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印南敦史  - ,,,,  06:30 AM

言葉の「誤用」を回避するポイントとは? 語彙の質を高めて、コミュニケーションの幅を広げよう

言葉の「誤用」を回避するポイントとは? 語彙の質を高めて、コミュニケーションの幅を広げよう

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語彙とは、語の集まりのことです。つまり、語彙は複数の語からなるもので、単語は語であっても、語彙ではありません。
また、語彙は語の集まりですが、語の集まりである辞書が語彙と呼ばれることはありません。語彙は語彙リストの形で紙にまとまっていることもありますが、通常は頭のなかにあると考えられます。頭のなかにあるリストが語彙と言えるでしょう。(18ページより)

『語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング』(石黒圭著、光文社新書)の第一章には、語彙についてのこんな解説があります。また著者は、人間の思考力を規定するのは言語力であり、言語力の基礎になる部分は語彙力に支えられているとも主張しています。

そればかりか、語彙力は学力とも相関関係があるというのですから気になるところ。語彙力の高い学生のほうが一般的に成績がよく、就活にも有利になるそうなのです。就職せずにブログやメルマガを使ってアフィリエイトで稼いでいる人であっても、集客のために語彙力は必須だとも。

そんな考え方に基づき、語彙を豊富に、効果的に表現に活用する方法を説いた本書の第三章「語彙の『質』を高める」から、(一)誤用を回避するに焦点を当ててみましょう。



留学生と子どもに学ぶ


語彙の精度を高めるには、語を正確に使うことが大切。そして留学生に日本語を教える日本語教育に携わっている著者は、留学生たちの日本語の「誤用」を指摘し、間違いを修正することも仕事のひとつだとしています。

私が初めて日本語を教えたとき、日本に来て一週間も経たない学生に、「先生、いただきます」と言われて驚いたことがあります。どうも「おはようございます」と言いたかったようなのですが、一瞬食べられてしまうかと思いました。(128ページより)

しかも日本語に慣れていない学生だけでなく、日本語力の高い留学生でも、ときどきおもしろい発言があるのだとか。たとえば沖縄旅行から黒く日焼けして帰ってきたら、「先生、やけどしましたね」といわれたというのです。いうまでもなく「日焼け」と「やけど」の誤用。

さらに別の学生には、「人の悪口ばかり聞いていて、気持ちが悪くなりました」といわれ、「惜しい」と思ったそうです。「気持ち」は生理、「気分」は心理なので、「気持ち」ではなく「気分」であれば満点。また同様に、幼い子どももおもしろいことをいうのでメモ帳が手放せないといいます。

虫捕りをしていて「つかまえる」という語がマイブームになった我が家の二歳児は、「髪の毛をつかまえる」「どんぐりをつかまえる」と言っています。髪の毛は「つかむ」、どんぐりは「拾う」です。小学一年生の娘は、沖縄行きの飛行機に乗っていたとき、「飛行機がだんだん落ちてきた」と言っていました。怖いことを言うものです。「降りてきた」でなければなりません。(129ページより)

留学生と子どもの誤用からは、多くのことが学べるというわけです。(128ページより)


アナウンサーも間違える


ただし語彙の正確さを欠くのは留学生や子どもに限った話ではなく、テレビのアナウンサーですら間違えると著者は指摘しています。その一例として紹介されているのは、2014年1月2日に掲載された『デイリースポーツオンライン』内の「"山の神"柏原『死んだことに...』」という記事です。

文化放送で二日、箱根駅伝の解説を務めた東洋大OBの柏原竜二(二四)=富士通=が、テレビで「柏原なき後...」と実況されたことを受け、自身のツイッターで「テレビ実況では死んだことになっているらしいアカウントはこちらです」と、シュールにつぶやいた。(後略)(130ページより)

大学を卒業して実業団に入った選手を「なき後」と表現してしまい、誤解を招いたということ。中心選手を失ったことを表現したかったのだろうと想像はできるものの、「やや、無理があるように思えます」と著者も指摘しています。

