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itou  - ,,,  09:00 PM

「ブライトライン」ルールを設定すれば意志力をより発揮できるようになる

「ブライトライン」ルールを設定すれば意志力をより発揮できるようになる

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1966年の春、アーネスト・ミランダという名の男がアメリカ・アリゾナ州フェニックスで逮捕されました。警察はあまり確かな証拠を掴んではいませんでしたが、ミランダが10日前に18歳の女性を誘拐し、レイプしたとの嫌疑をかけたのです。当局はミランダを2時間尋問し、その努力は報われました。ミランダはレイプの罪を認め、自白調書にサインしました。しかし、1つだけ問題がありました。尋問中、ミランダはずっと1人であり、彼には弁護士を同席させる権利があることを伝えられていなかったのです。


この事件が裁判にかけられると、ミランダの自白調書が証拠として提出されました。ただちに有罪判決が下りましたが、ミランダの弁護士は意義を申し立てます。上述のとおり、ミランダは権利について知らされていませんでした。そこで弁護士は、ミランダの自白は自発的なものと言えないと主張したのです。アリゾナ州最高裁判所は判決を支持しますが、結局この一件は連邦最高裁判所へと持ち込まれます。

連邦最高裁判所は、5対4の投票結果で、ミランダの有罪判決を破棄します。その理由はこうでした。「勾留されている者は、尋問に先立ち、黙秘する権利があること、および、すべての供述は法廷で不利な証拠として使われる可能性があることを、明白に伝えられなければならない。また、弁護士に相談する権利、及び尋問中に弁護士を同席させる権利があること、被疑者に支払い能力がない場合は、被疑者の代理として弁護士が指名されることを、明白に伝えられなければならない」

連邦最高裁判所は「ブライトライン・ルール」を設定したのです。


ブライトライン・ルールの力


ブライトライン・ルールとは、明確に規定されたルールや基準のことを言います。規定内容が明白で、解釈の余地がほとんどないルールです。そこでは、何が規定され、何が規定されないのかというブライトライン(明確なライン)が設定されます。

ミランダ判決もその一例です。警察が、勾留中の被疑者に対して、権利について何も伝えていなかった場合、被疑者の自白を裁判の証拠として使うことはできなくなります。明瞭かつシンプル、明白かつ明確です。

私自身を含めてほとんどの人は、ブライトラインを仕事や私生活に導入することから、大きな恩恵を得ることができます。たとえば、こんなことを胸に誓うことがあるはずです。



  • これからは、メールをチェックする回数を減らそう。

  • これからは、お酒を飲み過ぎないようにしよう。

  • これからは、定年後のために、少しでも多く貯金をしよう。

  • これからは、もっと健康的な食事をしよう。

どうですか?こういった自分のルールは誰にでもありますよね。しかし、これらは実際のところ、厳密にはどういった意味を持つのでしょうか?



  • メールをチェックする回数を減らすとはどういう意味でしょうか? ただ「最善」を尽くして、何かいいことが起きるのを待つだけでしょうか? それとも、メールをチェックしない日や時間帯を決めておく? 週末だけメールをチェックする? パソコンを使っているときだけメールを見るようにする?

  • 飲み過ぎないとはどういう意味でしょうか? 1週間にお酒は1杯だけにする? 1週間に5杯? 1週間に10杯? 数が決まっていないなら、ちゃんとやれているかをどうやって測るのでしょうか?

  • 少しでも多く貯金するとは? 「少しでも多く」は数字ではありません。少しでも多くとはいくらのことですか? いつ貯金するのですか? 毎月? 給料を受け取るたび?

  • 健康な食事とは何を意味するのでしょうか? もっと野菜を食べる? もっととはどれくらい? 1日1食は健康的な食事をする? 1日2食? それとも毎食?

私たちはいとも簡単に「これからはXXしよう」と誓いますが、明確なブライトラインを設定することはめったにありません。定義が明確でなければ、進歩を測ることは難しくなります。「計測あるところに進歩あり」なのです。

日常生活のあらゆる領域を計測すべき? もちろん、そんなことはありません。ただ、自分にとって重要なことに関しては、ブライトラインを設定すべきだということです。たとえば、次のようなルールを設定してみてはいかがでしょう。



  • メールを処理するのは、午前11時から午後6時までとする。

  • 1日にお酒は2杯までとする。

  • 定年後のために、毎月500ドル貯金する。

  • 毎日、最低でも2種類の野菜を食べる。

こうした宣言はブライトラインになります。何をするかが具体的かつ明白に規定されているからです。あいまいな宣言では、結果もあいまいなものにしかなりません。


ブライトラインを使って悪い習慣を壊す


これまでの事例は主に新しい習慣をつくることにフォーカスしていました。しかし、ブライトラインルールは悪い習慣を壊したり、古い習慣から脱却したりするのにも効果的です。

友人のニール・エヤルさんは、「漸進的極端主義」と呼ぶ戦略を提案しています。このコンセプトを説明するために、ニールさんはベジタリアンの例を使います。ベジタリアンになりたいとき、まず、「赤肉は絶対に食べない」と宣言することから始めます。ポイントは一度にすべてを変えるのではなく、小さな領域を1つ決め、明白かつ極端な宣言を掲げます。それがブライトラインとなります。

それから、少しずつ、ブライトラインを前進させ、新しい習慣を付け加えていきます。(赤肉と魚は食べない、など)


ブライトラインがあれば意志力をより発揮できる


日常生活の中でブライトラインを確立すれば、意志力をより効果的に発揮することができます。

これには2つの理由があります。

第一に、ブライトラインを設定することで、脳内でのおしゃべりが、受け身で被害者意識的なものから、能動的で自己選択的なものに変わります。たとえば、ブライトラインを設定していない状態で、何かをしないという選択をしたとします。あなたはきっと「ああ、今はそれはできないんだ...」とつぶやき、犠牲者になった気持ちを味わうでしょう。一方、ブライトラインが明確に設定してあれば、「結構です。それはしないことに決めていますから」ときっぱりとした態度をとることができます。また、ブライトラインがあれば、「今回だけはいいかな...」などと弱気になることもなく、自ら設定した新しいアイデンティティをたくましく生きられるようになります。

第二に、日常生活にブライトラインが設定してあれば、限られた意志力を無駄に使うこともなく、ほかの重要な選択のためにとっておくことができます。
何をして何をしないのかがはっきりしていなければ、それだけ意思決定も難しくなります。つまり、ブライトラインがなければ、毎回、意志力を発揮して、個別に決断しなければならなくなるのです。ブライトラインがあれば、意思決定は一瞬で終わります。おかげで「決断疲れ」に陥ることもなくなり、温存した意志力を、重要な仕事や人間関係、健康などの問題で発揮することができます。


How to Declutter Your Mind and Unleash Your Willpower by Using "Bright-Line" Rules | James Clear

James Clear(原文/訳:伊藤貴之)

Image by Pan JJ (Shutterstock).

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