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印南敦史  - ,,,,,,  06:30 AM

780年続く禅寺の住職が伝える、日常に生かせる仏教の教え

780年続く禅寺の住職が伝える、日常に生かせる仏教の教え

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日常の中で悟りをひらく10の徳目』(南泉和尚著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者は、埼玉県秩父市で780年続く禅寺の住職。しかし現在に至るまでにはたくさんのことに悩み、苦しみ、長いあいだ、お釈迦様の教えに気づくことができなかったのだと明かしています。

そんな過去があるからこそ、伝えられることがある。そして仏教に触れてきた時間が長いからこそ、その教えをわかりやすい言葉で伝えることができる。それが、自信に与えられた役割だと感じているのだそうです。そこで本書では、仏教の教えを実践するための徳目を切り口として、著者なりの解釈で伝えているわけです。

なお、自身のポリシーとして挙げている10の教えは次のとおり。仏教者として仏様からヒントをいただこうと、「四摂法」と「六波羅蜜」という教えから発想しようと思いつき、ひとつひとつの徳目ごとに、自らのルールを考えてみたものだといいます。

・行  誰もやらない。だからやる
・布施 先に与える
・愛語 前向きでやる気になる言葉を使う
・利行 人のため地域のため世界のためにやる
・同事 感動し共感し感謝する
・持戒 ポリシーに従って生きる
・忍辱 ぺしゃんこになってもへこたれない、あきらめない
・精進 毎日昨日よりティッシュ1枚成長する
・禅定 自己を掘り下げ、静かな時間を持つ
・般若 死ぬまで成長死んでも支援
(「はじめに」より)

どれも特別なものではなく、私たちが普段から実践できることだとわかるはず。「行」のなかから、いくつかを引き出してみましょう。



プラスに考える姿勢をとる


なにか行動を起こすと、つい気になってしまうのはその成果。仕事の成果で評価が左右されることもあるだけに、ビジネスパーソンの場合は特にそうかもしれません。そこで人は、よりよい成果を導くためにいろいろな工夫をし、「うまくいった」「いかなかった」と評価をしたりします。

しかし、どのような手法よりも成果を導くために不可欠なものは「姿勢」だと著者はいいます。「姿勢」とは、考え方、心の持ちようのこと。具体的には、行動を起こすときに「楽しみだ」と考えるプラスの姿勢と、「うまくいくはずがない」と考えるマイナスの姿勢があるとか。せっかくなにかをしようとするときに、「どうせだめだ」などと後ろ向きな気持ちで臨んでも、うまくいくはずがないわけです。

「なにかを成し遂げて得た結果=成果」は、姿勢と手法のかけ算でできているもの。どんなにすぐれた手法を用いても、姿勢がマイナスであればかけ算の結果はマイナス。ものごとの大小にかかわらず、この定理は変わらないと著者は主張します。では、どうすればいいのでしょうか?

この問いに対する答えはとてもシンプルで、ものごとをプラスに考えればよいのだそうです。ものごとがうまく進むことだけをイメージし、頭のなかを「楽しい」という感覚でいっぱいにしてみる。最初はうまくいかないかもしれないけれど、繰り返しているうちにだんだんできるようになっていくといいます。

そこで、人生のあらゆるかけ算をプラスにできるように、「まずは、姿勢を見なおすことからはじめましょう」と著者は提案しています。(20ページより)


楽ではない方向に行ってみる


朝起きるとき、「あと5分...」と起きるのを先延ばしにするようなことは誰にでもあるもの。人はもともと横着な生き物なので、できれば楽をしたいと考えるのはごくごく普通。とはいえ、目の前の「楽」に甘んじてしまうのは、とてももったいないことでもあると著者。先延ばししたその5分を、なにか自分のために使ってみると、人生はもっと豊かになるかもしれないという考え方です。

とはいっても、無理なく起きられるようになるのは簡単なことではありません。そこで大切なのは、「よし、いま起きる!」と、わざと行動を起こすこと。人は放っておくと楽なほうにいくものだからこそ、自分で「起きる!」と決め、わざと行動することが大事だということです。

