• GIZMODO
  • FUZE
  • DIGIDAY
  • gene
  • gene
  • cafeglobe
  • MYLOHAS
  • Glitty
  • roomie
  • machi-ya
  • GIZMODO
  • DIGIDAY
  • gene
  • cafeglobe
  • MYLOHAS
  • Glitty
  • machi-ya
  • roomie

印南敦史  - ,,  06:30 AM

Googleのエバンジェリストが教える、マインドフルネスに対する考え方

Googleのエバンジェリストが教える、マインドフルネスに対する考え方

160729book_to_read.jpg


私はゴーピ・カライルというこのインド人が驚くほど博識で、あらゆる分野に精通し、無限のエネルギーを持ち合わせていることを、彼の話しぶりから十分に理解できた。
ウォートン・スクールと名門インド経営大学院を卒業しているともいう。
ただ者ではない、そう思ったことを覚えている。「(序文《抜粋》より)」

紀行作家のピコ・アイヤーは『リセット ~Google流 最高の自分を引き出す5つの方法~』(ゴーピ・カライル著、白川部君江訳、あさ出版)の冒頭で、著者についてこう記しています。つまり本書は、グーグルのエバンジェリストであるそんな著者の世界観を映し出したものだということ。

しかし彼の考え方を受け止めるに際し、まずは記憶にとどめておきたい記述が「はじめに」のなかにあります。本書を理解する上でとても重要な部分なので、少し長くはありますが引用しておきましょう。

文明が発達していく中で、忘れてはいけないことがある。
私たちが扱うテクノロジーの中で最も重要なものは私たち自身の中にある、ということだ。
「インナーネット(inner-net)」、すなわち、脳と体、心、呼吸、意識の集合体である。(中略)このテクノロジーが最高のパフォーマンスを発揮できるようにするには、心を落ち着け、心身を回復させ、エネルギーを充電する時間が必要だ。
そして、現実の世界で、より意識的な生活とフル・エンゲージメント、それにヨガや瞑想など、古代の知恵から生まれた優れた科学を実践することによって、私たちの内部にあるテクノロジーに触れ、変化させ、外部の世界との調和が生まれ、バランスのとれた生活を送ることができるようになる。(「はじめに」より)

いわばグーグルのチーフ・エバンジェリストという最先端の地位にいる著者はここで、古くからある知恵に基づいて学んできた、インナーネットの具体的な実践法を明らかにしているわけです。そして、インナーネットにおいて重要な意味を持つのが「マインドフルネス」と「瞑想」。その点を踏まえたうえで、第3部「最適化」からマインドフルネスについての記述を抜き出してみたいと思います。



「いま」「ここ」に集中するマインドフルネス


著者はよく、自分は「卵巣のくじ(ovarian lottery)」に当たって幸運だと話すのだそうです。ちなみに「卵巣のくじ」とは、著名投資家であるウォーレ・バフェットの言葉で、「成功は遺伝的資質で決まる」という意味。つまり南インドの小さな稲作の村で育ったという彼は、自身の出自を純粋に受け入れているのでしょう。

著者の故郷では、昔から瞑想やマインドフルネスが日常生活の一部として行われてきたのだといいます。それらはインドの文化やスピリチュアルな伝統のなかで生まれ、培われてきたもので、とても重要な部分を占めているのだとか。だからこそ、著者にとっても瞑想やマインドフルネスは"あるべきもの"。そのため、そんな環境に生まれ育つことができて幸せだというのです。

インドでは、瞑想は心に浮かぶ思考や物理的な世界という幻想から離れ、神の本質に近づくために行うもの。そしてマインドフルネスは、マインドフルな状態に常に身を置くために行うのだといいます。

ここでも何度か類書を取り上げたことがありますが、マインドフルな状態とは、「いま」というほんの短い時間、自分自身が関わっている行動や体験、つまり「ここ」に全身全霊を捧げること。

別な表現を用いるとすれば、マインドフルネス瞑想は、自転車レースのために身体を鍛えながら精神を鍛えること。もっと具体的にいうと、身体的持久力を高めると同時に感情的知性を磨き、さらに認知機能や思考の明晰性、集中力を高めることだといいます。そしてご存知のとおり、マインドフルネス瞑想は、この20年間の研究によって科学的に実証されたさまざまなメリットが見出されたことによって、ITやビジネス分野に携わる人々から注目を集めてもいます。


