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ライフハッカー編集部  - ,,,,,,  11:00 AM

今に囚われない未来予想図=ビジョンを描ける人間こそが世界を変えていく

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今に囚われない未来予想図=ビジョンを描ける人間こそが世界を変えていく

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イノベーションが求められる現代のビジネスシーンを牽引するためには、1つの、欠かせないスキルがあります。それは「ビジョン」。未来の世界がどうなるのかをイメージして、人に伝える力です

もちろん、「こうなったらいいな」というただの空想ではいけません。ビジネスがどのように変わり、多くの賛同者を得ることができるのか。輝きを持ちつつも、地に足がついたビジョンでなくてはなりません。


これからの100年を見越したMINI VISION NEXT 100


先日、BMWグループのMINIは「MINI VISION NEXT 100」というコンセプトカーを発表しました。100年後という未来の車社会を見据えた車両です。

EV(電気自動車)となったMINIはエンジンが収まっていたスペースも室内空間として使えるようになり、それにともないオリジナルMINIに近いサイズまでダウンサイジングしています。

カーシェアリングを前提とした作りにも注目したいところ。自律走行車両でもあり、予約すると任意の場所まで走ってきて自らドアを開け、オーナーを迎え入れてくれます。それでいて、シートに座るとハンドルが自動的にセッティングされ、ドライビングを楽しめるというシーンも描いています。

自律走行車のカーシェアリングサービスが始まると、このような未来が訪れる。MINIが描くビジョンが強く伝わってきます。


空間を創造するMINIが描く、もう一つのビジョンは"家"

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MINIのアプローチは、車両デザインや、そこから派生する公道空間のありかただけではありません。2016年4月にイタリアのミラノ市で開催された世界最大の家具見本市「ミラノサローネ2016」において、MINIは「MINI LIVING」というインスタレーション・ブースを展開しました。

車のメーカーのブースなのに、会場内にはMINIの車両は1台もなし。その代わりに展示されたのは住空間と建物を取り巻く共有空間作りのモデルルームなのです!

なぜ車メーカーが家を提案しているのか。その真意を探るべく、設計を担当した西田司さんに尋ねてみました。


160908_mini_nisida200.jpg西田司(にしだ おさむ)
建築家。設計事務所オンデザインパートナーズ代表。東京建築士会住宅賞、グッドデザイン賞など、建築/デザインの受賞歴多数。地域やコミュニティとの交流を意識した「ヨコマハアパートメント」のデザインは、いくつもの雑誌・専門誌に掲載された。


お互いのライフスタイルが交わるとき豊かさが生まれる

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── 西田さんとMINIとのお付き合いというのはどういったところから始まったのでしょうか。

西田:今回のミラノサローネからですね。MINIは車の会社ですが、いまは都市の中の展開を考えているんです。都市生活者の新しい生き方とか、MINIの描く未来の都市で、新たなライフスタイルを提供できる...一言で言うと集合住宅というか建物を提示したいという、MINI LIVINGっていうカテゴリーを持っています。

── ミラノサローネに展示したセットについてお聞かせください。

西田:ホテルのドアノブにかける「Don't Disturb(起こさないでください)」というカードがあるじゃないですか。このメッセージをもじった「Do Disturb」というのがテーマです。要は「お互いに影響し合おうよ」という。そのイメージで、とてもコンパクトな家を建てました。

都市を豊かにするためには何が必要なのかを検討したとき、住まいやパーソナルな空間は小さくても十分だと考えました。掃除するのも大変だし、持ち切れないものもある。コンパクトにしても、質の高い住空間はたぶんできる

日本の建築家って、スモールハウスの設計が得意です。東京のようにすごく高密度で、成熟した都市でも豊かな生活が送れるという提案が得意なんです。MINI側も『小さいけど、素材の使い方とか設備とか居心地とか、そういうものを高めるのが日本の建築家はうまい』と言っていました。

自動車としてのMINIの思想は「クリエイティブ・ユース・オブ・スペース」と言うそうです。空間設計を重視しているんですね。その文脈で、今回のミラノサローネのハウスユニットにつながっていきます。一棟わずか30平米、ワンルームくらい。「MINI Clubman」2台ほどです。


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── テーマのほかにMINIとの共通点を盛り込んだ部分は?