また「起きる!」と決めるとき、「起きねばならない」と、行動を自分に強制しないことも肝心。理由はいたってシンプルで、つまり強制されることは、楽しく感じないから。むしろ、「5分早く起きたら、こんなに楽しいことが待っている」など、起きたら楽しいと自分に呼びかけてみることが大切なのだということ。

禅に「随所に主となる」という言葉があるそうです。「いつ何時も、主人公は自分」という意味。同じように、まず「起きる!」と決めてみて、自分を主人公としつつ、その先にある楽しみをイメージするほうがいいと著者はいいます。(22ページより)


自分を許して気持ちをリセットする


著者は、人生に「失敗」はないと思っているそうです。生きていれば、うまくいかないことや、予想に反することが起こるのは当たり前。けれど、それを乗り越えるときにこそ、学びがあり、気づきがあるのだから。著者の日常にも「しまった!」と思うことが多くあるといいますが、そのことをあとまで引きずったり、悩んだりはしないのだそうです。それどころか「またやっちゃった。まだまだだなあ」と自分に話しかけ、「また明日から早起きするぞ!」などと気持ちを切り替え、宣言するというのです。

お寺の住職らしい考え方だとも思えますが、以前はそれができなかったのだそうです。人に対しても自分に対しても、与えられた課題がクリアできないことを徹底的に攻めていたということ。でも、そこからはなにもよいことが生まれるはずもなく、長い間苦しんだ末に、このことに気づいたというのです。

お経のなかに、「一切我今皆懺悔(いっさいがこんかいさんげ)」という言葉が出てくるそうです。「懺悔」は「悔い改める」という意味ですが、著者はこれを「(よいほうへ)リセットする」ことだと思っているのだとか。ダメだったのも、できなかったのも自分。それを受け止め、許すことでリセットできるという発想です。(24ページより)


欲しがらない、怒らない、愚痴をいわない


仏教の教えのなかに「懺悔文(ざんげもん)」という、短いお経があるそうです。たった28文字でありながら、そこには人生を幸せに生きるヒントが盛り込まれているといいます。

我昔所造所悪業(がしゃくしょぞうしょあくごう)
皆由無始貪瞋痴(かいゆうむしとんじんち)
従身口意之所生(じゅうしんくいししょしょう)
一切我今皆懺悔(いっさいがこんかいさんげ)
(26ページより)

これを著者なりの解釈で説明すると、

幸せな人生を送るためには、欲張らないこと、怒りを鎮めること、愚痴を言わないことが肝要です。
そして、自分に起こった、良いこと、悪いことも含めすべてのことを、ありのままに受け止めます。そのうえで、行動、言葉、考えを前向きにします。
でも、これはなかなかできません。そうした時は、まだ未熟だなと振り返ります。そして、また、新たな気持ちで前向きに生きていきます。
(27ページより)

となるそうです。ところで、この懺悔文に出てくる「貪瞋痴」とは、仏教でいうところの3つの毒のことで「三毒」。そして「貪」はむさぼること。人のものをほしがったり、必要以上に手に入れようとすること。「瞋」は、怒りに任せてわれを忘れること。そして「痴」は、愚痴をいうこと。

仏教の教えでは、「これらをやめよう」といっているわけです。たとえば、ないことに目を向けるのではなく、「いまあるもの」に目を向け感謝すると、「どうしてないのか」という不平も起こらないもの。落ち着いて前向きに行動すると、まわりの人も影響され、みんなで協力しあえるようになり、みんなが幸せになっていくということです。

仏教の理想は、みんなが幸せになることだといいます。そして、みんなが幸せになるには「貪瞋痴」をやめることが大切だという考え方です。(26ページより)




仏教と聞くだけで縁遠く感じたり、「難しそうだから」と敬遠したくなる方もいるかもしれません。しかし、著者がここでターゲットにしているのはそういう人たち。文章もわかりやすく、日常生活に取り入れられそうなヒントがたくさん詰まっています。

(印南敦史)

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