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ライフハッカー編集部ライフハッカー編集部  - ,  07:00 AM

MicrosoftがLinkedInを買収したねらいとは

MicrosoftがLinkedInを買収したねらいとは

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ギズモード・ジャパンより転載:職業人の仕事をフル包囲、プラスCortanaの頭脳で何が飛び出すか。

Microsoftが、SNSのLinkedInを買収することが発表されました。買収額は262億ドル(約2兆7770億円)と、Microsoftとしては史上最大の金額です。3兆円近くもかける意味があるのかちょっと心配になりますが、そのねらいが何なのか、米メディアのVergeがMicrosoftのサティア・ナデラCEOの社内向けメモなどを元に考察しています。


Vergeの話に入る前に、LinkedInの現状をちょっと振り返っておきます。LinkedInは日本だとそこまで使われていない印象ですが、米国などではビジネス用SNSとして比較的メジャーで、現時点では全世界で4億3300万人が使っているそうです。ただお金の面では、2015年度の年次レポートによると、売上が約30億ドル(約3300億円)に対し、1.6億ドル(約180億円)の赤字(当期純損失)を出しています。

何兆円も出して赤字会社を買うというのはなかなか思い切った決断で、単に既存のLinkedInを取り込む以上の何かを生み出さない限り、あの買収は一体...ということになりそうです。そんな懸念を見越したかのように、MicrosoftのナデラCEOは社内向けメモを発信し、次のように説明しています。


LinkedInとMicrosoftは、個人と組織をエンパワーすることを中心に、同じミッションを追っています。Office 365 commercial、そしてDynamics(訳注:法人向けアプリ/ソリューションのシリーズ)の新たな成長とともに、この買収は生産性向上やビジネスプロセスを再定義しようとする大胆な野望へのカギとなります。

人々が仕事を見つけ、スキルを育て、売り込み、マーケティングし、やるべき仕事を遂行し、成功するためには、プロフェッショナルがつながった世界が必要です。そのためには、LinkedInのパブリックなネットワークにあるプロフェッショナルの情報と、Office 365やDynamicsにある情報をひとつにした、活気に満ちたネットワークも必要となります。

つまりMicrosoftは、LinkedInがOfficeやDynamicsユーザーの仕事において、Microsoftがカバーしていなかった重要な部分を押さえていると捉えたようです。2社が一緒になることで何が可能になり、それがMicrosoft的にどう意味があるのか、というアイデアも同じメモの中に書かれています。

この組み合わせにより、ユーザーが取り組んでいるプロジェクトに基づいてLinkedInのニュースフィードを表示したり、Officeで進めているタスクに役立つ、LinkedInでつながれる専門家を推薦したりといったことが可能になります。これらのエクスペリエンスがより賢く、喜ばしいものになるとともに、LinkedInとOffice 365の組み合わせが成長していくことでしょう。それによって、個人や組織によるサブスクリプションやターゲット広告といった、収益化のための新たな機会が生まれるでしょう。

つまり、たとえばPowerpointでスマートフォンに関するプレゼン資料を作っていたらLinkedInからスマートフォン関連のニュースが送られてきて、そこにはスマートフォンと親和性の高い商材の広告が表示されている、みたいな感じでしょうか。または、他の会社から訴えられたことに関してWordで報告書を作っていたら、LinkedInにいる有能な弁護士さんリストがスッと送られてきたりもするんでしょうか!?

さらにVergeは、ナデラ氏が挙げた例はあくまで全体の中のほんの一部だといっています。実はMicrosoftとLinkedInのコンビは今に始まったことではなく、Windows 10ではCortanaとLinkedInがすでに連携しています。カレンダーの中にミーティングの相手を入力しておくと、その人のLinkedInプロフィールが表示されたりするんです。Vergeでは、今回の買収でMicrosoftの人工知能とLinkedInの連携がさらに深まっていくと予想しています。

LinkedInは、OutlookやSkype、Officeといったアプリ、またはWindows全体においても前面に出る、プロフェッショナルの中心的プロフィールとなるだろう。MicrosoftはLinkedInのプロフィールを中心的アイデンティティとしようとしている。

またそのニュースフィードを、共有ミーティングやメモ、メールなどを通じてプロフェッショナルをつなぐインテリジェントなデータ・ストリームにしようとしている。それは強力なソーシャルグラフを、最近Microsoftが力を入れている機械学習・理解に直接リンクさせるという未来像だ。

職業人のネットワークに人工知能をくっつけるとどんな化学反応が起こるか、Vergeでは具体的に踏み込んではいません。ただたしかに考えてみると、これまでのMicrosoft製品はただ道具としてそこにあるだけで、私たちがその道具を使う動機のところまで察して提案してくれるような賢さはありませんでした。というか、多少提案があったとしても、あのイルカのアシスタントみたいに表面的な部分に限られていました。

そこから妄想すると、Microsoftは、私たちがなぜ売上予測のスプレッドシートを作りたいのか、どうすればより相手に響くプレゼン資料が作れるのか、そういうところまで考えようとしているのかもしれません。そうだとしたら、ナデラ氏が書いていたように「生産性向上やビジネスプロセスを再定義」でき、我々の仕事のあり方まで大きく変化させられるかもしれません。

ただそこまでいくと、会社の機密情報をMicrosoftにのぞかれているような怖さを感じる人も出てくるでしょう。またMicrosoftが何か提案しようとしたところで、結局あのイルカがクジラかシャチになるくらいの違いかもしれません。それでも、彼らが大きな賭けに出た以上、何か我々の仕事生活を大きく変えるような新しいアイデアが出てくることを期待したいです。



source: The Verge(1, 2), LinkedIn

(miho)

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