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wasabi  - ,,,  09:00 PM

「みんなを幸せにする」デザイン入門

「みんなを幸せにする」デザイン入門

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Crew blog

「Facebookは人を不幸で孤独にする」
「テクノロジーが引き起こす社会的・感情的コスト」

こんな見出しをどこかで見かけたことがあるのではないでしょうか? どうやら、増え続けるテクノロジー利用によって私たちは鬱で、孤独になり、社会との接点を見つけられなくなると言われているそうです。テクノロジーは私たちを愚かにし、記憶力を低下させ、何にも集中できなくさせるということもよく聞きます。

でも、これがすべてなのでしょうか?

事実、よく考え抜かれたプロダクトデザインは人間をより幸せにすることができるという証拠がどんどん明るみに出てきています。「幸せ」というのは単においしいものを食べたあとの快感やペットを愛でたときに感じる明るい感情だけではありません。それは私たちが感じる生活全体の満足度であり、一番重要なのは他者との繋がりです。

私が「テクノロジーは人間の幸せにどのように影響するか」を独自に調査し始めたのは数年前のことです。とある骨の折れるプロジェクトを終えた後のことで、私は精魂果ててクリエイティビティが枯渇していました。それから私は慢性不眠症を悪化させ、2年間ゾンビのように昼夜新しい睡眠薬やリラックスできる技術が開発されるよう祈る日々が続きました。脳を休める必要があったのです。

しかし、どれも叶うことはありませんでした。

また、個人的なグラフィックデザインのプロジェクトに取りかかっているとき、ほとんど無意識的にSNSに頻繁にアクセスしている自分に気がつきました。そして、人生で目標を見つけてそれを一生懸命追い求めて輝いている人の投稿を見てイライラしたり怒ったりしている自分がいることにも気がついたのです。

正直に言えば、彼らの人生と私の人生を交換したかった。SNSの写真は人生のハイライトであり、良い部分しか写されていないとわかってはいても。

しかし、ほかのデザイナー、起業家や開発者と話していて、私が思っていた以上に「SNSで不幸になること」はよくあることだと気がつきました。


テクノロジーは本当に人を不幸にするのか?


多くの研究が、「情報とコミュニケーションテクノロジー過多のユーザー(ICT)」は精神的にも身体的にも健康上の問題を抱えやすく(特にストレスと緊張)、睡眠の質も悪く、テクノロジーをあまり利用しない人たちに比べてストレスを強く感じていると示しています。

David Volpi博士によれば、「テクノロジーが種々の問題を引き起こす」というデータがもっともこのことを証明してくれるといいます。なるほど、テクノロジーを利用する人の多くは感情的・精神的な問題を多く訴えるのでこれは正当な意見に思えそうです。

しかし、そう結論づけるには情報が少なすぎます。

結局のところ、相互関係は認められたとしても、それが直接の原因を意味するわけではありません。たくさんSNSを使う人に鬱を訴える人が多いという事実は、必ずしもSNSなどのテクノロジーが鬱を引き起こしているという意味ではありません。

むしろ、逆かもしれません。たとえば鬱に悩む人は人に会うよりもSNSを多く使う傾向にあります。もしくは、テクノロジーの利用過多と鬱の両方にはなにか共通する要因があるのかもしれません。

秀逸なデザインが話題となりテック業界に欠かせない存在となっているSlackですが、最近何人かのユーザーがツール使用時にストレスや緊張を感じると報告していたことが明らかになりました。

ある人は、Slackはメールの代わりにはなれず、ただ別のかたちで情報を追いかけなければいけなくなったと言いました。またある人はSlackのせいで仕事とプライベートを切り離すのが難しくなったと言います。


テクノロジーは感情に影響を与えるが、不幸の原因とは言えない


FacebookやSlackに寄せられるこうしたデザイン面での苦情は一蹴しにくいです。

スタンフォード大学センターで同情、利他主義と教育の関係について研究しているアソシエイト・ディレクターのEmma Seppälä氏は、人間の幸せにとって社会的繋がりと同情心は2大重要要素だと主張しています。

情報にアクセスしやすく使いやすいSNSは、友人や同僚と繋がれる素晴らしい方法です。それのなにが問題なのでしょうか?

