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印南敦史  - ,,,,,  06:30 AM

仕事は「優先順位」を決めるところからはじまる。宇宙飛行士・若田光一さんに学ぶビジネススキル

仕事は「優先順位」を決めるところからはじまる。宇宙飛行士・若田光一さんに学ぶビジネススキル

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宇宙飛行士は特殊な職業だと思われるかもしれない。
しかし、たとえば、私がNASA(アメリカ航空宇宙局)宇宙飛行士室のISS(国際宇宙ステーション)運用ブランチのチーフとして、所属する宇宙飛行士たちのマネジメント業務をしていたときに直面した問題は、どこの会社のどの管理職でも抱えるようなことと、根本的な部分は変わらないと思う。(「まえがき 組織で起こる問題はどこでも同じ」より)

そう語るのは、『一瞬で判断する力 私が宇宙飛行士として磨いた7つのスキル』(若田光一著、日本実業出版社)の著者。24年前に航空会社の機械整備のエンジニアから宇宙飛行士に転職し、日本人初のミッションスペシャリストとしてスペースシャトル・エンデバー号に搭乗。以後もスペースシャトル・ディスカバー号への搭乗、国際宇宙ステーション(ISS)の建設/長期滞在など、さまざまな実績を積み上げてきたことで知られています。

そのキャリアは華々しく見えますが、本人によれば常に試行錯誤の連続だったのだとか。多くの失敗をし、たくさんの悔しい思いもしてきたといいます。そんななか、宇宙飛行士としての人生を支えてきたものは、そのときどきで、できる小さなことを一歩一歩積み重ねてきたことだといいます。

つまり本書では、宇宙飛行士としての仕事を通じて得た教訓、先輩や同僚から得た知恵のなかで、ビジネスパーソンの仕事や生活に役立つことがらをまとめているということ。きょうはそのなかから、第3章「決める」に注目してみましょう。



仕事は「優先順位」を決めるところからはじまる


人生は「決めること」の連続。私たちは人生の節目において、そして家庭生活や仕事上でのさまざまな出来事においても、大小の決断を重ねています。「決める」瞬間を意識することこそ少ないかもしれないけれど、少なくともいまの自分とまわりの環境は、過去に繰り返してきた無数の決断の結果といっていい。本書にはそう記されています。

そして「決める」という行為は、自分の持つ知識や、いままで経験してきた事例をケーススタディ的に参考にしつつ、「今度はどういうふうに対応するのがベターなのか」を判断していくことにほかならないのだと著者。

ただし多忙な日々のなかでは、ひとつのことだけに専念して判断できるのはまれ。多くの場合は複数の事例を同時進行で進めなければならないものです。事実、著者がNASA宇宙飛行士室ISS運用部門のチーフやJAXA宇宙飛行士長を担当していたときにも、常にさまざまな案件を抱えながら、それらを並行して判断し、解決していく必要に迫られたといいます。

それは会社組織でいうなら、上司と部下を持ち、他部門との調整役もする「課長」のような役割だといいます。会議や打ち合わせが多く、予定外の出来事が起こることもしばしば。多くの会議、昼夜を問わない世界各国からのメールでの問い合わせへの対応、そして難題解決のための決断をタイムリーに下していくこと。それらに明け暮れる毎日だったというのです。だからこそ、抱えすぎてパンクしないように、業務の優先度を常に判断しながら、組織内での必要作業の分散のため、試行錯誤を重ねる必要があったというわけです。(84ページより)


余裕がないときこそ「優先順位」をつける


NASA宇宙飛行士室のISS運用部門での仕事においては、「いま、これをやっているのに、新たにこんなことが起きて、でも次はこれをして、あれもあるけど...どうしよう」というようなことになってしまうのは日常茶飯事だといいます。そんななかで「どれもこれも、いまやらなきゃいけない」ように感じることもあり、けれど時間は限られている。現実的には、すべてのことに同じように時間を割くことはできないわけです。

そんな状況下で著者が意識していたのは、なによりもいま、解決しなければならない仕事の「優先順位(プライオリティ)」をつけること。次から次へと目の前に現れる仕事の優先度を判断したうえで、迅速に必要なアクションをとっていけるように心がけたというのです。

