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印南敦史印南敦史  - ,,,,  06:30 AM

「これ以上は無理!」となるまで考えよう。人生を変える脳の使い方とは?

「これ以上は無理!」となるまで考えよう。人生を変える脳の使い方とは?

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すべては「脳の使い方」で決まる!
----これが、現在50代になった私の30年以上にわたる脳研究のひとつの結論です。(中略)ほんの小さな変化の積み重ねが自分の行動を変え、やがて自分の脳を変えます。そしていずれは他人の行動をも変えていくのです。
脳の成長にとって重要なのは、「勉強」ではなく「経験」です。
小さな気づきが、あなたの"経験=日常のすべて"を脳の成長に変えるのです。
(「はじめに」より)

こう主張するのは、『人生が劇的に変わる脳の使い方』(加藤俊徳著、PHP研究所)の著者。脳の専門家である医学博士で、『アタマがみるみるシャープになる! 脳の強化書』(あさ出版)など、これまでにも脳に関する多くの書籍を送り出してきた人物です。

著者は「すべては脳の使い方で決まる」と断言しており、それが本書のテーマになっています。別な表現を用いるなら、「学校脳」から「社会脳」への転換を図ることが大切だというのです。つまり、学校を卒業して自由なはずなのに、学歴や他人の評価ばかりを気にして、自分らしい生き方をできていないーーそれが多くの人々を苦しめる脳のクセだということ。

この考え方を念頭に置いたうえで、Step 1「『好転力』で、不利な状況をプラスに変える」から、いくつかの考え方を引き出してみましょう。



「これ以上は考えられない」というところまで脳を使う


「正しい脳の使い方」の筆頭は、なにごとにも手を抜かず、プラスになることを探すというアプローチ。いま目の前にあることに対して、自分のできる限りの努力をし、少しでも自分を向上させるための考え方だといいます。

脳は「これ以上は考えられない」というところまで使ったとき、その枝ぶりがいちばん伸びやすいのだそうです。逆に、なにごとに対しても「この程度でいいや」と腹八分目の努力を繰り返している人は、成長ができないのだとか。

なぜなら脳は、その脳番地をよく使うことで「ごく軽度の低酸素状態」になったとき、グリア細胞(神経細胞=ニューロン以外の細胞)が活発に働き、白質を強くするから。だから特に若いうちは、要領よく立ち回ってその場しのぎの手の抜き方をおぼえるよりも、自分の能力を最大限に使い、「目の前の課題=トレーニング」というような気持ちで臨むことが大切だというのです。

しかし、"「これ以上は考えられない」というところまで使う"というだけでは漠然としすぎています。そこで、「なにをどうするか」を考えるときには、「選択肢を10以上考える」など、具体的な数字を入れたルールをつくっておくといいそうです。「そこまでやったら、手を抜かずに考え抜いた」ということにするなど、自分にとっての指標にするわけです。(50ページより)


いまいる環境での最大限を見極める


就職した会社や職場が自分の思っていたものと違っていた、あるいは行きたかった部署に配属されなかった、そのようなケースはよくあるもの。それどころか現実的には、ほとんどの人がそうだといっても過言ではないかもしれません。しかし、置かれた環境のせいにして愚痴をこぼすのは、著者にいわせれば「自分の脳の成長を止めてしまう行為」。そして正しい脳の使い方ができている人は、その環境において「自分はどんな成長ができるか」を考えるものだといいます。

例を挙げましょう。やりたい仕事が商品開発だったのに、営業部に配属されてしまったとします。そんなとき、やる気をなくして、あるいは「すぐに辞めるから」と投げやりな態度で働くのではなく、「ここで学べること、手に入れられるものはなにか?」と考えることが重要だというわけです。

どんな業種であったとしても、そこから学べるものは多いはず。捉え方によっては、自分のやりたいことに活かせる部分もたくさんあるわけです。だから、すぐに辞めるにしても、そこで身につけられることを身につけてから辞めないと、あまりにもったいない。縁があって入った会社であり、人生の貴重な時間とエネルギーを使って働いてきたことは事実なのですから。

しかし、そうだとすれば問題になるのが、その職場にある「自分にとっての資源」を正しく見極める力をどう磨くかということ。その能力を高めるためには、「視覚系脳番地」を伸ばすことが大切だといいます。なお視覚系脳番地は、次の3つの能力に関係しているのだそうです。

