• GIZMODO
  • DIGIDAY
  • gene
  • cafeglobe
  • MYLOHAS
  • Glitty
  • machi-ya
  • roomie
  • GIZMODO
  • DIGIDAY
  • gene
  • cafeglobe
  • MYLOHAS
  • Glitty
  • machi-ya
  • roomie

ライフハッカー編集部ライフハッカー編集部  - ,,,  09:00 PM

『スーパーマリオメーカー』でわが子が学んだ「マーケティングのエッセンス」

『スーパーマリオメーカー』でわが子が学んだ「マーケティングのエッセンス」

160711super_mario_maker.jpg


Medium

Wii Uの『スーパーマリオメーカー』は、スーパーマリオのコースを作り、共有して遊ぶことができるゲームです。1人の男の子が熱心にそのゲームをプレイし、自分の作ったコースをネットで広めていきました。それに気づいた父親のIsaac Morehouseさんは、息子がゲームを通して「マーケティングのエッセンス」を学んでいることに驚かされます。Isaacさんは米国のスタートアップ「Praxis」の創業者・CEO、そんな父親の度肝を抜いた息子の学びとはどんなものだったのでしょうか? 以下、翻訳してご紹介いたします。

筆者は、自分がプロの世界で何年もかかって習得した基本的なマーケティングに関する根本的真理を、わが子が理解する様子を目撃しました(筆者の出来が少し悪いだけかもしれませんが、それはまた別の話です)。

筆者は結局、マーケティング専攻で卒業することはありませんでしたが、無益に終わった大学時代の何学期かは、それを専攻していました。その時に受けた授業で筆者が唯一覚えているのは、現実的なコンテキストを持たない「ターゲットマーケット」という言葉です。

まさにそういうことなのです。筆者に必要なのは生きたコンテキストでした。

そこで息子の話ですが、彼は今、Wii Uのゲーム『スーパーマリオメーカー』でコース(ステージ)作りに熱中しています。自分が作ったお気に入りコースを、ほかの人たちがプレイして、気に入れば評価できるように、ネットワークに投稿もしてきました。この前の晩のことです。息子がログインしてみると、彼のお気に入りコースの2つが、決められた期間内に十分な評価が得られなかったせいで、ネットワークから削除されていることがわかりました。

苦難の時がやって来ます。そして学びの時です。

筆者は、息子が「悲嘆」の全段階を経験する様子を目の当たりにしました。「こんなのおかしくない!?」「普通しないでしょ!!」「ちょっといじって名前を変えたら、再アップできるよね?」「もうダメ。コースなんかつくって何になるの?」...そして、何分も続く長い悲嘆のあとに、ようやく「受容」が訪れました。

息子は、その様子に筆者がすっかり目を奪われていたことにも気づかず(筆者は読書しているふりをしていたのです)、もう一度、状況を一から説明し、フラストレーションを爆発させました。それだけ一生懸命がんばったのです。

最悪なのは、それが、僕が一番時間をかけて作ったコースで、僕のお気に入りだったってことなんだ! 僕が作ったほかのコースの中には、くだらなくて、作るのも簡単だったのに、これよりたくさん「いいね!」をもらったのもあるんだ。どうしてなの?


マーケティングのエッセンスその1:「労働価値説」はナンセンス


カール・マルクスや、みっともない顎ひげをはやした、その他大勢のわけのわからない社会科学者たちは、価値は生産コスト、つまり、それに注がれる労働の量と困難さから生じると主張したがります。これは明らかに誤りで、筆者の息子も今、そのことを学びました。

たとえあなたが優秀な経済学の先生からこのことを学んだとしても、おそらく、それを本当には理解していないでしょうし、実際に経験するまでは、それを踏まえた計画の立て方はわからないでしょう。筆者が気に入っていて、最大級の労力を要したブログ投稿のいくつかは、読者からまったく気に入ってもらえません。反対に、スマホから数秒でタップした他愛ない俳句が、少なくともいくらか評価される場合もあります。

これは重要な教訓です。確かに、コンテンツが一番大切です。そのとおりです、より優れた製品をつくるべきです。問題は、あなたが思う素晴らしいコンテンツや、より優れた製品は、顧客が考えるそれと同じではないかもしれないということです。

この問題に対しては、使えそうな解決策が2つあります。「プロダクト・ソリューション」と「マーケティング・ソリューション」です(併用がベストです)。

プロダクト・ソリューションは、「消費者が本当に気に入っているものから学習し、製品をそれに近づける」という方法です。

それに対してマーケティング・ソリューションでは、「消費者が製品を使用する際に、どのような使い心地を体験したいのかを学習し、その使い心地を製品に取り入れる」ことに力を注ぎます。そして「それがわかる」であろうニッチな人々を見つけて、彼らに情報を流します。

自分のデザインに妥協を許さない、とても頑固で独立心にあふれたクリエイタータイプの息子は、即座にマーケティング・ソリューションを選びました。


マーケティングのエッセンスその2:1000人の本当のファン、社会的証明、リストビルディング...


