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印南敦史  - ,,,,  06:30 AM

初めての海外勤務で失敗しないために、「個人力」を磨こう

初めての海外勤務で失敗しないために、「個人力」を磨こう

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いまや海外勤務は決して珍しいものではなく、それどころか大きなステップアップのチャンスとなりうる可能性も。多くのビジネスパーソンにとって、決して縁遠いものではないはずです。そこで目を通しておきたいのが、『海外勤務が決まったらすぐ読む本』(白藤 香著、あさ出版)。

著者は、40カ国とのネットワークを持っているというグローバルビジネスコンサルタント。学生時代から、海外勤務ができるさまざまな可能性を模索し、社会人となってからもグローバルビジネスに携わるチャンスを積極的に探し、自己キャリアの成長につなげてきたのだそうです。

これからの日本人にとってグローバルビジネスの仕事を担うことや海外勤務は当たり前のものとなり、誰もが国内での仕事と同じように収益に貢献することが期待されている。仮に最初に失敗したとしても、事前の準備とビジネスの継続的な学習スタイルを身につければ、海外勤務はいつでも巻き返しが可能である。最初の勤務時の自分と数年後の自分を比較すれば自己の成長がわかりやすく、やりがいのある仕事と言えるだろう。(「はじめにー--いまや海外勤務は、準備があれば学びの宝庫」より)

そこで本書では、海外勤務のチャンスを獲得し、そこから成功するために必要なことを説いているわけです。しかし、だとすれば、まずは「個人」としてどうあるべきかが重要な意味を持つはず。その点を明らかにすべく、きょうは第7章「グローバルで通用する『個人力』を磨く」から、いくつかの要点を抜き出してみたいと思います。



個人としてのスタイルや人格を持つ


グローバルビジネスを成功させるために重要なのは、組織に頼らない「個人力」だと著者は主張します。自分自身がセールスできないと道は開けないので、まずは「自分自身とはなにか」をよく考え、自分のスタイルや人格をよく理解することからはじめるべきだというのです。自分がひとつの商品であることを自覚し、まず己を知ることが重要だという考え方。

国内にいると、会社に帰属し、自分自身の存在は組織全体の一部になるように訓練されます。しかし海外では、チーム力を損なわないことを前提に、自分の色や個性を持ちながら仕事をしない限り、よい仕事の機会が回ってこないし、成果を獲得できないということ。

とはいっても当然のことながら、海外で生活し、仕事をするのは容易なことではないはずです。成功要因も、外国人として信用を積み上げて築いていくこと、仕事の能力が高いこと、人間として機会獲得ができるほどなにかの魅力を備えていること、話術がうまいこと、海外仕様の思考に長けていること、能力が高いことなどさまざま。

つまり、すべては個人の人生、生きかたのスタイルが土台になるというわけです。そしてどんな人も、新しい土地では嫌われないように人脈を掘り起こし、そのネットワークでビジネス開拓をして実績と信用を積み上げていくことが重要だといいます。

さらにグローバルビジネスにおける日本人の弱点は、ハングリー精神や野心が足りない点だと著者は指摘します。「外国で生き残ろう、生活しよう」という積極性や、「なんにでもチャレンジしてみよう」という行動力が足りないか、それ以前にまったくない人もいるというのです。

しかし本来であれば、若いうちに必要なのは、「ダメもとでやってみよう」という心構えであるはず。相手にされようがされまいが、まずチャレンジすることが大事だということです。なぜならチャレンジしているうちに、知らない自分の潜在能力が出てくる可能性も高いから。そしてその結果として、人脈に恵まれ、いろいろな人を紹介してもらえる機会が得られるかもしれないから。

ビジネスとはまず人とのつながりである。目上の人から知り合いを紹介してもらい、やる気だけを見せているとチャンスをもらえることがある。一番ダメなパターンは黙って大人しくしていることだ。外国では自分をアピールしないと、存在がないのと同じである。成功するかしないかわからなくても、まずチャレンジする機会を得ることが最も大事なことである。(153ページより)