1. 周囲の状況を的確に見る(観察する)能力
2. 動くものを的確にとらえる能力
3. 目の前にあるものが価値あるものかどうかを見極める目利き力

正しい脳の使い方ができている人は、「その環境でなにを成長につなげられるか」を、視覚系脳番地を使って的確にとらえているというのです。(51ページより

つまり、夢を実現できる人とは「不遇な環境に置かれても、"どうしたらそれをプラスに変えられるか"を考えることができる人、すなわち「ピンチを打開できる脳を育てている人」だということです。

どんな環境にも、よい点と悪い点があるもの。そして大切なのは、悪いところに目を向けるのではなく、「自分がそこにある資源(利点)を最大限に使うためにはどうすればいいか?」を考えて行動すること。

だからこそ著者は、(激務に耐えてきた20代の自分を回想しながら)「与えられた環境のなかでの最大限を見つけることができるか、逆にやる気をなくしてクサってしまうかで人の運命は大きく分かれます」と断言します。いわば自分の最大限が、気がつかない間にまわりの環境をも変えていくということです。(51ページより)


「仕事がしんどい」ときの考え方


「仕事がつまらなくて耐えられない」などと愚痴をこぼす人は少なくないもの。しかし正しい脳の使い方ができている人は、現状だけを見て悲観的になることはないといいます。なぜなら、「常に状況は変化する」ことを前提にものごとを考えることができるから。

仮に仕事や職場がつまらなくても、嫌な上司や先輩がいるとしても、それはあくまで"いまの時点"でそうだというだけの話。しかし目の前の状況は、刻々と変化していくわけです。ふいにコツを発見して仕事がおもしろくなるかもしれないし、お客様から感謝され仕事にやりがいを感じるかもしれない。他にも、いろいろなことが変わっていくはずなのです。

世の中はさまざまな要素や仕組みが複雑に絡み合っているもの。ものごと(あるいは、自分を取り巻く状況)は、ひとつの状態にはとどまらず、変化し続けるわけです。

「行く川の流れは絶えずして、しかも本(もと)の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまるためしなしーー」(60ページより)

『方丈記』の有名な一節において鴨長明がいったように、川の水も、泡も、時間も、人も、自分も、他人も、ものごとも、社会も、どんどん変わっていくもの。だからこそ、いまの自分に不利な状況が生じていたとしても、それだけにとらわれて思考停止してはいけないということです。(59ページより)


ものごとは「時間軸」でとらえる


とはいえ、多くの人はこうしたことをなかなか理解できないものだと著者は指摘します。なぜなら実体験が少ないと、時間軸でものごとを見ることができないから。だから、苦しいことがあると、現在の状況がこの先もずっと続くと考えてしまうわけです。

たとえば20年しか生きていない人は、20年のスパン(時間の幅)でしかものごとを見ることができません。一方、40歳は40年のスパンで考えてしまいますし、50歳と60歳とでは10年の差だけ見えるものが違うわけです。100歳の人の言葉に重みがあるのも、それだけ長い「時間軸」で世の中を見ているからだということ。

しかし経験がなかったとしても、人間の脳にはそうした「時間軸」でものごとをとらえる能力が備わっているのだそうです。いい例が科学者で、つまりは自分が経験していないにもかかわらず、科学的根拠に基づいて、世界を客観的に見られるということ。

でも、「いまがつらい」という理由だけで投げやりになってしまうのは、思考を停止しているのと同じ。本当に大切なのは、目の前の状況がどう推移していくかを「時間軸」で感じ取り、いざチャンスが来たときに対処して逃さないことだといいます。そんな考えを持っているからこそ、著者は次のようにもいいます。

私たちができることは、10年後、20年後の将来を見据えての環境を今からつくっておくことです。物事の収束する様子を思い描いてみることです。(63ページより)

いまの時点においての評価ではなく、長い目で見て考えるということ。それは、「脳を正しく使う」という点でも理にかなっているわけです。(60ページより)




「脳の使い方」とだけ聞くと専門的で難しそうですが、著者自身の体験談をも交えつつ、あくまで読者の目線で語られているところが本書の特徴。そのため、内容を無理なく自身の環境に落とし込めるのです。そのぶん、いろいろな意味において役立ってくれそうです。


(印南敦史)

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