ウェスティンホテルにチェックイン


興味深いのは、著者が「マインドフルネス瞑想には、ウェスティンホテルにチェックインするのと同じ効果がある」と考えているという点です。

ちょっと想像してほしい。
あなたは今、ニューヨークのタイムズ・スクエアのど真ん中にいる。(中略)ざわめきとともに、いろいろなものが視界に入ることだろう。その中で、複雑な図やグラフをつくったり、論文を書いたりしなくてはならないとしたら、どうだろうか。どんなにあなた自身が落ち着いていたとしても、周りのざわめきにはかなわない。近くのウェスティンホテルやダブルツリーに入って部屋を取り、そこにこもって仕上げるのではないだろうか。きっと、あっという間に作業を終わらせることができるだろう。(170ページより)

つまり、たいていの場合、人の頭や心のなかはタイムズ・スクエアと同じ状況だというのです。

現在のことはもちろん、過去や未来のことも次から次へと浮かんできては、頭のなかをものすごいスピードで駆け巡る。そうかと思えば突然、着信音とともに端末のランプが点滅し、スマートフォンやデスクトップ画面にソーシャルメディアのメッセージがポップアップする。テレビをつければコマーシャルが聞こえてきて、新聞には大見出しが踊り、喧騒にざわめきに騒音だらけ。そんな状態で、なにかをしようというほうが無理だということ。

そこで、頭や心をウェスティンホテルやダブルツリーにする必要があるというユニークな表現。そして、そんなときにこそ、マインドフルネス瞑想が重要な意味を持つというわけです。マインドフルネスに関する記述はよく見られますが、いまひとつわかりにくいものが多かったことも事実。そんななか、著者のこの表現はとてもわかりやすいものだといえます。


人の心はグラス1杯の水


人の心は、川や湖から汲んできたグラス1杯の水と同じだと著者は記しています。汲んだばかりのときは濁っていても、しばらくそのままにしておくと汚れやゴミがグラスの底に沈殿し、向こう側が透けて見えるほどきれいになるということ。

そして瞑想をすると、心のなかでこれと同じようなことが起きるのだといいます。心のなかのゴミが徐々に沈殿し、意識がクリアになるということ。すると、見えるものが大きく変わっていることに気づくというのです。

マインドフルネス瞑想は、著者によれば、明晰な思考と集中力を得る方法。それによって、仕事上あるいは人生でなんらかの問題を抱えていたとしても、よりクリエイティブな解決方法を見つけ出すことができるということです。

そして、もっと大切なことがあるともいいます。思考が明晰になると、自身の人生に役立つ「真実の情報源(Source of Truth, SOT)にアクセスできるようになり、「実際になにが起きているのか」を理解できるようになるということ。

ラダナータ・スワミ(クリシュナ・バクティ継承上の僧侶で、バクティ・ヨガの教師)も、次のように語っている。
「お金を稼ぎ、投資することができる人を生み出すだけでは、世界を本質的に救うことはできない。そうするためには、人々がホリスティック(心身両面から健康のバランスを考えること)になり、内側にある精神性でつながりあい、そのうえで無条件の慈悲の心を持ち、行動することが必要だ」(173ページより)

瞑想は心を落ち着かせ、頭のなかをきれいに整理して、本当に重要なことに意識を集中できるようにしてくれると著者はいいます。だからこそ、「いま」「ここ」に集中し、最高のパフォーマンスを実現するためにも、上手に活用すべきだとも。(167ページより)




もちろんマインドフルネス瞑想は、著者のなかのほんの一部。しかし、それが非常に大きな意味を持っているということを、ここから理解することができます。そしてもうひとつ、彼が所属するグーグルを筆頭とするIT業界において、こうした考え方、ひいてはインナーネットが大きな意味を持っていることも実感できることでしょう。

そんな意味でも、あるいはもっと深く、人間の本質を再確認するという意味においても、ぜひ読んでおきたい1冊だといえます。


(印南敦史)

  • ,,,,, - By

    香川博人

    LIKE

    2020年に向けて進むキャッシュレス化。 企業にとっての「電子決済」のメリットとは?

    Sponsored

    2020年に向けて進むキャッシュレス化。 企業にとっての「電子決済」のメリットとは?

    2020年に向けて進むキャッシュレス化。 企業にとっての「電子決済」のメリットとは?

    先日、政府は2017年度から公共料金や備品経費の支払いを全面的に電子決済にすることで、30億円の人件費削減が期待できるという発表をしました。 電子マネーやクレジットカード、ネットバンキングの普及により、私たちは現金だけではなく、時間と手間のかからない電子決済を活用する機会が増えていますが、それは企業や法人にとっても大きなメリットがあるようです。 そこで今回、現金決済から電子決済へとキャッシュレス  05:00 PM

MORE FROM LIFEHACKER

powered by
    
    
    
  

lifehacker

Recommended

© mediagene Inc.