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印南敦史  - ,,,,,,  06:30 AM

ビジネスパーソンも生かせる、『般若心経』の教え

ビジネスパーソンも生かせる、『般若心経』の教え

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シンプルに働く』(名取芳彦著、クロスメディア・パブリッシング)の著者は、英語教師を経て、江戸川区の元結不動密蔵院の住職になったという異例の経歴の持ち主。写仏の会、読経の会、法話の会などを主催するだけでなく、聲明(お経に一定の音符をつけて唱えること)のライブや講演なども積極的に行っているのだそうです。そして本書で訴えかけているのは、『般若心経』が教えてくれるシンプルな働き方。

わずか二百七十文字程度の『般若心経』は、シンプルに行き、働くのを邪魔する私たちのこだわりを、簡潔に取り除いてくれるヒント満載のお経です。
他の多くの経典と異なり、『般若心経』は、仏さまの力や功徳の偉大さには、全くと言っていいほど触れず、私たちの存在や世の中のあり方を、"空(くう)"という大原則で分析していきます。その意味で、『般若心経』は宗教的というより哲学的な展開をします。「それをしたら、どうなりますか」と理屈優先で物事を考えてしまう人にぴったりかもしれません。
(「はじめに」より)

仏教は2500年ほど前に、「『いつでも、どんなことが起こっても、心が穏やかでいたい人、この指、と〜まれ』とお釈迦さまが指を高く突き上げてスタートしたようなもの」なのだと著者は表現しています。

また、お釈迦さま自身は、「(見ることもできない)仏さまをただ信じなさい」とはおっしゃらなかっただろうとも記しています。つまり、それほど親しみやすいものだということ。そこで本書では、そんな『般若心経』の考え方に基づいて、現代人の悩みに対する答えを導き出しているのです。



「自分の都合」に気づくと、多くの悩みは解決する


Q:職場で人間関係がこじれています。なぜかみんな私に風当たりが強く、話しかけてこない。お茶も私にだけ淹れてくれない。私と話した人は怒られるなど、かなり理不尽なことばかりされていて、我慢の限界です。一度こじれた人間関係の修復をどうすればいいかわかりません。

お釈迦さまがインド北部に生まれたのは、紀元前400年ごろ。そして以後、自分が抱える苦悩が"自分の都合どおりにならないこと"に起因しているのを痛感し、29歳で出家したのだそうです。その結果、35歳で悟りを開き、心がこよなく穏やかになったのだとか。この状態を「彼岸に至る(波羅蜜多)」というそうです。

苦しみの原因の大半は「自分の都合」。だから、都合を少なくすれば、苦は減少するといいます。とはいえ、希望や夢なども「こうありたい」という「自分の都合」なので、それを少なくするのはなかなか困難。そこで大切なのが、『般若心経』で扱う智慧(般若)だといいます。

周囲から意地悪されるのは、きっとそれなりの理由があるから。まず、その理由を考えるのが智慧だということです。考えてもわからないのであれば、「私のどこがいけないのでしょうか」と素直に聞けばいい。それも智慧。

でも、なぜ他人の意見を聞く必要があるのでしょうか? それは「心穏やかでいたい」と願うから。仏教では、「心穏やかな悟りを目指す」「人を救う」などの都合は"大願(たいがん)"として肯定されるそうです。だからこそ、人をも幸せにする大願を胸に、時間をかけて人間関係の修復をしてみてくださいと著者は提案しています。(22ページより)


この命こそが、最初のいただきもの


Q:仕事もそんなにできるほうではなく、あまり自分に対して自信がありません。ですが自己肯定感を高めたいといつも思っています。自己肯定感を高めるために、なにをすればよいのでしょうか?

70歳を超えた方が、「私は親からなにも財産らしきものをもらっていない」と、恨めしそうにいったそうです。著者が聞くと、なにも残してくれなかった親は、その親(彼の祖父)から土地を分けてもらい、家も建ててもらったのだとか。にもかかわらず、自分は家を35年ローンで買って、ローンを払うために働き続けたようなものだと訴えるのだそうです。

そこで著者は、「なにももらっていないなんてことはないでしょう。最初に、命をもらっているじゃないですか」と答えたのだといいます。自己肯定は、まず自分の命のありがたさを認識するのが基本だということ。

観世音菩薩は智慧の修行をしていたとき、私たち人間を構成している5つの要素に気づいたそうです。「苦悩を抱えている自分という存在は一体なんなのか」と思索を深め、自分の構成要素について分析したというのです。その5つを確認してみましょう。

