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ライフハッカー編集部  - ,,,,,,  11:00 PM

家族とオランダ移住して5カ月。私が感じた一番大変だったこと

家族とオランダ移住して5カ月。私が感じた一番大変だったこと

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前回の記事では、なぜオランダに移住したのか? ということを書きました。今回は、それに引き続き、具体的にどのようにして、オランダへ移住したのか? 何が一番大変だったのか? について書きたいと思います。

2016年3月末の移住に向けて、具体的な準備は半年前くらいから始めましたので、時系列でお伝えします。


アポスティーユを取得する時に改めて自覚した海外移住


以前からオランダの学校や住居、移住エリアなどの情報収集を集中的に行っていましたが、2015年の11月あたりから具体的な移住へのアクションを始めました。まずは外務省へ出向き、アポスティーユを取りに行くところから始めました。この手続き自体は非常に簡単なのですが、実際に外務省へ足を運び、身分証明書を見せて敷地の中に入った時に、改めて海外へ移住するんだな、と実感したことを覚えています。

この少し前くらいから、日本で住んでいた家の整理なども始めました。不要なものを徐々に処分を始めたり、売りに出したり、といったことです。漠然と、移住先にはできるだけ荷物を持っていきたくなかったのもあり、オーダーメイドの家具なども、すべて売却したりして処分しました。当時、すっかり家具の少なくなった日本の家で、もしかしたら、除夜の鐘を聞きながらNHKの紅白歌合戦を見るのも最後かな? と思いながら、年末年始を過ごしました。


いざオランダへ下見に行く


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オリンピック期間になり、ユトレヒト出身で陸上女子200m銀メダリストになったダフネ・シパーズのグラフィティ。自宅近くの壁に描かれた。


年が明けてすぐに、オランダへ住居と学校の下見に行きました。下見とは言うものの、実際には、住居の契約を行い、子どもが入学する学校を決めてくるという、かなり具体的な行動計画がある下見です。事前に調べて、見学のアポイントを取っていた学校を片っ端から見てまわりました。我が家の移住は、そもそもオランダのイエナプラン校に通わせたい、という思いからスタートしていますので、学校選びが最重要項目でした。

ちなみにイエナプランとは、モンテッソーリや、シュタイナーなどと同じようなオルタナティブ教育の1つです。ドイツで生まれましたが、その後、オランダで独自の進化を遂げた教育方法です。個人的には、イエナプランこそが今の子どもが大人になった時代に、他者と協働していくために必要なことが学べる最良の教育だと考えています。

下見に来た日程は10日ほど。その間に、学校と住居を決めなくてはなりません。学校は実際に見学させてもらうと、それぞれの良し悪しが見えてきます。しかし、場所があまりにも街から遠すぎたり、当初は車を持つことができないであろう我々が送り迎えをすることを考えると、住居環境として現実的ではない点や、また治安面も考慮しないといけません。

さらに、イエナプラン校に通う前には、オランダ語を集中的に習うための学校へ通学する必要もあります。

ですから、2つの学校の距離が近いことも重要です。

下見の前にも旅行や仕事などで何度かオランダに足を運んでいましたが、やはり観光で数日訪れるのと、実際に住むために下見に来るのでは、見る場所や視点が変わってきます。学校はもちろん、銀行、病院、スーパーなどのより生活に近いところへの関心が高くなります。

この下見には、当然、バカにならない交通費や滞在費などがかかります。移住に向けて、おっかなびっくり踏み出した1歩目が、いよいよ後に引けない状態になってきたのを実感したのでした。


家探しは最大の難関


前回の記事でもお伝えしたように、東京から福岡に移住した私たちとしては、アムステルダムのような大きな都市には、もともとあまり魅力を感じていませんでした。かといって田舎すぎる街も、知り合いが1人もいない外国ではあまり現実的ではないな、と感じていました。

このようにして居住地の条件を絞っていった時に、理想的だったのがオランダの第4の都市といわれるユトレヒトでした。ユトレヒトは人口30万人の都市。ユトレヒト条約や、ミッフィーの生まれた街として知られています。