余談ながら私も、冠水した現場に立つアナウンサーが「私の足も、ご覧のようにとっぷり浸かっております」と話すのを聞いて驚いたことがあります。いうまでもなく"とっぷり"は日がすっかり暮れたときに使う表現。しかし、生放送という即興の場でとっさの語彙選択に迷いや誤用が生じるのも事実だということなのでしょう。(130ページより)


いい間違いと書き間違い


日常生活で人が話す言葉のなかにも、多くのいい間違いを、見つけることができるといいます。その好例としてここでまず紹介されているのは、音位転換(メタセシス)と呼ばれる現象。

「したつづみ(舌鼓)」が「したづつみ」、「あとずさり(後退り)」が「あとさずり」、「ふんいき(雰囲気)」が「ふいんき」になってしまうような例です。他にも、「まいいん」と「まんいん(満員)」、「ふぐわい」と「ふぐあい(不具合)」、「うるおぼえ」と「うろおぼえ(烏鷺憶え)」、「ねんぼう」と「ねんぽう(年俸)」など(いずれも正しいのは後者)、自分が覚えやすいように音を変えてしまっているケースは多いもの。

なお「ワープロソフトに間違いを指摘されて、初めて気付くこともしばしばです」と著者は記していますが、いま「ふいんき」と打ってみたら「雰囲気」と表示されました。これは、誤用があまりに多いための対策なのかもしれません。

同じように、書き間違いにも気をつける必要があるでしょう。「清貧の思想」を「製品の思想」と打ち間違えたり、失業者が「ただいま求職中」を「ただいま休職中」としてしまったり(「ただいま給食中」だと、さらに誤解を生みそうです)、「仮面ライダーが変身する」が「仮面ライダーが変心する」と、突然心変わりしてしまったりするなど、変換ミスは少なくないもの。

しかし気をつけたいのは、誤りであるにもかかわらず、文脈にうまくはまっていて、不自然でないため見逃してしまうミスだといいます。その例として取り上げられているのが、次の1.〜5.。それぞれのミスがおわかりになるでしょうか?

1. EXILEのファイルをもらった。
2. ネガティブ・スピーカーに英語を教えてもらう。
3. トイレに載っているポテトが出てきた。
4. デパートの屋上の古い小屋に入ったことがある。
5. 就職活動で成功するためにはまずは働け。
(133ページより)

1.はエクセルファイルについての話なので、「EXILE」が誤り。正しくは「EXCEL(Excel)」ですが、仮に「EXILE」のクリアファイルかなにかであれば正しいことになります。2.は「ネガティブ・スピーカー」ではなく、「ネイティブ・スピーカー」、3.は「トイレ」ではなく「トレイ」、4.は「古い小屋」ではなく「占い小屋」、そして5.は「働け」ではなく「動け」。ずいぶん極端な例ではありますが、このようなミスは往々にして起こりがちだということです。(131ページより)


類似表現の混同


そして、表現の正確さで失敗しがちなのが表現の混同。著者は学生のレポートのなかに「著者自身」や「著者事態」というような表現をしばしば目にするそうですが、「自身」は直前にヒト、「自体」は直前にモノがくるという使い分けが一般的。「さておいて」と「さしおいて」も区別が厄介。「先輩をさておいて、先に食事を始めるとはいい度胸だ」の場合は「さしおいて」です。

他にもいろいろありますが、間違いが定着すると、次第に正しい用法が駆逐されていったりもするもの。著者は、次のような文を読んで違和感を抱いたといいます。

・私たちに払える住宅ローンの金額はどれくらいかなどと、夫婦であれこれ話しているうちに、重要なのは家ではなく、子どもが無事成長できることではないかと考えが煮つまりました。(136ページより)

私もこれには違和感を抱きましたが、著者によると本来は正しい用法なのだとか。結論が出ずに立ち往生する「行きづまる」の言い換えとしての「煮つまる」は、以前は間違いとされていた新しい用法で、もともとは「そろそろ結論が出る」という意味だったというのです。自分の語感だけを頼りに判断すると、思い込みで誤った判断をしてしまうことがあるというわけです。(134ページより)




ソフトな文体で読みやすく、とてもわかりやすい内容。本書を通じて語彙を増やすことができれば、コミュニケーションの幅が大きく広がりそうです。


(印南敦史)

  • ,,,, - By

    友清哲

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