1. 私たちには物体としての肉体があります。これを色(しき)といいます。
2. そして、私たちには外界のデータを受け取る目、耳、鼻、舌、皮膚の感覚器官(受 じゅ)があります。
3. 感覚器官で受け取ったデータを脳に送ります(想 そう)。
4. データが脳に届きます。これが行(ぎょう)。しかし、この段階では単にものの形、音、匂い、味、触った感覚を認識したにすぎません。
5. それを過去の経験から蓄えた膨大な知識を総動員して、本、鳥の声、カレーの匂い、甘い、ザラザラしているなどと判断しています。これを識(しき)といいます。
(33ページより)

この5つの集まりが私たちだというわけですが、それ以外にも、人生を元気に前向きに生きていくための力を、私たちは内包していると著者は指摘します。たとえばケガをすれば、自然治癒能力がもとに戻そうとします。他人にやさしくする力、励ます力、他人と喜び合い、他人のために泣ける力も、悪いことをしない自制力も持っています。また、なにかをやろうと一歩踏み出す勇気も備えています。

仏教では、命はそんな素晴らしい力を備えていると考えるのだそうです。こんなにすごい力を、すでに親からもらっているということ。だからこそ、そこに自己肯定を置かずして、どこに置こうというのかという考え方です。(30ページより)


得意分野は人それぞれ


Q:年齢は私より6つ上ですが、社歴では私のほうが3年先輩という人がいます。その人は仕事がかなりできる人なので、「私のほうが社歴は長いのに、なんであの人のほうが仕事ができるんだ」とつい嫉妬してしまいます。嫉妬しても仕方ないとわかっているものの、どうしても意識してしまって嫌な態度をとってしまうのですが......。

折しもリオデジャネイロオリンピックの真っ最中ですが、「私たちはそれぞれオリンピック選手のようなもの」だと著者はいいます。オリンピック種目はたくさんあり、それぞれフィールドが違うもの。陸上競技だけでも短距離、長距離、マラソン、ハードル、ハンマー投げなどさまざま。水に関するものでも水泳、飛び込み、カヌーはそれぞれ協議する場所、日本語に置き換えれば土俵が違うわけです。

ある分野や集団で、もっとも力量のある4人を「四天王」といいますが、これは仏教を守護する帝釈天に仕え、東西南北をガードする神々たちに由来する言葉。東の持国天、南の増長天、西の広目天、北の多聞天(毘沙門天)と、それぞれ担当する土俵が違うわけです。

だから、仕事ができる、年齢が上、挨拶が上手、家庭円満、笑顔など、土俵を変えた見方をすれば、自分を卑下する必要はないはず。「でも、これなら負けない」という土俵を自分で持てばいいということです。もし、その土俵にもすでに四天王がいるのであれば、それに次ぐ力量を身につけ、「○○の八天狗のひとり」を目指せばいいと著者は記しています。(42ページより)


すべてのものは縁によって成り立っている


Q:出世や昇進を夢見て仕事を続けてきました。ですが、これまでなかなかそういった機会に恵まれず、いつになったら昇進・出世できるのか、いつも不安です。この不安をかき消し、がんばっていく方法はありますか?

「努力すれば成功する」「夢はいつか叶う」「想像できることは具現化できる」というような言葉には、隠された真実が2つあると著者はいいます。

ひとつは、これらは結果論だということ。「成功した人」「夢を叶えた人」「想像したことを具現化した人たち」の言葉であるわけです。つまりその裏側には、努力したのに成功しない人、夢が叶わなかった人、想像を具現化できなかった人が何万倍もいるということ。

そしてもうひとつの真実は、「努力しない人は成功しない」「夢を見るだけで叶えようとしない人の夢は叶わない」「いくら想像しても努力をしなければ具現化しない」ということ。

出世や昇進を具体化するには、その努力が最低条件。ただし、努力したからといって、出世・昇進するとは限らないもの。なぜなら、いくら最低条件を満たしても、結果に結びつくような、その他の膨大な縁が揃わないといけないから。

そう聞くと「やっても無駄じゃないか」と思いたくなるかもしれませんが、投げやりになってはいけないと著者。出世や昇進はほとんど偶然の産物といえるかもしれないけれど、少なくとも、"偶然は、準備していた人だけに訪れるもの"だからだというのです。なるほど、だとすればよく耳にする「偶然とは必然である」という考え方ともつじつまが合います。(50ページより)




『般若心経』と聞くと、それだけで難しそうに思えるかもしれません。しかしこのように、ビジネスパーソンの苦悩に焦点を当てているからこそ、無理なく読み進めることができるはず。人生のさまざまな分岐点で、力になってくれそうな1冊だともいえるでしょう。


(印南敦史)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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