これは後で知ったことですが、ユトレヒトは「オランダ人が一番住みたい街」と言われており、実際に、家賃相場も首都アムステルダムについで高いエリアです。さらにスタートアップ支援や、海外の企業誘致も積極的で、ヨーロッパの中でも住環境が非常に優れていながらも、非常に強い企業の競争力を生むことができる都市として認知されていました。ただ、日本人はあまり多くなく、街で見かけることもありません。

そんなユトレヒトに下見でやってきて、結果的に、学校と住居を決めることができました。しかし、住居に関しては、本当にギリギリでした。

実は、知らない国への移住ということもあり、事前にめぼしい物件は、すべてネットを使って念入りにアプローチしていました。移住タイミングの4月から逆算すると、約2〜3カ月前のことです。物件を探すタイミングとしては、いい時期なのです。というのは、早すぎると、まだ市場に出ていない物件がありますし、もちろん遅すぎると間に合わないこともあります。このタイミングで、見たい物件をすべてチェックして、丁寧に不動産屋さんに、事細かな移住の事情を説明していました。

後でわかったのですが、これがかえって裏目に出ました。

考えてみれば、外国から移住してきて事業を始める人、というのは、やっぱり物件のオーナーさんとしては一番、物件を貸したくない人なのです。簡単に言ってしまえば、収入が確約できないからです。私の場合、日本からの移住、そして起業、ということを馬鹿丁寧に伝えていたこともあり、全ての不動産屋から完全に門前払いされてしまったのです。

折しも、1月は冬の真ん中です。やっぱり寒いし、来る日も来る日も天気が悪い。さらに、そもそも朝は9時まで陽が上がらない。そんな中、重たい足をひきずって、不動産屋を訪ねまくりましたが、「起業予定の日本人移住希望者が物件を探している」という情報は、すでに不動産屋ネットワークの中で共有されており、ことごとく拒絶される、という状態でした。

そもそも、私たち家族にとっては、オランダは未知の土地です。いくら教育のためと言っても、何もわかっていない当の子どもたちにとっては、おそらく迷惑な話でしょう。日本の友達と別れて、まったく知らないオランダというところに連れて行かれるわけですから。

そんな思いであろう家族の不安を募らせてはいけないと強く思っていたので、このようなピンチに陥っていることは、あまり細かくは話しませんでした。すでに、この時点で移住を取りやめるという選択肢はありませんでした。少し苦戦している、家の内見がなかなかできない、とは伝えていましたが、今振り返って考えてみると、ここが最もシビアな状況だったなあ、と思います。

オランダで個人事業主として起業し、家族を伴い移住するためには、何はともあれ、現地で住所を持つことが最初のステップなのですが、このファーストステップが最難関になってしまったのです。

そんな失意の中、できることはひたすら不動産屋をめぐること。とりあえず、1軒でも、2軒でも良いので、何とか内見できる物件にあたること。そんな思いを持ち、冷たい雨に打たれながら、ひたすらユトレヒトの街を彷徨いました。

この時に、1つだけ、そして大きな救いだったのは、同行してくれた現地の方が、ものすごく明るく、前向きな方だったこと。こんな状況でも、「大丈夫です。和充さんなら、必ずいい物件にめぐり合いますよ」と雨が降る中、一緒に不動産屋を探して歩き回ってくれました。

そんな中、藁をもすがる思いで飛び込んだ不動産屋。話をすると、内見できる物件が1軒ある、と言います。そこで、その場で「すぐに見に行きます!」と伝えて、数時間後に内見へ。

そこが、本当にたまたま運良く、地理的にも周りの環境的にも、家の設備や間取り的にも、最高だったのです。そこで家族にも相談せずに、その場で「家賃を今払うから契約してくれ」と、ものすごい勢いで頼み込みました。当初の計画より、家賃を数カ月分余分に払うことにはなってしまいましたが、結局、下見期間中に、家の契約まで終えることができたのです。


家主に伝える内容には注意が必要


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入居を決めた室内の様子。窓が大きく、1日中陽が差し込むので明るい。家具付きの部屋。


物件の契約にあたっては、あくまでも後で考えたことですが、こと細かく自分の移住プランを話す必要はなかったのかな、と思っています。

実際に、賃貸契約を結ぶ際に必要だったのは、過去数カ月分の収入を証明することだけでした。おそらく、サラリーマンとして、あるいは自営業であっても、定期的に決まった収入がある、ということさえ証明できれば問題ないのではないか、と思います。