西田:MINIのファンには、自分のライフスタイルを外に持ち出したいと考えているクリエイティブ・クラスの人たちがいます。お互いの生活が交わるときに発生する豊かさを重視する。MINIは車の会社ですけど、そんなことを考えているんですよね。

そこで、MINI Clubmanが広げてくれる、生活を外に持ち出せる楽しさを意識しました。MINI Clubmanのテールゲートって観音開きですよね。これをモチーフにして、住宅の壁をぱかって開いて、外とコンタクトできるようにしました。また、ぱかって開くのをただの壁じゃなくてシェルフにして、その人のライフスタイルをそこに詰め込んで、生活を持ち出す感じをうまく表現できるんじゃないかと考えました。

たとえば1軒はキッチンを外に出す。他の1軒はオーディオやギターがセットされたシェルフを外に開いている。これにより、何もなかった外が音楽+食事という空間に進化します。そういうシェアスペースができたらいいな、と。「Do Disturb」というテーマに合わせ、家の中だけで完結せず外で様々な出会いや発見が生まれ、影響し合う設計になっています。

── とはいえ、自動車メーカーの展示としては、思い切っていますよね。

西田:そうです。「ミラノサローネ」の自動車メーカーの展示は基本的にはモータリゼーションの中での考え方が多いのですが、MINIの展示は生き方の問題に視点を引き上げています。極端な言い方をすると、MINIファンの人は車を買うときにMINIをよく知っていてMINIを選ぶと思うのですが、そもそも、車に触れていない人は、タッチポイントがない限りはMINIの思想を知ることもないので、生き方の提案にしているのです。


1人もいいけどみんなもいいという住環境

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── MINI LIVINGのアイデアは、西田さんが持つ、面積が限られる日本の住環境の知見から生まれたのでしょうか。

西田:そうですね。特にシェアの概念ですか。日本はシェアの考え方がちょっと進んでいます

── 具体的に教えてください。

西田:ちょっと前のシェア...今もそういう一面はありますけど、「お金がないからシェアする」という、マイナスをゼロにするためのシェアが多かった。でも最近は、金銭的にも問題はないし、1人でも普通の生活はできるけど、あえて自分のライフスタイルにないものを発見するためにシェアする。ゼロをプラスにするようなシェアが、今の日本では先駆的に起こり始めているんです

バスルームもキッチンもトイレも全部ある部屋がくっついていて、プラス、ちょっと影響し合える共用スペースがある。そのスペースで、たとえば日本なら、冬に書き初めをやったりとか、夏に流しそうめんやったりとか。そういう、1人暮らしだとたぶんしないことを、皆で一緒にやると楽しい。もしくは友達がやっているところに他の住人が飛び入りで参加して楽しい。そういうシーンが起きているんですね。

── 空間の使い方が実は豊かだと。個人的なスペースが狭いってなるのかもしれませんけども、「でも実際、自分個人で持つものはそれでいいよね」みたいなメッセージを感じました。

西田:そう。MINIもそうです。MINIのオーナーって、BMWを買おうと思ったら買えるわけじゃないですか。でもあのサイズ感の、空間全部に目が行き届く感じがいいと思って、MINIを選んでいると思うんです。

小さいことはいいことだ。しかし、それだけだと不足する部分もある。人間に置き換えてみると、1人でいるのも楽しいけど、1人プラスアルファになる時間もあるとなおいい。その考え方は僕のチームだけじゃなくて、MINIのクリエイティブチームも考えていたんです。


過去の掘り下げから、未来を予想する

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── 西田さんはお仕事をする上で、緻密に未来予想図を創り上げるほうですか。それともインスピレーション重視ですか。

