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印南敦史  - ,,,,  06:30 AM

「本音の鍵」を取り戻せば、世の中の本質が見えてくるかもしれない

「本音の鍵」を取り戻せば、世の中の本質が見えてくるかもしれない

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正直に語る100の講義』(森博嗣著、大和書房)は、小説、エッセイ、新書など多くの著作を送り出している人気作家による最新作。「100の講義」シリーズの第5作目ですが、正直に考えることによって、多くの人が忘れかけていた"本音の鍵"を取り戻そうという呼びかけをしています。

「まえがき」にある「この本に書かれていることは、一部ですが、扱い方によっては危険が伴うこともありますので、真似をする場合は、自己責任でお願いします」という表現にはジョークも含まれているのでしょう。しかし、それは本書が本音で書かれていることの証でもあります。

これが一番大事な点ですが、この本に書かれていることは、「こうしなさい」という奨励ではありません。(中略)書かれていることは、「僕はこう思うけれど」というだけです。学校の先生も、「私はこう思うけれど」ということを講義で話しているはずです。それをどう受け取るかは、あなたの自由なのです。(「まえがき」より)

いくつか、印象的な記述を引き出してみたいと思います。



売れているものではなく、売れていないものを見よう


「どんなものが成功するのか」という点に、いつも敏感になっている人は多いもの。ただ、「成功者に学ぶ」「成功例を参考にする」ということは間違いではないにせよ、ひとつ気づいてほしいことがあると著者はいいます。「売れているものがすでにあるなら、同じものはもう売れない」ということ。

うまくいっているもの(売れかかっているもの)を見つける時期が早ければ、成功するかもしれません。それが売れるよりも早く、自分の商品を市場に投入できれば、成功もあり得るかもしれないということです。しかしそれでも、著者は「売れているものを避けるほうがよい」と考えているのだそうです。多少は取り入れる部分があったとしても、二番煎じでは成功は望めないから。

むしろ可能性があるのは、「いま売れていないもの」だといいます。売れていないものをよく観察すると、そこから「売れない理由」を学ぶことができ、「ここをもう少しうまくやれば売れたのに」というアイデアやヒントを思いつくことができるというわけです。

売れたいないのだから、市場はそれを知らない。つまり、そこで、誰もが新しいと感じるものをつくる余地があるということ。いいかえれば、「思いつきはよかったのに、やり方がまずかった。だから失敗した」というような例があれば、やり方さえ変えればいいものになるという発想です。

ようするに、人の失敗例から学ぶことは成功の近道となる(人ではなく、自分の失敗でも同じだが)。したがって、売れないものに注目することは、ビジネスチャンスの基本だと思える。(15ページより)

そしてそれは、人間についてもいえるといいます。普通の人は、つい成功している人に憧れ、「あの人のようになりたい」と考えてしまうもの。しかしそういう場合は、同じく成功者に憧れる大勢が集まり、競争が激しくなっているはず。

それよりも失敗する人を見て、「なにがいけなかったのか」を考えたほうが、無駄な競争がなく、割のよい仕事の領域を見つけられるということ。人はつい好きなことをしなくなるし、人気のあるものを好きになりやすくもあります。だからトラップにはまってしまうわけですが、本来、好きなものは自分でつくり上げるのが正しいという考え方です。(14ページより)


「本質」は、いつも中心にあるわけではない


本質は、隅っこに隠れている場合のほうが多いと著者はいいます。なぜなら、本質があまりに極論だったり過激だったりするとき、広く世間に受け入れられるように、周囲をバランスよく飾りつけ、「これならトゲも刺さらないだろう」という感じで送り出すことが多いから。

本質を見通すことができる人は、そういった作為を見抜けるからこそ「ああ、そこか」と気づいてくれるので本質が伝わる。ところが飾りに惑わされる大勢には、なかなか伝わらない。伝わったとしても、反感を買ったりしてマイナスになるかもしれないというのです。

また、隅っこよりもずっと外に飛び出している本質もあるのだとか。そのときは誰も気づかないけれど、長い時間ののちに、「ああ、あれだったのか」と気づくことになるというようなもの。それはまるで、カーブしたトンネルを走っているとき、出口はどこかと探すのに似ているといいます。まっすぐ先には暗闇しかないけれど、道がそちらへ向かっている。あるとき出口が見えてくるけれど、それまでは視界の外にあったわけです。