本当にたくさんの教訓がてんこ盛りになっていますが、すべてがあまりにも速く起こったため、息子にとって、それは一瞬のひらめきのようなものでした。筆者は、忠実なファンや顧客の「トライブ(部族)」を築く価値を理解するのに長い時間がかかりました。リード(見込み客)を捕まえることや、インフルエンサーやアーリーアダプターに1対1の個人的なアウトリーチを行うこと、満足している顧客の実話を派手に宣伝し、社会的証明を利用して、リスク回避型の顧客の呼び込みに役立てることなどの価値を知るのにも、長い時間がかかりました。

息子は、悲嘆の第2段階と第4段階における、目に涙をためた感情の爆発のあと、10分もかからずにこの閃きを得ました。それは、こんな風にして起こりました。

息子はゲーム内のチャットルームのような場所に飛び込んで、質問を投稿し、評価が低すぎたためにコースを削除されて、不満に思ったことのある人はいないか尋ねました。数分後、息子は3~4人のユーザーたちと意見を交換していました。息子は彼らのプロフィールとコースをチェックし、フォローしました。向こうも息子をフォローしてくれました。そして、どういう経緯でそうなったのかはわかりませんが、彼らはある取り決めを結びました。自分たちの最新コースの名前を教え合い、お互いのコースをみんなでプレイし、「いいね!」を付け合うことになったのです。つまり、お互いの最新コースに星3つをすぐに与え、それを新たに追加されたコースのトップ付近に押し上げて注目度を高め、削除されないようにしたのです。

夜も遅い時刻で、筆者はベッドに入ろうとしていました。最後まで起きていて部屋にひとりになってしまうのがイヤな息子は、仲間たちがつくったコースを律儀にいくつかプレイして評価する間、少し待っていてほしいと頼んできました。彼は自分がやるべきことをやったか再確認し、新しい仲間たちが彼にも同じことをしてくれていることを確かめました。

ビックリです。

息子は何とか人々と会話し、共通の不満を核としてトライブを築き、協力して解決策を見つけ、MBAを持っている人たちが「相乗的戦略パートナーシップ」と呼ぶかもしれないものに参加しました。そして、説明責任やフォローアップ、将来のコラボの機会のために、その人たちを自分のフォロワーに加えたのです。

父親である筆者にとっては、息子がすぐ被害者ぶり、自らの手で問題に対処しないと考えるのは、重大な仕事のひとつのようなものです。言ってみればこうした思いは、親が当然の権利だと思っている独善的な心配です。お父さんが若かったころには、転んだら自分で起き上がらなければならなかったし、口ひげをたくわえた配管工のゲームをつくったって誰からも「いいね!」してもらえなかったものだ、と長々と言って聞かせる機会を息子が与えててくれたことはこれまではありませんでした。

息子はほんの一瞬、システムの被害者になったように感じ、優れた製品を正しく評価しないバカな消費者たちに怒りを覚えましたが、その後すぐに、自身のフラストレーションをチャンスだととらえました。同じように感じている人がほかにいるのではないか? この問題を何とかする方法があるのではないか? そして、彼は行動しました。

息子は、「意図が重要なのではなく、価値創造が重要なのだ」と認識しました。しかし、価値創造が存在するのは製品の中だけではありません。消費者がそれについて抱く感情や、彼らがそれを気にかけないではいられない理由、あなたが消費者と築く結びつきの中にもあるのです。今、息子はコースをつくる前から、それがネットワークに公開された時にリスクを下げ、評価を上げるために、自分の忠実な味方を準備しています。これはまさに、本を書く著者がメーリングリストで行っていることです。


先生≠とても良い先生


筆者の子どもが特別な天才というわけではありません。今、私たちは、人類の歴史の中でも、もっともリソースと情報、機会に恵まれた世界で暮らしています。もし子どもたちが世界と自由に関わり、自身の好奇心や内在する目的に従うなら、彼らは、私たち大人に想像できる以上に、さまざまな考えや経験と出会うはずです。筆者がこのことを自分の子どもたちに直接教えようとすると、彼らは小馬鹿にしたり、ため息をついたり、あきれ顔をしたり、筆者が助けに行くことを期待して死んだふりをしたりして、結局は筆者の教えに耳を貸そうとしません。

実のところ、私たち大人が積極的に抑圧しなければ、学習や実験、革新、創造、適応などといったことに対する子どもたちの衝動は開花するものなのです。その抑圧はしばしば、大人の「専門家たち」による、直接的で強制的な指示といった、善意という形を取ります。そうした大人たちは、スーパーマリオメーカーを含め、子どもたちが実際に関心を持つほかのコンテキストのことなどほとんど何も知らないのです。また、教室や教科書、テスト、興味をキャリア化しようとするプレッシャーという形でも現れます。さらに、親たちが、自分たちが子どものころに覚えさせられた、恣意的でほとんど役に立たない事実の数々を自分の子どもも学ばなければ、社会は崩壊すると心配する姿として現れます。

落ち着いてください。あなたのお子さんは大丈夫です。たとえゲームばかりしていても。


My Kid Learned More from Mario Maker than I Did from a Marketing Major | Medium

Isaac Morehouse(訳:阪本博希/ガリレオ)
Photo by Victor M. Campos, Jr./Flickr (CC BY-NC-SA 2.0).

MORE FROM LIFEHACKER

powered by
    
    
    
  

Kotaku

Recommended

© mediagene Inc.