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和田美樹  - ,,,,,  11:00 PM

完璧な母親になろうとして頑張ってはいけない理由

完璧な母親になろうとして頑張ってはいけない理由

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私は発達心理学の博士号を持っているのですが、そんな私でさえ、娘を産んで退院し、育児が始まったときのあの恐怖感は忘れることができません。何をどうしていいかわからず、果たして自分が、娘の必要とする親になれるのかどうか、まったく自信がありませんでした。

自分では何もできない1人の人間にミルクを与え、世話をしていくわけですが、それに関わる判断の1つ1つが一大事に感じられ、不安でいっぱいになったものです。母乳が1年続かなかったらどうしよう? 娘が部屋にいるときは、画面の悪影響を受けないようテレビを消したほうがいいのではないか?  生後5カ月で1日保育に入れても大丈夫か? と、いちいち迷っていました。

メディアで紹介される育児法や子供の発達に関する研究も、あまり役には立ちませんでした。科学者としてより多くの知識をもっている私ですが、一般向けにかみ砕いた研究報告は、情報として不完全である一方、私の不安な心理状態には容易に浸み入ってきたのでした。粉ミルクを与えたら娘のIQが低くなるのではないかと悩み、疲れて寝る前の読み聞かせができないことが一度でもあったら娘が一生字を読めなくなるのではと案じました。また、小学校に上がってからは、努力を褒めるときについ口をすべらせ「お利口」と言ってしまったことが何度もありました。子育てアドバイスの記事などでは、もっと適切な言葉を使うべきとされていたのです。

こうした私個人の子育て経験は、私が他の親たちの子育て経験を研究することになった理由の一部です。現在継続中の「ニュー・ペアレンツ・プロジェクト」は、2008年から2009年にかけて第一子を設けた200組の共働き夫婦を長期にわたって追跡調査し、「子育ての完璧性」を比較しようというものです。「子育ての完璧性」とはつまり、子育てにおける極端に高い基準を自分自身に課すということです。おそらくもっと重要な点は、自分に対しその至極高い基準を課しているのは他人だと信じていることです。


完璧であろうとするプレッシャー


母親たちは(たとえ共働き家庭でも)子育ての負担の大部分を担い、さらに完璧な親であろうとするプレッシャーを非常に強く感じています。

20世紀の後半、多くの母親たちが働きに出るようになったのと同時に、母親業のスタンダードが「スーパー母親業」へと進化し始めました。このスタンダードによって、母親の育児というのは、時間がかかり、感情的にのめり込み、エキスパートのアドバイスが必要なものだということになったのです。このプレッシャーは、「共同的・計画的子育て」を実践している中流家庭の母親には、とりわけ大きくのしかかります。それは2000代初期にAnnette Laureauが認識した子育て方式で、子どもの知的・社会的スキルの発達を促すようなアクティビティを意図的に計画してやらせるというものです。中流家庭、なかでも特に社会経済分布の上層に属する親たちは、「共同的・計画的子育て」を実践する人的資源と資本資源、つまり時間とお金があるため、子どもの将来の成功を確保すべくそれを行うのです。


完璧への努力が子育てにマイナスになることも


「完璧」な母親になるための頑張りは、実際に子育てのマイナスになることがあります。私の研究室で行った、新しい親に関する調査では、自分の子育てが他人にどう思われているかを気にしている人は、子育て能力に自信がないことがわかりました。

SNSの普及がこの現象にさらに拍車をかけたと思われます。SNSによって、よその親たちの子育てが(明らかにプライベートな場面のものさえも)容易に見えるようになったため、その人たちとの比較で自分たちを評価するようになったのです。実際、最近の調査で、フェイスブックの頻繁利用と抑うつ感に因果関係があることがわかっています。それは、どうしても自分を他人と比べてしまうからなのです。私が行っている研究でも、新しく親になった人たちに、フェイスブックの利用について聞いてみたところ、頻繁にフェイスブックを開いている母親、頻繁にアカウント管理を行っている母親は、子育てのストレスレベルも高いことがわかりました

皮肉なのは、子育ての完璧を求めていくなかで、逆に実際の子育てがうまくいかなくなってしまう可能性が高いということです。自分の子育てが他人にどう思われているかが気になると自信がなくなり、ひいては子育て体験の楽しさが損なわれ、ストレスが増すのです。子育て上の回避できない問題に直面したとき、自信がなくストレスの高い母親は、容易に妥協してしまいます。たとえば、子どもに駄々をこねられたら買ってしまうといった行動がその1つです。


「良い」親とはどんな親か?


スクリーン・タイム(テレビ・ゲーム・コンピュータ・スマホなどを見る時間)や睡眠の習慣などについては、児童発達の専門家の間でも意見が分かれるかもしれませんが、「良い」子育てのキーポイントは、議論を呼ぶ最近の問題のようにヘッドラインを飾ることはなくとも、皆の見解が驚くほど一致しています。

良い子育ては、「何」をするかよりも「どのように」するかなのです。良い親とは、自分の子どものニーズに敏感で、子どものことをちゃんと「わかって」いて、子どもの発達に合わせてやり方を変え、子どもの自立を望む親です。のびのびと成長する子の親は、一貫性を貫き、温かく、子どもの行動に高い期待を寄せ、ルールの理由を説明し、必要な時には話し合いに応じる親です。

子育てのストレスが大きいと、親の精神的キャパシティがさらに乏しくなり、それによって、変化する子どものニーズに合わせたり、子どもの世話をする際の自分の感情や行動を制御したりする能力に影響が及んでしまうのです。

要するに、自信がなく、慢性的に子育てのストレスを感じていると、子どもに気を配ったり、やさしくしたり、一貫した態度をとったりするのが難しいということです。たとえば、乳幼児の子どもに、お皿でテーブルを叩かないでと冷静に説明するところ、それが100回目だったりすると、怒鳴ってしまうかもしれないのです。赤ちゃんがあなたを見て声を出したり、小学校高学年の子がディズニーチャンネルのコメディドラマについて事細かに話してくれても、あなたは精神的に「疲てきって」いて相手ができないかもしれません。幼稚園児の子にポケモンカードが欲しいと始終せびられたら、買ってしまうかもしれません。

ですから、小さなことは気にしないことです。大切なのは全体像だということを覚えておいてください。他のお母さんたちがフェイスブックに投稿していることは、必ずしもその人たちの子育ての現実を映し出すものではなく、あなたの現実と同じくらいかけ離れているかもしれない、という認識を持ってください。最新の子育てに関する記事は、懐疑的な目で見ましょう。今日(そしていつの日も)あなたが自分自身とお子さんにあげられる一番のプレゼントは「完璧な親(子ども)じゃなくてもいい」と認めてあげることなのかもしれません。


Worrying About Being a Perfect Mother Makes it Harder to Be a Good Parent | The Conversation

原文/訳:和田美樹)
Photo by PIXTA

  • ,,,,, - By

    香川博人

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