私は仕事上、自分のもとに入ってくるさまざまな事象に対して、かなりドライなまでにプライオリティを決めて行動するようにしている。「今、それに手をつけると、今、チームが最も労力を傾けなければならないことが疎(おろそ)かになるかもしれない」と思って迷うことがあれば、「今はそれを手放す」ということを決める。つまり、「迷ったらしない」という選択肢を持つのだ。(89ページより)

「できない」と感じたときは、物理的にも精神的にも余裕がない証拠。そんなときに無理をすれば、すべてが中途半端になりかねません。そうなると自分やチームの首を絞めることになるのは明白なので、ときには自分にも他人にもきっぱり"NO"と自信を持っていえることは、仕事を進めるうえで大事な能力。

大切なのは、余裕がないときこそ「優先順位」をつける習慣を持つこと。そして優先順位を決めるために必要なのは、しっかり基準を持つことだそうです。仕事なら、「組織としてのミッション達成のために、その作業や課題の重要度は?」「時間軸の観点から鑑みて、その作業に要求されている緊急度は?」という2点を常にきちんと把握しておくことが重要だというのです。

また、それらが「自分やチームの処理能力でできることか否か」も、可能な限り客観的に分析すべき。なぜならそうすることで、心の余裕も出てくるから。目の前に並んでいる仕事に手をつける前に、まず優先順位をつけて「仕分け」をする。そうすることによって、優先度の高い仕事から効率的に集中して行えるようになるといいます。(88ページより)


優先順位を決める3つのポイント


ものごとの的確な優先順位を決めていくために必要なのは、正しい「状況判断能力」。その能力を磨く方法はさまざまでしょうが、NASAでは「T-38ジェット練習機の操縦訓練」が重視されているのだそうです。これは、NASA宇宙飛行士の資質維持向上訓練のひとつにもなっているのだとか。

「宇宙に行くのに、なぜ航空機の操縦が必要なのか?」と感じても不思議ではないでしょうが、これには理由があるようです。常に刻々と変化する航空機システムや天候の状況を見極め、安全を確保しながら臨機応変に対処する、そんな的確な状況判断能力がもとめられるのは、航空機の操縦も宇宙での仕事も同様だということ。

この資質を向上させるため、高性能ジェット機の操縦のためには格好の訓練環境を提供するのだそうです。いうまでもなく、判断や操作をひとつ誤るだけで、重大事故にも直結してしまうからです。そして航空機の操縦において、パイロットは次のような作業の優先順位を常に認識していなければならないといいます。この3つの順序が、作業の優先度になるということ。

1.「aviate 操縦」
2.「navigate 航法」
3.「communicate 交信」
(92ページより)

「aviate」は、まさに「空を飛ぶ、航空機をコントロールする」ということ。「navigate」は、ナビゲーション、つまり「いま自分がどこの位置にいて、どこに向かって飛んでいるのか」を知ること。そして「communication」は、航空交通管制官との交信。簡単な3つの言葉の並びではあるものの、これは航空機が危機的状況に陥ったときを含め、航空機の運用で優先すべき作業の順序であり、パイロットの仕事における鉄則なのだそうです。

いいかえればこれは、「目の前に起こっているトラブルを安全な状態に立てなおす」「状況を把握する」「周囲とコミュニケーションをして状況を共有する」という順序になるわけです。人間はトラブル発生時に冷静な状況判断ができず、その状況にふさわしい優先度を考慮した行動ができないことが多いもの。そのため、こうした優先順位を決めておくことには大きな意味があるということです。

また、これはあくまで航空機を操縦する際のフィロソフィー的な基本作業の優先度をものですが、こうして作業の優先度を常に意識することは、どんな仕事にも必要だといいます。

「いま、この瞬間にしなければならないこと」
「あと1分待てること」
「1日待てること」
「1年待てること」
(94ページより)

いろいろなケースがありますが、その優先順位を誤ってしまうと、仕事に大きなロスが生まれ、致命的なミスにもつながるわけです。ふだんの仕事や実際の日常生活では、宇宙飛行士のように、死に関わるほど緊急度の高い判断が強いられることは少ないでしょう。しかし仕事を効率的、効果的に進めるという観点で考えると、「いま、しなければならないこと」を基準として優先順位をつけていく習慣は、日常でもきっと役に立つと著者は主張しています。(91ページより)




著者の言葉どおり、書かれていることの多くはさまざまなビジネスの現場で活用できるものばかり。また、宇宙飛行士の仕事に関するエピソードも多数収録されているので、読み物としても充実しています。ぜひ一度、手にとってみてください。


(印南敦史)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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