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印南敦史  - ,,,  06:30 AM

「自分だけは危険じゃない」と思いこむ? 生き延びるために理解しておきたい5つの「災害心理」

「自分だけは危険じゃない」と思いこむ? 生き延びるために理解しておきたい5つの「災害心理」

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私は東日本大震災で、友人を1人なくしました。直後はまわりに言うこともできず、悲しみをどこにぶつけていいのかもわからず、悶々とした日々を過ごしていました。(中略)そんな自分が、大きな転機を経て防災に真正面から向き合うことになりました。そうすると備えることがいかに重要なのか、実感するようになりました。防災をするかしないかで、助かる確率は大きく変わります。(「はじめに」より)

こう記しているのは、『いつ大災害が起きても家族で生き延びる』(小川光一著、ワニブックス)の著者。そんな経験を経て防災士の資格を取得し、47都道府県で約180回におよぶ防災講演を行ってきたのだとか。さらに『あの町に桜が咲けば』という防災ドキュメンタリー映画を製作し、全国で上映を続けてきたのだそうです。

ところがそんななかで持ち上がったのが、「自分の街は大丈夫」問題。「私の住んでいる地域は災害が少ない場所なので......」と繰り返す人がとても多かったというのです。

たしかに、不安を抱えながら生きていくのは難しいことなので、仕方ないことなのかもしれません。しかし、地震を引き起こす活断層は日本の下に約2000層以上あります。台風は年平均26個来ますし、活火山は110山あります。日本全国、いつどこで災害が起きてもおかしくありません。いざ、被災してしまってから、「まさか自分が被災するとは思ってなかった」なんて、誰も言えない国に住んでいるのです。(「はじめに」より)

そこで本書では、「災害が起きる前にできること」と「災害が起きたときにするべきこと」に分け、"するべきこと"をまとめているわけです。きょうはそのなかから、第1章「災害心理を知ろう」に焦点を当ててみましょう。災害が起きた瞬間、「災害心理を知っているかどうか」が生死を分けるというのです。



災害心理1. 正常性バイアス「大丈夫。自分は危険じゃない」


災害心理の代表格が「正常性バイアス」。災害や事件に巻き込まれたとき、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人間の特性。多くの災害で、この正常性バイアスが大きく影響を及ぼしているのだそうです。

人間は、不安を感じながら生きていくことが難しい生き物。あれこれ心配していたら、精神的に病んでしまうので、なにかにつけて自分を安心させながら生活を送っているわけです。しかし、それ自体は悪いことではないにしても、正常性バイアスには問題もあることを著者は指摘しています。

緊急時でも、ある程度の限界まで「正常の範囲」として処理しがちだというのです。つまり、危険な目に遭っているにもかかわらず、「大丈夫、これはいつもどおり。自分は危険じゃない」と思ってしまいやすいということ。

たとえば避難勧告が出ても、「本当に命が危ない状況に直面して初めて逃げる」というようなこと。「災害の危険性」という都合の悪い情報を無視し、ポジティブな理由を並べて、正常化を図ってしまうわけです。だからこそ正常性バイアスが自分たちの心のなかに強く根づいていることをしっかり認識し、災害を甘く見るようなことがないようにする必要があるということ。(20ページより)


災害心理2. 凍りつき病「えっ...どうしよう...」


心理学者ジョン・リーチ氏の研究結果によると、災害時の人の行動は次の3つに大きく分かれるのだといいます。

1. 落ち着いて行動する=およそ10〜15%
2. 我を失って泣き叫ぶ=およそ15%
3. 呆然、当惑、フリーズする=およそ70〜75%
(24ページより)

大多数の人がショック状態に陥り、なにもできなくなってしまうというのです。予想していなかった急激な展開に脳がついていけず、呆然としてしまう「凍りつき病」といわれる状態。凍りつく時間は人それぞれ長短があるそうですが、その災害が鬼気迫るものであればあるほど、一瞬の凍りつきでも命取りになってしまうもの。