機会を得るための決め手となるのは、個人のPR。声をかけてもらえるように、また話をしてもらえるようにするにはどうしたらよいかを考えることが大切だというわけです。(150ページより)


「人は人」と割り切る個人主義になる


グローバルビジネスでは、「人」に関する話題がいちばん多いものだと著者はいいます。そして、30数年にわたって海外の人と向き合って実感するのは、「根本は、人である限り同じ」だということだとも。

もちろん思考や文化はそれぞれに異なり、国・地域ごとに「人への距離感」の取り方には暗黙のルールがあって当然です。たとえば「個人は個人」という考えが強く、個人主義が発達しているのがEU地域の人々。北米の人々は、性善説の社会で暮らしてはいるものの、人に対して余計なことはいわない傾向が増えているそうです。

一方、アジア地域の人々は多様性があり、会社、コミュニティなど貴族場所に入ると親しくなり、人の距離は比較的近くなるのだとか。そしてアフリカ地域の人々は、人に対して距離が近く、アジア地域の人々と同じようにいろいろな話をしてくるそうです。

しかしそうはいっても、個人個人によって対人の反応はまったく異なるもの。そのため、対話を投げかけ、相手のリアクションを見てから、お互いに"居心地がいい"と感じる対人距離を取ることを著者は勧めています。

海外での職場では、基本的に個人に関わることには立ち入らないのが原則。特にお節介を焼いてはならないのは、EU系の人々(アメリカであればEU系にルーツを持つ人々)。そもそも人格の定義、人権の定義、その守る範囲が日本とは異なるというのです。事実、著者はこれまでに、日本人の親切心から行うたくさんのお節介が嫌われる状況を見てきたのだそうです。

たとえば、対処の仕方は次のとおり。

誰かのヘッドホンステレオの音がうるさい場合でも、知らないふりをする。オフィスのキッチンで、ポップコーンなどの香ばしい匂いがしても、知らないふりをする。よほど不快に感じる、やりきれないという以外は、無視する。例外はルール破りがある時には注意することくらい。たとえば、条例で定められている禁煙の場所で喫煙をしている人を見たら「法的に禁止です」と注意する。単に「禁煙です」というのは、「個人の喫煙は体に悪いですよ」ということであり、余計なお世話と感じる。こういうふうに覚えておくとよいだろう。(158ページより)

では、会社のなかではどうでしょう? この問いについて著者は、「基本的に他人の仕事には、口をはさまない」と解説しています。見ていて「こうすればいいのに」と思っていても、外国では、その人の仕事はその人がやるもの。口出しは「ありがたい」と思われるよりも、むしろ「うるさい」と受け取られることのほうが多いのだそうです。

なぜなら、その企業では、その人は仕事ができると思われて雇用されているから。逆にそれがやれないのに雇用されているとなれば、プライドの問題に関わってしまうわけです。「その人が仕事をやれると判断されて会社に雇われている以上、その人がどんなやり方でもやり切って責務を果たすべき」という考え方で運営されているというのです。

同じように、上司と部下の関係も個人として割り切っているもの。国内では部下の責任は上司の責任となるのが一般的ですが、海外の職場では各自が職務明細に従って職務遂行の義務を負っているということ。

だから海外では、上司は上司、部下は部下、部下になにかある場合は部下が責任を取るのが常識だといいます。それどころか海外では、上司やパートナーの指示が間違っている場合、素直に受ける部下はいないのだとか(そもそも、そういう能力の低い上司がポジションについてることはほとんどないそうですが)。

部下は納得するまで「どうしてですか?」と聞くし、納得がいかない指示には従わないということ。それどころか上司を上司と思わなくなるため、仕事上でトラブルが起きることも。正当性のある場合は人事異動を申し出ることもあるそうで、日本人のように思考停止状態でそのまま従うということはないのだといいます。




たとえばこのように、仕事に対する考え方も日本のそれとは正反対。だからといって、海外のやり方がすべて正しいとはいい切れないでしょうが、ここまで違うのが事実である以上、心にとどめておく価値はありそうです。だからこそ、海外に出ることを考えているのであれば、本書を役立てるべきかもしれません。


(印南敦史)

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