西田:僕は現実派っていうか、リサーチ重視、現状分析型です。現在と、現在にいたるまでのちょっと昔の姿、その変遷やステップを考え、その延長でビジョンを描きます

じつは、具体的な都市全体のイメージはないんです。今の時代、住人が100人いたら、全員が同じ未来を共有することはないと思うんですよ。1970年ぐらいの高度成長期は、柱(目指すビジョン)となる1つの未来を考える時代でしたが、現在は理想とする未来が個々で少しずつズレている、マルチビジョンな時代です。街の中心も、1つという考えではなくて、コミュニティや自分が大事にしているもの、趣味趣向の軸がたくさんあって、そういう生き方が広がっていったときの街。ソーシャルミックスが起こる都市になるんじゃないかと予想しています。

── SNS上には自分の好きな情報で集まったコミュニティがありますが、それがどんどん現実の世界に現れていくとか。

西田:そうですね。SNSとかインターネットの世界って、10年経てば現実世界に落ちてくると言われているので。記名制のコミュニティ、Facebookが普及してもう10年ぐらい経ちますね。

── たとえば、お酒が好きな人たちは居酒屋を囲むようにして住むとか。

西田:すごく分かりやすい(笑)。先日の別の企画ミーティングで、本屋を何と組み合わせたら面白くなるかという話をしたんですが、いっぱい要望が出ていましたよ、お酒飲める本屋って(笑)。


MINI VISION NEXT 100に見るビジネス

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── MINI VISION NEXT 100を見た時の感想を教えてください。

西田:PVを見ましたが、面白いですね。車のデザインは専門外ですが、興味を持ったのはナビゲーションシステムです。MINI VISION NEXT 100は車両が移動した履歴を覚えているから、そのオーナーが今欲しいと思う情報を教えてくれる。その記憶を表現した映像に、都市を楽しむ人、もしくは都市の楽しみ方を提供する会社は自分たちだ! という自負が見えてきます。MINI LIVINGもそうですが、すごく、いいところを突いていると思います。

── と、いいますと?

西田:ビジネスモデルの話になってしまうのですが。インターネット業界では、流通のビジネスモデル改革が非常に成功を収めているじゃないですか、Amazonしかり、楽天しかり、Uberしかり。人々の行動を誘発する情報を、生活とどう重ねるのかというのは、まさに今、ライフスタイルを提供する住宅業界もしのぎを削っているところなんです。

移動のログを取り、そこからライフスタイルに呼応したナビゲーションがあれば、車がハブになりえます。消費者の動向を握っていれば、広告料を払ってでも協働したいという企業が現れると思うんです。コンビニやTUTAYAの会員カードにも通じるモデルです。

また、クリエイティブ・クラスの人ってインフルエンサーが多いんですよ。そうすると、その人がどこに行ったか、どういう生活をしているのか、何に対してキャッチアップしているのかっていう、その情報自体も非常に価値があります。MINI VISION NEXT 100にそれらの情報が蓄えられたとすると、MINIを通してしか得られない価値が生まれるでしょう。普通、そんなことを車の会社は考えないじゃないですか。移動することで価値を蓄え、そこから新しい価値を発信する、みたいな。

── 普通、自動車メーカーはどれだけ燃費が良くて、座り心地良くてとかそういう話が多いです。

西田車も移動の場から、コミュニケーションの場になる可能性があって、シェアカーとか自動運転車の価値というのは、非常にいい意味で、車が楽しみを持ち寄れる場所になるのではないか、と感じますね。




今あるものを、今ある手法で改善しようというのではない。MINI VISION NEXT 100とMINI LIVINGには、新たな目線からイノベーティブを生み出す思想を強く感じます。

かつては「一家に1台」と言われたモータリゼーションがシュリンクするとしたら。都市生活も画一的に仕切られた集合住宅の形がなくなるとしたら。その未来は、MINIが示したベクトルの先にあるのかもしれません。


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MINI VISION NEXT 100|MINI Japan

(インタビュー:武者良太/インタビュー撮影:大塚敬太)

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