そして凍りつき病の原因のひとつが、正常性バイアス。自分の置かれている現実を受け入れることができず、都合の悪い状況を無視しようとして、固まってしまうわけです。また、もうひとつの原因として、「目の前の危機的状況に対し、どう動いたらいいのかわからない」ということもあげられるといいます。

防災の知識がなければ当然でもありますが、「こういう場合はまず頭を守る」「こういった場合はすぐ外に出る」など、シチュエーションごとの知恵を持っておくだけで、安全な決断や行動がとれるようになっていくそうです。また、凍りついた状態に陥っている人が近くにいた場合、体を揺すったり、大きな声で話しかけたりして、そのフリーズを解いてあげることも大切。(24ページより)


災害心理3. 戻ってしまう病「貴重品をいまのうちに取りに戻ろう」


これは、貴重品や忘れ物を取りに、危険な場所へつい戻ってしまう心理。2011年の東日本大震災がそうであったように、津波が到達する危険性がある場所に戻るとしたら、致命的な行動となってしまうといいます。

人間は誰でも欲が出るものなので、つい貴重品を取りに行ってしまうわけです。しかし命より大切な貴重品はないので、それ以外の欲は捨てる覚悟を日ごろから持っておくべき。危険な場所へ大事なものを取りに行こうとしている自分に気づいたときは、すぐ安全な場所に戻り、危険な状態が回避されるまで待機することが大事。もちろん、周囲の人がそういった行動を取ろうとしている場合は、どんな事情があろうと全力で止めることが必要だそうです。(28ページより)


災害心理4. 多数派同調バイアス「みんなでいるから大丈夫」


人間は集団で生活し、他人と協調することによって文明を発展させてきました。しかしその一方で、まわりの人と同調しすぎると、災害時に危険な状況に追い込まれてしまうのだとか。心理学的に「多数派同調バイアス」といい、自分以外に大勢の人がいるときに、1人なら行動できたはずのことができなくなる心理状態。

災害時に1人でいた場合、自分の判断で行動を起こすことになります。しかし周囲に人がいればいるほど、「みんなでいるから大丈夫」という安心感が大きくなり、避難行動などが遅れる傾向にあるというのです。また、「自分だけ騒いで逃げるのは恥ずかしい」という気持ちから、お互い無意識のうちに牽制しあってしまい、結果として逃げるタイミングを失うこともあるそうです。いわゆる「空気を読む」という状態。

「空気を読む」のが得意な私たちは、常に他人の目を機にするあまり、ときに自分の意思決定さえもそれに左右されてしまうもの。しかし、「みんながいるから大丈夫」なのではなく、「みんながいるから危険な状況に陥ることもある」と自覚しながら生きていかなければならないと著者は主張します。(32ページより)


災害心理5. あきらめる病「もういいよ。死ぬときは死ぬんだ」


人はいろんな理由をつけて、災害について考えることを避けようとするもの。そのなかでも少しタイプが異なり、年配の方に多いのが「あきらめる」という考え方なのだそうです。しっかり備えれば、そのぶん助かる見込みが増えるのが防災というもの。にもかかわらず、見込みがないと思って断念してしまう人が多いというのです。

このことについて著者は、あきらめるのはその人の勝手であり、自分がとやかくいう筋合いはないと認めています。ただしそこに、「あきらめたその先」だけは想像して欲しいとつけ加えてもいます。

その人があきらめると、近所の人が助けに来るはず。つまり、確実にまわりの人間が巻き込まれるということ。人間は危機的状況に直面すると、「自分の命を投げ打ってでも他者を助けたい」という愛他行動に出やすいといわれているそうです。それが家族や友人、愛着ある地域の住民などであれば、なおさらのこと。それに対して、あきらめている人の意思が硬かった場合、その場で押し問答がはじまり、助けに来た人と一緒に避難の機会を逃してしまうことになるというわけです。

こうした災害心理を知ったうえで、"どう考え、どう行動すべきか"を考える。それこそが、災害への備えとして最初にすべきことなのでしょう。(38ページより)




著者がいうとおり、災害はいつ自分の身に降りかかってくるかわかりません。だからこそ本書を熟読し、"その日"に備えておきたいものです。

(印南敦史)

  • ,,,, - By

    友清哲

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