見えるもの、観察できるものにとらわわれていると、「外」になる。トンネルを走っているときに、山の上から俯瞰し、透視する視力があれば、出口が見えるということ。
トンネルは、道を隠すために作られたのではない。飾り付けではない。その道が、山の向こうへ抜ける最適なルートであり、それがトンネルの本質だ。目の前に見えているものにとらわわれるから、出口がないように見えてしまう。
(83ページより)

道がまっすぐなら、トンネルの出口は視界の中心にあることになります。人は見えないものに対して、まっすぐな予想を立てがち。だから、つい本質がその中心にあると思い込んでしまうというのです。

でも大切なのは、いま自分が進んでいる道がまっすぐであったとしても、もう少し高いところから眺め、目的地の方向と現在の地形を確かめること。なお、この場合の「高いところから見る」とは、自分を必ずしも中心に置かず、広い範囲と、長い時間のスパンで考えることだといいます。明日の天気だって、日本付近の天気図で判断しなければ予想できないのだから、ぐんと高いところへ視点を引く必要がある。それと同じことだという考え方です。(82ページより)


指摘を不満だと解釈する人たちの心理


「こうしたほうがいいのではないか」と指摘すると、「不満を語られた」と感じる人が多いことを著者は指摘しています。さらには「いまのままではいけないみたいだ」と解釈したうえ、「私のことが嫌いなんだ」というふうに変換して感情的になるというのです。しかし本来、「好きか嫌いか」を示すためにアドバイスをするのではないはず。まずは、そこを押さえておくべき。

そもそも指摘をするのは、多くの場合、それに関心があるから。仕事の内容であれば、改善するのが当然であり、指摘をすることがその人の役目だということもあるはず。だとすれば、それは「叱っている」のではないということになります。「こんなことをするから失敗したんだ」ならば叱ったことになるけれども、「どうすればよいか」を提案するのは、実に好意的な姿勢。

仕事以外で指摘をするのは、「それに興味があり、それを支持しているし、できれば自分も協力したい」という気持ちがあるから。なのに「どうして関係ない人からいわれなきゃいけないの?」とカチンとくる人は、「指摘は不満」だという観念に取り憑かれているのだと著者は記しています。

そして仕事ができる人、理性的な人ほど、指摘を喜ぶのだそうです。まったく無関係な人からの批判的な指摘でさえ、聞いただけでうれしくなるというのです。そういう人は、その指摘が役に立つ方向性を持っていたり、ヒントになることが少なくないと知っているからこそ、自分の利益になると直感できるわけです。(130ページより)


傷つかないよりは傷ついたほうがいい


傷つきやすい人は繊細で、大事に扱われるかもしれません。しかし自分が知っている範囲においては、自分で「私は傷つきやすい」などと口にする人は傷つきにくい人だと断言できると著者はいいます。傷つきやすいなどと自分で発言できることが、かなり頑丈な心臓の持ち主であることを示しているというのです。

また、相手を傷つけることはできるだけ避けたほうがいいけれど、第三者が傷つくことに過敏になっている人は、一度自分が傷ついてみたほうがいいとか。

本当に災難があったりして傷ついた人は、傷の重みをしっかり感じているはずだから、安易に「傷つく」などと口に出せないもの。人を悲しくさせないように慎重にはなるけれど、「○○が悲しむじゃないの!」と相手をやり込めるようなことはできなくなるはず。だから、「悲しむ人がいる」と主張する人は、まず自分が悲しんで見るべきだといいます。(164ページより)

傷ついたり、悲しみを経験したりすると、むしろ人は優しくなるものだ。周囲に対しても、傷ついたことや悲しみに関することを見せないように気を遣う。それが自分の責任だという使命感を持つ。こうして、人は立ち直るのだ。だから、その責任感、使命感が優しさとなって表れる。(165ページより)




冒頭で触れたように、さまざまなことがらについて著者なりの考え方を示した内容。同じく本人の言葉どおり、あえて過激な表現が使われている部分もあります。しかし、それも本書の、そして著者の個性。話の内容は至極真っ当なので、素直に受け入れてみれば視野が広がりそうです。


(印南敦史)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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