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yamasakiyamasaki  - ,  10:00 PM

信者になると投資では身を滅ぼす~マネーハック心理学

信者になると投資では身を滅ぼす~マネーハック心理学

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お金と人生は、理性と合理的判断だけではなかなか扱えないものです。

経済学と心理学がミックスされたことにより新しい境地を開拓した行動ファイナンスをベースに、お金とココロの関係を読み解くマネーハック心理学。今回は「信者」になるほどのめり込んだ投資の状態について考えてみます。


好きだから応援したい、という投資はあっていいが行きすぎには要注意


株式投資を初めて行うとき、いろんな指南書やアドバイスを求めると思いますが「自分が応援したいと思う会社の株を買いなさい」とよく言われます。

海外の著名投資家の定番アドバイスでもあり、「その業務内容について知っていて(たとえば清涼飲料水の会社や自動車会社)」「その商品が大好き(たとえばコーラ系飲料や特定の車種)」だったとすれば、その会社の業績についても成長の余地あり、と感じることができますし、投資してみようと思います。

何らかの好意がなければその対象を購入しようと思えませんので、投資は少なからず「好き」「応援」の要素があります。

確かに投資というのは企業の経済活動を応援することであり、企業の成長が株価上昇の原資です。短期売買ではなく中長期的な投資を行う人は、企業の成長に応援する意識を持っています。

また、好きであれば一時的な企業評価ダウンにもめげず投資を続けていくこともできます。投資初心者であっても、あわてて売って損をする可能性も低くなりそうです。

しかし、そうした気持ちが高まりすぎるとよくありません。私はそういう人を「信者」といって注意を促しています。信者がハマる罠があるからです。


信心がパフォーマンスを上げることは残念ながらない


問題は「信者」のメリットというのは存在しない、ということです。宗教であれば信仰は経済的にはマイナスであっても精神の安定としてはプラスになり得ます。しかし投資の信心はそうはいきません。

投資資金は自らが負担し、投資のパフォーマンスも自らが結果責任を負うのが資産運用の鉄則です。しかし、信心の強さが運用成績に反映されることはありません。企業の業績は企業の取り組みや顧客の評価で決まるものであり、投資家の愛情で決まるわけではないからです。

確かに株価については「ある程度」投資家の人気が影響します。一般になじみのない企業より有名企業のほうが値動きは激しくなりますし、人気企業のほうが株価は上がりやすい傾向があります(むしろ行きすぎて株価が上がりすぎることもある)。

しかし、「好き」で思考停止し、投資をした会社のことを客観的に評価できなくなったとすれば、それはちょっと問題です。


むしろ信心や愛情があなたのバイアスとなり適切な判断を妨げる


運用の成績に個人の思い入れが反映されないのに、なぜ私たちは投資に入れ込んでしまうのか。それはやはり私たちが非合理的だからです。

判断がゆがんでいる状態を行動ファイナンスでは「バイアス(偏り)」として議論しますが、まさに信心や愛情はバイアスです。

たとえば、資産のほとんどを国内株式に投資をしている人をカントリーバイアスがある、といいます。本来なら世界中の株式企業が投資対象たり得るところ、国内に偏っている、というわけですが、私たちは「日本人の会社を応援する」という気持ちが「合理的に世界中の株式市場へ投資する」を上回ってしまいがちです。「日本人を応援したいから」とはっきりとバイアスとしてしまうケースもあります。「日本企業しかよく知らないから(知らない会社は応援できない)」というのも1つのバイアスです。

バイアスそのものは悪いことではありませんが、バイアスの影響を考慮しないのは無頓着な状態です。

自分のもつバイアスについてはときどき自分を客観的なところにおいて、疑ってみることが大切です。


「冷静と情熱のあいだ」が投資ではちょうどいいと考えよう


かつて『冷静と情熱のあいだ』という小説・映画がヒットしましたが、恋愛は冷静すぎてもダメ、情熱に過ぎてもダメ、そのバランスが肝心、というなかなかおもしろいテーマでした。「冷静と情熱のあいだ」は現実的に難しいポイントです。

個人的にはこのタイトル、投資の心理に当てはまるなあと思っています。投資の場合、冷静に過ぎると面白くありません。せっかく生きた経済に資金がダイレクトにつながっているのに、冷めすぎたアタマで資産運用をすると、「自動的に定額を積み立て、分散投資を徹底し、年に一度も売らず長期保有する」ということになります。もちろんそれでよいならOKですが、投資のわくわくする部分はあまり堪能できません。

一方で、今回取り上げたような「信者」状態は情熱に過ぎる感じです。個別企業の将来に肩入れしすぎた結果が「どんなに貢いでも愛情は買えない哀れな男」のような感じにならないようにしたいものです。


(山崎俊輔)
Photo by Shutterstock.


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