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香川博人  - ,,,,,  12:00 PM

レッドブル・エアレースで初優勝した室屋義秀さんが語る、チーム力が試された、もう1つの戦い

レッドブル・エアレースで初優勝した室屋義秀さんが語る、チーム力が試された、もう1つの戦い

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多くのエアレース・パイロットが「母国開催のレースで優勝することがもっとも難しい」と語るなか、室屋義秀(むろや・よしひで)さんは「レッドブル・エアレース千葉2016」で見事に初優勝を成し遂げました。しかし、強風と高波により予選がキャンセルされ、1日勝負となった本戦の最初のレースで機体にトラブルが発生するなど、優勝への道のりは険しいものでした。

ではなぜ、室屋さんは目の前の困難に打ち勝ち、念願の優勝を果たすことができたのでしょうか。レース後間もない室屋さんに聞いてみました。


課題を明確にして、チームとして何をすべきか


airrace_160608_02.jpg▲エアレース・パイロットの心技体と機体が整わないと勝つことができない「レッドブル・エアレース」 Predrag Vuckovic/Red Bull Content Pool


── まず、母国開催の「レッドブル・エアレース千葉2016」に向けてどのような戦略で臨んだのでしょうか?

室屋氏:オフシーズンのテストやトレーニングで、これまで以上のスピードで速く飛べることがわかっていました。そこでレース展開としては、レース機の能力を十分に引き出せば、相手より1歩前に出ることができるはずので、そのことに集中しました。

しかし、レースは速く飛べば勝てるわけではありません。速くても、第1戦アブダビ(UAE)大会、第2戦シュピールベルク(オーストリア)大会のように、攻めすぎて、重力加速度(機体にかかる重力)が規定値を超えるオーバーGで失格する可能性があります。千葉(日本)大会に向けては、速く飛びながらも重力加速度を超えない、「G対策」がチームとしてのもっとも重要な課題でした。

事前の対策としては、チームがソフトウエアプログラムを用意してくれたので、重力加速度を超えないように調整しながらトレーニングを重ねました。また、レース機は機材やパーツを追加すると配線が複雑になり、トラブルの要因になることがあるので、1週間程度の時間をかけてリフレッシュしました。

── 予選が中止になったことでチームとしての戦術に影響はありましたか?

室屋氏:予選前日のトレーニングセッションで好タイムを出せたので、予選で上位に入り、もっと有利な展開でレースをしたかったのは事実です。でも、予選が中止になることも想定しながらチームとして作業を行っていたので、特に問題はありませんでした。


最大の危機を克服できたのは、チームの総合力


airrace_160608_05.jpg▲多くの経験が自信を生み、結果を導くことをレースを通じて教えてくれた室屋さん


── 本戦のラウンド・オブ・14(1回戦)のスタートで、いきなりトラブルが起こりましたが、チームとしてどのように対応したのでしょうか?

室屋氏:レッドブル・エアレースでは、飛行中の通過経路を示すために、レース機に軽量のスモーク(発煙)システムが取り付けられています。レースでは、スタート直前からスモークを噴射しなくてはいけないんですが、システムが故障してスモークが出ませんでした。科せられたプラス1秒のペナルティは致命的でしたが、対戦相手がオーバーGで失格。ラウンド・オブ・8(2回戦)に進むことができました。

しかし、ラウンド・オブ・8が行われるのは1時間後。それまでにスモークシステムのトラブルを究明して修復する必要があります。また、飛行記録を分析して次のレースの戦略を練る時間も必要です。こうしたトラブルが起こった場合は、限られた時間では対応できず、ペナルティを受けることを前提に戦うことを想定しなければいけませんが、今回のレースではチーム全員のおかげで克服することができました。


airrace_160608_03.jpg▲飛行データを分析してレース戦略を検討する室屋さんとレースアナリスト Jörg Mitter/Red Bull Content Pool


解決できた具体的な要因は3つあります。

1つ目は、レースのスタート時点でトラブルを発見できたことです。レース中の多くのトラブルは、レース機をピットに戻してみないと原因を判断することはできません。しかし、スモークが出ていないことが、見てすぐにわかったので、チームとしてすぐに対応するための作業にとりかかることができました。

2つ目は、第2戦シュピールベルク(オーストリア)大会の予選で同じトラブルを経験していたことです。このときに、スモークが出ない原因を究明して対処していたので、今回はチームとして何をすべきなのかが理解できていたわけです。

3つ目は、先ほどお話したレース機の複雑に絡み合っていた配線をキレイにしていたことです。スモークシステムの修復作業は、時間との戦いでもあったので、作業効率を高める大きな要因になりました。

チームのメンバーは、トラブルが起こった瞬間にパーツを用意するなど準備作業をはじめました。滑走路に戻ったレース機を全力でピットに押し戻して修復作業をしてくれたメカニック。レース機から取り出した飛行記録を分析して、次のレース戦略を立ててくれたレースアナリスト。チームが一丸となって目の前の課題を解決してくれたおかげで、優勝することができたと思っています。


困難を乗り越えての優勝は、今後、チームの大きな力になる


airrace_160608_04.jpg▲優勝が決まり、歓喜につつまれたピットで抱き合う室屋さんとチームメンバー Jörg Mitter/Red Bull Content Pool


── 今回の経験は、今後のレース、チームにとってどのような影響を与えると思いますか?

室屋氏:トラブルが起こると優勝するのはかなり難しいはずなんですけど、チームとして諦めずに全力を尽くしたことで勝つことができました。本当に意味のある勝利です。私もチームも初めての優勝ですが、この経験は残り5レースを戦う上で大きな財産となるはずです。そして、チームとしての自信、総合力となって今後のレースに表れると思います。

── 最後に、ライフハッカー読者の皆さんへメッセージをお願いします。

室屋氏:2位との差が0.1秒とギリギリのところで優勝できたのは、チーム力もありますが、ファンの皆さんのサポートが、最後の一押し、伸びにつながったと思っています。レースはこれからも続くので、今後も応援をよろしくお願いします。




以前の記事で「表彰台や優勝は、1番努力したチームの証」と語っていた室屋さんの言葉通り、チームとしてこれまで積み重ねてきた努力と経験が優勝できたことにつながっていることがわかりました。

優勝という大きな経験が次戦、7月16日、17日に行われるブダペスト(ハンガリー)大会でどのように発揮されるのか期待しましょう。


レッドブル・エアレース2016
室屋義秀オフィシャルウェブサイト

(文・写真/香川博人)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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