Seppälä氏とSamuel Gosling氏によれば、SNSが感情にもたらす影響はそのユーザーがどのようにSNSを使うか、テクノロジーに対してどんな態度をとっているかによって人それぞれ違うと指摘しています。

Adrienne LaFrance のテクノロジー研究結果はこう示しています。

「テクノロジーと個人の関係は、個人が抱えている不安やテクノロジーに対する期待をテクノロジーに反映しているのであって、テクノロジーが個人に不安をもたらしているのではありません。」

研究結果はFacebookの利用が嫉妬心を引き起こすことにかんして、「自分から積極的にコンテンツを作り投稿に反応するのではなく、サイトの閲覧に時間を費やせば費やすほど人は嫉妬心を感じやすくなる」と示しています。

サイトを閲覧しなければ、ユーザーは他者との価値ある繋がりや関わり、そしてサイトのデザインがユーザーに与えることのできる豊かな経験を失うことになります。

ここで2010年にカーネギーメロン大学が発表した研究結果を引用します。

「タイムラインに投稿したり、メッセージを送ったり、いいね!を押したり、積極的に他者と直接関わっていくとき、人は繋がる喜びや社会資本を増幅することができ、孤独感は減少します。反対にFacebookで受動的にコンテンツを消費するだけでは反対の効果を生み出します。繋がりの感覚は薄れ、孤独感が増すのです。」

Seppälä氏も同じ研究から引用をしています。「Facebook上で積極的にシェアしたり、投稿するとき幸福感が増します。おそらく、他者と繋がりフィードバックを受け取るという二者間コミュニケーションができるからです。」

つまり、テクノロジーの利用はたしかに人間の感情に影響を与えますが、テクノロジー自体がユーザーの感情や心理的な問題の原因とは言えないのです。そして、これはテクノロジーに限った話ではありません。この主張は私たちの生活のほとんどどんなことにも当てはまります。食生活からエクササイズ習慣、睡眠スケジュールまでさまざまです。

SNSがユーザーの生活全体に影響力を持っていると理解したうえで、どうしたら私たちは忙殺される日々にプレッシャーや不安を感じることなく有意義に人生をデザインすることができるのでしょうか?


「幸せ」をデザインすることは可能か?


一言で言えば、可能です。しかし、、「幸せ」とは複雑なトピックです。実際、「人類の繁栄において感情や心理的な要因、外的な出来事のどれが幸せの大部分を構成しているのか」という議論が心理学の分野で活発になっています。

私が幸せについて語るとき、それは移りゆく感情だけを指しているのではありません。たとえば友だちから良い知らせを聞いたときの嬉しい感情や、個人の最高記録を打ち出したときの満足感ではなく、「フローに入る」、つまりは自分の決定に完全に満足して時間を忘れるほどなにかに集中しているときが幸せなのです。

私の目標は「ユーザーの人生の満足度を全体的に高めるテクノロジーをデザインすること」ですが、それはとても志の高いことであると同時にかなり複雑なことです。もし良いアイデアを持っている人がいるなら、ぜひそのことについて話をしたいほどです。

しかし、人生の全体的な満足度を高めることに注力するよりも、ユーザーがプロダクトを使用している際にポジティブな感情をたくさん与えてネガティブなユーザーエクスペリエンスを減らす努力をしたほうが多くのユーザーにとってより現実的で早い話です。


ハッピーなデザインの要素


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『Instagram』の#happinessタグ検索結果より


私がなにかをデザインするとき、究極的にユーザーにこう言ってもらいたいと思っています。


1. 「自分が賢くなったような気がする」


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地図プラットフォーム『Mapbox』のUI


ハッピーなデザインとはユーザーに対して直感的に働きかけるデザインです。どういうことかと言えば、タスクを完了するためにどこのページに行ってなにをすれば良いかを探すためにイライラしてサイト内を回遊する必要がないということです。その代わりサイトのデザインが必要なところへ誘導してくれる、これこそがハッピーなデザインです。

たとえばシンプルな機能美が美しいニュースレターアプリ「Mailchimp」を例にしましょう。アプリはイラストレーションのグラフィックで完成されており、たくさんの高度な機能をどう使えば良いかとてもわかりやすいデザインになっています。

