングループ」の姿勢です。「働く女性の増加に伴う子育てニーズに応えたい」という企業センスが、社会のパートナーとして愛され続ける理由だというのです。そして現代においては、このような視点が、発想のすべてに必要となっているのだといいます。(44ページより)




ひとつひとつのテーマがコンパクトにまとめられているため、読みやすさも抜群。知りたいことを効率的に吸収することができるので、センスを磨きたい人にとっては必読の1冊だといえそうです。


(印南敦史)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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