なので、今後オランダへの移住を考えている方は、このあたりは慎重に進めてください(必要あればアドバイスしますのでご連絡ください)。

考えてみれば、「今、物件を契約したい」と必死に頼んだ、あの瞬間に、我が家の海外移住が決まったのだな、と思うと呆気ない感じがします。まさに、あの時が一歩目を踏み出した瞬間だったのかもしれません。

10年近く、いろいろ考えて悩んでいた海外移住が、こんな一歩目の踏み出し方で始まったのです。不思議なもので、どんな形であれ、一歩目を踏み出したとたんに新しい世界が見えてきます。見える世界が変わってくるのです。もちろん不安もあるけれど、新しい世界は、やはりワクワクします。わずか一歩ですが、その一歩を踏み出せるかどうかで世界が大きく変わるなあと実感しています。


いざ移住へ


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家の中庭で遊ぶ長男と次男。


前述した紆余曲折を経て、私たち家族は2016年3月末にオランダ移住を果たしました。もちろん、そこからの手続きも大変なことばかりでした。

現地の移民局からは、「2週間以内に連絡する」と言われたのに結局1カ月かかったり、担当者が突然2週間の休暇に入ったり、何ひとつスムーズにはいきません。実際に市民登録されたのも、つい先日ですから、まるまる3カ月はかかっています。それでも、他の方に比べると圧倒的にスムーズだと言われました。地域や担当者によっても、手続きの進み方が違うようです。

前回の記事で触れたように、2014年に育休を使って家族で海外放浪した経験があるので、こうした不便さはある程度覚悟していましたし、経験もありました。おそらく海外生活をしていく上で最も大事なスキルは、日本だとスムーズに行って当たり前のことが、海外だとスムーズに行く方が珍しい、というように思考を変えることなのではないでしょうか。そのくらい、日本のスムーズさは素晴らしいと思います。

とはいえ、オランダにはオランダの良さがあります。オランダ人は全体的に合理的で、かつ他者への関心が(いい意味で)まったくありません。なので、同調圧力は皆無で、非常に住みやすく、生活自体が気楽に感じます。

子育てに関しては、当たり前のように素晴らしい環境が整っています。「子どもが世界一幸せな国」と言われるのは、優れた施設や制度だけでなく、オランダ人のこうした国民性も大きな要因ではないかと感じます。そして、子どものことを、好意的に、肯定的に捉える文化が強く根付いているようにも感じます。

物件探しの時に言われた「大丈夫です。和充さんなら、きっといい物件が見つかりますよ」という言葉は、オランダ人の子どもに対しての態度でもあるように感じます。「大丈夫。あなたならきっとできるよ」オランダの子どもたちは、全員がこのように言われて育っている気がします。

「何事もスムーズには行かないけど、何事もきっとうまくいく」

海外生活の極意は、子育ての極意と似ている気がします。

日本人がオランダへ移住する際の条件も、今後どうなるかわかりません。しかし、ここオランダで教わった「大丈夫、きっとうまくいく」という精神で、オランダでの子育てを楽しみたいと思っています。


著者プロフィール

吉田和充(よしだ・かずみつ)Facebook

2016年3月、CMプランナー/ディレクターとして19年間勤めた博報堂を退社。在職中に1年間の育児休暇を取得し、その間に家族でアジア放浪旅へ。そうした経験から、子どもの教育環境を重視してオランダへ移住。オランダと福岡で、クリエイティブ・コンサルタント/クリエイティブ・ディレクター/ライターとして、広報広告全般からマーケティング、企業の成長戦略策定、ブランディング、新規事業立ち上げ、新商品開発、海外進出などを行う会社『SODACHI』@オランダと、『スタイラ東京』@福岡を起業。食や教育など人間の真ん中に携わる分野が得意。元サラリーマンクリエイターの海外子育てブログ『おとなになったらよんでほしい|おとよん』連載中。移住やオランダでの起業、あるいはオランダと日本をつないで、何かビジネスをご一緒できる方、ご興味ある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。連絡はこちら:kyoshida52@gmail.com

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    香川博人

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