ハッピーなデザインはユーザーの欲しいところへユーザーをガイドするだけではありません。それはユーザーに多くの終点やゴールのオプションを与えることでもあります。どんな経路をユーザーが選択しようとも、サイトはユーザーの選択した道筋に沿った案内をすべきです。

たとえばオープンソースの地図プラットフォーム「Mapbox」はUberなどの有名な会社に使われていますが、ユーザーにたくさんの可能性をオプションとして選ばせてくれます。ユーザーは自分のマップをカスタマイズすることができ、どんな使い方もOKです。そしてサイトのデザインはユーザーがどんな選択をしても案内に対応できるデザインとなっています。


2. 「自由を感じられる」


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Eラーニングサイト『Coursera』のトップページ


ハッピーなデザインはマルチメディアやゲーム、読みもの、コメントや返信機能などでユーザーを多面的に楽しませることができます。Eラーニングサイト「Coursera」や「EdX」は多くの学生が一定レベルの成果を達成できるようにあらゆる学習スタイルとツールを取り込んでいます。

これらのサイトは、あらゆるトピックを扱ったバーチャルな動画授業や、友だち間の学習促進をするツール、学生が課題をやり直せるように迅速なフィードバックを与えたり、友だちから採点してもらう機能、ゲーム感覚のラボやバーチャルな3Dモデルのビルなどさまざまなツールをサイトに取り入れています。

オンラインツールといろいろな方法で他者に関われることは私たちを豊かな気持ちにしてくれ、学びと成長の機会を与えてくれます。

EdXはユーザーへ実に10000ほどのコースを提供しており、多すぎてアクセスしきれないほどです。たくさんの人気コースでは、世界中の学生にハーバード大学での講義や学生のスタディグループ、課題などの一部を提供しています。


3. 「きちんと配慮されているように感じる」


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オンライン銀行『Simple』のUI


Pavislak氏はハッピーなデザインについて本質を突いた表現をしています。それは、「ユーザーを友だちのように扱い、あたかも"彼らの考えていたこと"を、"彼らのために具現化した"ように感じさせるデザインだ」と。

つまり、機能を盛り込みまくるのではなく、プロダクトがユーザーにとって個人的なものになるべきだということです。どんな問題が起きてもユーザーのために懇切丁寧に対処すべきなのです。

数年前だったら、オンライン銀行のソフトウェアが「友だち」になるなんて考えられないことでしたが、オンライン銀行「Simple」が登場して状況が変わりました。

美しいデザインと使いやすさに加えて、このサービスはユーザー個人のために尽くされた親切なサポートシステムを備えています。

このようなサイトやサービスはプロダクトの背景にちゃんと人がいることを感じさせてくれます。Pamela Pavliscak氏の言った言葉を引用すれば「そこに本物の人の気配が感じられる」ということです。


4. 「美しい!」

美は私たちの感じ方や学び方、反応のし方に大きな影響を持っています。美しいアプリの真髄とは、簡単に言えば初見で信頼できるかどうかにあります。それぞれの要素がバランスよく配置されているか? 文字は読みやすいか? 配色がきれいか? などです。

1960年にジャーナリストのGordon Young氏は精神科医・心理学者のユングに対して「人間を精神的に幸せにする基本要素は何だと思うか?」という質問を投げかけました。ユングの答えはこうです。

「アートと自然に美を感じられる能力だ。」と。


ユーザーの幸福度に配慮する理由とは?


サイトを訪れたりサービスを利用した結果、ポジティブな感情を覚えた「ハッピーなユーザー」は、再びサイトに戻ってきてロイヤルになり、バグやクラッシュなどの避けられない問題が起きても許してくれる傾向が強くなります。

また、ハッピーなユーザーたちはあなたのために広告塔になってくれます。プロダクトにかんして友だちに口コミをしてくれるのです。

幸いなことに、現代は消費者にとって、生活を向上してくれる膨大な数の便利なアプリの中から好きなものを選べる良い時代になりました。ほかに良いものがあれば消費者はそちらを選びます。だから、ユーザーがプロダクトやサービスから得られる幸福度に気を配る必要があるのです。


Can we design happiness? | Crew blog

Drew Lepp(訳:wasabi)
Photo by Shutterstock.

  • ,,,,, - By

    香川博人

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